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独 り 言 (2011年7月分)
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2011年7月31日(日)
朝から小雨。 昼。 メンサの例会に出かける。 本日の例会で、お勉強になったこと。 子供の頃から知っていた「おらはぶんだまげた 須田町の真ん中で♪」という作詞、作曲者不明の歌について。 ずっと「なぜ須田町?」という疑問が頭にあったのだ。 神田須田町と言えば、いわゆる秋葉原のすぐ脇。 万世橋の近くの、別にどうということのない街なのだ。 少なくとも私が子供の頃には、すごく田舎でもない代わりにすごく都会という感じの所でもない場所だった。 そんな中途半端なところがなぜ「都会」を象徴する街として歌に歌われなくてはならないのか? で、本日のお勉強。 参加者が持って来た「東京時間旅行 ミニ荷風!〈最終号〉」によると、須田町交差点は、昔はもっと万世橋寄りにあった のだそうだ。 明治45年(1912年)に、その場所に「万世橋駅」という駅が作られた。(今はない) 中央本線が東京駅まで延伸された大正8年(1919年)まで「万世橋駅」は東京の鉄道におけるターミナル駅であった。 ということは、大正初期の一時期、須田町は東京の交通の要を担う街であったのだね。 つまり、この歌はその時代に作られたものということか? 作詞・作曲者名は依然不明のままだが、作詞年は絞られそうだ。 (「だから何なんだ?」とか聞かないよーに) 例会後。 天狗で飲んでから帰宅……しようとしたら自宅の近所で盆踊りをやっていたので会場に立ち寄ってわた飴を買う。 やきそばを買う。 フランクフルトも買う。 ところでこの辺の盆踊りではよく「二十一世紀音頭」という曲がかかるのだが、調べたら、この曲は1970年に発表さ れたらしい。 「火星や金星遠くの星に旅行にでかけているかしら♪」とかいう歌詞がついている。 当時のSFっぽいイメージの21世紀が、いまとなっては懐かしいなあ。 家に帰って、寝る。
2011年7月30日(土)
朝からSF大会の企画会議&スタッフ会議。 実行委員長が既に疲れ果てた様子でやって来る。 (あと1ヶ月ちょっとなので、頑張って下さい) 昼。 会場近くのラーメン屋へ。 テレビ番組で紹介されたとかいう極太麺が売りの店。 私は、店のお薦め「つけ麺」を注文したのだが、出て来たのはうどん並みに太いラーメンの麺。 それに魚粉入りのつゆ。 魚の匂いが嫌いではなく、噛みごたえのある麺が好きな方にお薦め。 麺が運ばれて来た途端、それまでずっと喋っていた大会スタッフが麺を噛み切る作業に没頭して全員無口になった。(笑) さて、午後。 議題は小松左京先生の追悼企画をどうするかとか。 「議題」とか言ってもいわゆるちゃんとした会議の形式ではないから、誰からともなくそういう話が出て、いろんな意見が あっちこっちから出て、いろいろとやっているうちになんとなくまとまって企画がひとつ出来上がる。 そんな感じ。 その他、企画の部屋割りの最終調整。 企画担当者の割り振り。 機材の最終確認等々……。 5時に終了して、焼き鳥屋で夕食。 ここにもあった「ガリガリ君サワー」。 (最近、流行りなのか?) 飲み会の席上。スタッフ宿の受付がとっくに始まっていたことを知って慌てる。 メーリングリストに流れるメールの量が多すぎて、どこかに埋まってしまっていたらしい。 急いで申し込みをしないと。 帰りがけ。 実行委員長が「財布がない」と言い出した。 昼食のラーメン屋に置き忘れたみたいだ。 取りに行ったら見つかったから良かったけれど、前回は会議室の受付に携帯電話を忘れて来たしなあ……。 (よほどお疲れなのか? もともとそういう人なのか?) 帰宅。 NHKのドキュメンタリー「未解決事件」の第3部だけ観る。 グリコ森永事件を関係者へのインタビューとドラマで描いた番組のドキュメンタリー部分。 演出のせいなのか、大阪府警本部長がものすごい馬鹿野郎に見えた。 この番組で観る限り、この本部長、自分の指揮がまずかったせいで犯人を逃がしておきながら、その責任を全て部下と他県 の県警に押しつけて「ともかく俺は間違ってない」ばっかり言っている奴みたいだ。 広域事件が起こる度に言われることだが、警察組織の縄張り意識の強さが捜査のネックになっていたというのは間違いなさ そうだ。 犯人は、まず大阪で事件を起こし、次に舞台を滋賀県に移す。 大阪府警が手を付けた事件なので滋賀県警は自由に動けず、一方大阪府警は土地勘のない地域での捜査に苦戦を強いられる ことになる。 日本にも、FBIみたいなものを作ってみたらどうだろう? さて、今日は栄養をたっぷりとったぞ。 体重計に乗るのはやめて、このまま寝よう。
2011年7月29日(金)
午前中。 小雨がパラつく天気。 体重計に乗るも、表示される数字は増える一方。 朝刊(日本経済新聞)の文化面に、 〈小松左京さんを悼む SF超えた芸術的感性〉 という石毛直道さんという方の書かれた追悼文が掲載されていた。 出来れば、 〈SF作家ならではの芸術的感性〉 として欲しかった。 石毛さんは民俗学者で、内容を読むとSFファンではなかったようだ。 午後。 雨が上がる。 しょうもない手続きのため区役所へ。 待合室のすぐ隣が外国人登録の窓口なので、当然外国人がいっぱい。 様々な言語が頭上を往来する。 さすが国際都市! 自宅から歩いて外国旅行に行けたみたいで、ちょっと楽しかった。 帰り道。 つい出来心で「プロティンダイエット」なるものを買ってしまう。 「おいしくて満足感もたっぷり」だと言うので、期待して飲んでみたが、味はまあ飲めないというほどではなかったものの 一食分の代わりになるほどの満腹感とはほど遠い。 (そうだよな。「満足感」で「満腹感」じゃないんだよな) 叙述トリックか、これは? 結局、プロティンダイエットを飲んだ後にしっかり夕食を食べてしまったので、結果的に2食分のカロリーを摂取。 余計に太りそうだ。 ちなみに後でネットで調べたところでは、プロティンダイエットを飲んで、食生活に気をつけ、適度な運動をすれば痩せる ……のだそうだ。 (食生活に気をつけて適度な運動をしていれば、プロティンダイエットいらないんじゃないか?) 夜。 また雨。 腹筋と背筋の運動をしてから、寝る。
2011年7月28日(木)
今日も微妙な薄曇り。 ニュース。 昨日の為替相場で円高が進んだとか。 今回の対ドル相場での円高は、原因から考えると、円が高くなったんじゃなくてドルが安くなったんだよな。 アメリカ、大丈夫かな? 昼にテレビをつけたら、中国の列車事故に関して、 「正に中国の常識は世界の非常識ですね」 と、言っていた人がいたが、本当に同様のことはベトナムでもカンボジアでもタイでも北朝鮮でも起こらない出来事なのだ ろうか? 「世界」の定義の問題。 午後。 SF大会のスタッフ向けメーリングリストに「小松左京先生の追悼企画をどうしようか?」という内容が流れていた。 (え?!) と、調べたら、今月26日に亡くなられたというニュースが報道されていた。 だいぶお体が弱っているらしいという話は漏れ聞いていたから、ある程度予想できることではあったけれど、それにしても 野田先生、柴野先生とに続き、またSF界の大物が鬼籍に入られたことになる。 ご冥福をお祈り致します。 夕方。 鵠沼の森次晃嗣さんの店からウルトラセブンのマスクを盗んだ馬鹿者がいるというニュース。 いますぐ返してあげなさい! 夜。 7時頃に蝉の鳴き声を聞く。 今年初めて。 考えてみると、すでに7月の末なのだよな。 こういうのもやっぱり異常気象のせいか? 腹筋運動をして、寝る。。
2011年7月27日(水)
気温はさほどではないが湿度の高い日。 各地でゲリラ豪雨が続発しているとニュースで言っていた。 ほとんど熱帯の気候だな。 昨日買った「東洋経済」を読む。 「再生エネルギーは本当に使えるのか?」という特集に興味を惹かれて売店で買った雑誌だ。 スマートグリッド(電力を効率的に送配電するシステム)についての解説が載っていた。 ざっくりと、たとえば昼間は太陽光発電を利用して、日が暮れたら自動的に別の電源に切り替えるようなシステムをイメー ジすれば良いのかな。 日本でこのスマートグリッドへの取り組みが遅れた理由として、記事では「安定供給への妄信」が挙げられていた。 電力会社が要るだけの電力を安定供給するから、電力使用者は供給システムに口を出すなという体制。 この体制だと電力を供給する側は生産した電力がどこでどのように利用されているかを知る必要がなかった。 それが今回の震災で電力の安定供給が困難になり、では節電のために送電を調節しようという話になった時に、どこの電力 をどう止めれば良いのかの情報が電力会社側になく、結果的にいきなり病院の電気が止まってしまって大騒ぎというような 事態を招いてしまった。 汚染麦藁事件の時にも思ったのだが、どうも情報の一方通行はいけないね。 午後。 メールのやりとりその他でずっとパソコンの前。 目に良くないなあ。 ニュース。 森元総理の長男が多臓器不全で亡くなったそうだ。 享年46。 重症急性膵炎で入院して闘病生活を送っていたらしい。 この人、確か去年の夏に酒気帯び運転でコンビニに突っ込んで捕まった人だね。 それが膵臓の病気と言われたら、どうしても「アルコール依存症」という言葉が頭に浮かんでしまう。 読売のサイトに載っていた森元総理のコメントに、 「本来は政治の世界に行くべき人間ではなかった」 「おやじがこういうことをやっていたからしょうがない」 「ある意味では私の犠牲になったのかな」 とあった。 民主主義国家が選挙で政治家を選ぶのは、「本来は為政者になるべきではない人間がおやじが為政者だからといって世襲で 為政者になってしまうことを防ぐため」じゃないのか? それを「政治家の息子なのだから政治家になるのはしょうがない」じゃ、何のための選挙だか分からない。 亡くなった長男の経歴を見ると、 〈森元首相の秘書などを経て2006年3月の石川県議補選で初当選〉 と、文字通り「おやじの跡継ぎ」として政治家になったことが分かる。 「ある意味では私の犠牲になったのかな」 というのが、亡くなった長男が受けていたストレスを意味するのなら、政治家に向いていない人が無理矢理政治家を世襲さ せられ、ストレスから酒に溺れて内蔵をボロボロにして死んだというストーリーが容易に思い浮かぶ。 「政治家に向いていない」と親が思うような子供が投票で政治家に選ばれてしまう日本の選挙って、何なんだ? そういう人に有権者が投票してしまうという時点で、日本人には民主主義が向いていないということなのだろうか。 夜。 メールをチェック。 ダメだ。 だんだん目が辛くなって来た。 腹筋運動をしてから、寝よう。
2011年7月26日(火)
曇り。 故植木等さんのボカロというのが出来たというニュース。 作ったのはヤマハの研究開発センターの方だとか。 誰かがやるとは思っていたのだが「植木等の声」が選ばれたというのは少々予想外。 ファンだったのか? で、4年がかりで作ったという植木等さんの歌声ライブラリの制作手順は、以下の通り。 まず、植木さんの生前の録音からボーカル部分を抜き出しデータベース化。 しかし、これではデータベースとしてが不完全。 そこで植木さんと声が似ている息子の比呂公一さんの声を録音、比呂公一さんの歌声ライブラリを作る。 比呂公一さんの声を植木さんの声と比較して変換関数を算出。 比呂さんの歌声ライブラリから変換関数を使って、植木さんの歌声ライブラリを作成。 この方式でボカロを作れば、故人に新曲を歌わせることが出来るわけだ。 そのうち、生前に自分の歌声ライブラリを作っておく歌手が出て来るかな? 『銀の三角』を思い出してしまった。 昼。 ここのところ視界がなんだかぼやけて見える上、ときどき眼球にズキンと痛みが走る。 目を酷使しているのは自覚があるかので、眼科医へ行く。 検査の結果、視力が両目とも1.2まで落ちていた。 見えにくい目を無理して使っていたのがいけなかったのだろう。 気温は暑すぎず、寒すぎず、時折吹く風が気持ちいい。 外出したついでに床屋へ寄って髪を切り、「パニーノ・ジュスト」で早めの夕食。 生ハムとローストビーフとハイネケン。 帰宅。 中国の列車事故の続報。 あんまりみんなに怒られたせいか、埋めた列車をまた掘り出したそうな。 笑っちゃいけないだろうけど、腹筋が痛くなった。 列車事故の証拠隠滅に地面に穴を掘って車両を埋めるか、普通? そして、それをまた掘り出してって…… この鉄道の危険性について「世界で最も高速で走る棺桶」とネットで揶揄する者が現れたとか。 お棺が走る……? (すいません、つい思考がお笑いに) そろそろ寝よう。
2011年7月25日(月)
朝。 4時頃に地震で目を覚ます。 時刻:3時51分 震源:福島県沖(北緯37.7度 東経141.6度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード6.2 午前中。 そんなわけで、やや寝不足。 SF大会の企画での映像使用についてテレ東と電話で話をする。 無料使用できる映像は3分間だそうだ。 BBCの時のような「90分間丸ごとOK」は期待していなかったが…… 映像を秒単位で切ってトータルで3分にする作業を開始。 3分の映像を使って90分の企画を成立させるというパズルである。 (やべえ、楽しい♪) 気がついたら昼を過ぎていた。 ニュース。 ノルウェーのテロは、イスラム教嫌いのちょっとイッちゃった男の犯行だったそうな。 「ヨーロッパをイスラム化から守るため」だって。 マイノリティの文化を容認する多文化主義が許せなかったのだそうだ。 そもそも「単一文化主義を守るために銃を乱射しよう」なんて考える人間の方がマイノリティなわけで、そう考えると彼は マイノリティ撲滅を主張するマイノリティというパラドキシカルな存在なのだよな。 自分でそれに気づいていたのだろうか? もうひとつニュース。 39人が死亡、約190人の負傷者を出した例の鉄道事故を起こした中国高速鉄道が、事故発生の2日後に運行を再開。 早い! そしてその列車が満席だというのがまたすごい! 高須院長流に言うなら「13億円持っている人が39円落としたようなもの」なのか? 日本では考えられないほど雑な話だが、そういう雑なことをやっていてもなんとかなってしまう人口13億人のパワー恐るべし! おまけに事故を起こした車両を、彼らはどうやら「埋めた」らしい。 最初「埋めた」と聞いて、なんのことかと思ったのだが、文字通り「地面に穴を掘って事故車両を埋めた」のだという。 すごい解決法だ。 (勝てないよな、こんな国には) 夜。 また地震。 時刻:20時55分 震源:千葉県東方沖(北緯35.2度 東経141.3度 深さ:約30km 規模:マグニチュード5.7 今夜はもうさっさと寝てしまおう。
2011年7月24日(日)
空が晴れ渡り青空の広がる朝。 中国で列車が追突事故を起こしたというニュース。 事故に関連して、ネットで政府を批判する声が高まっているそうだ。 中国も民主的な国になったね。 文革の時にそんなことをしたら大変なことになっただろう。 午前中。 昨日のイベントで気分が少しタイムスリップしている。 勢いでNHKの「さよならアナログTV」という番組を途中まで観てしまった。 テレビの歴史を振り返る的な番組。 昔の番組が多数紹介されていて、番組それ自体としては良かったのかも知れないが、懐かしの映像みたいなものが流され るほどに「テレビは過ぎ去ったメディア」という印象が強くなり、デジタル放送への移行を促すという意図からは逆効果。 主旨から考えたらデジタル放送の今後を語る未来志向の番組制作をした方が良かったのでは? 昼。 囲碁の番組を観ていたら、途中でアナログ放送停止の予告字幕が2度ほど入り、正午と同時に出演者が喋っている途中で いきなりプツンとブラウン管が青いアナログ放送停止の画面に切り替わった。 (はい、おしまい) 午後。 「としまテレビ」(豊島区にあるケーブルテレビのこと。まんまなネーミング)の視聴方法を確認。 家はいわゆる「難視聴地域」なので、きれいなテレビ画面を観るにはケーブル局からの配信を受ける必要があるのだ。 夜。 「トランスフォーマー」と言うSF映画をやっているというのでテレビをつけるが、出だしの30分でギブアップ。 のび太くんがパパに買って貰ったポンコツ車には不思議な力があって……みたいな話か、これ? 午前0時に、アナログ放送の青い画面が消える瞬間を観てから、寝る。
2011年7月23日(土)
今日も曇りで涼しい日。 ノルウェーでテロがあったというニュース。 ノルウェーでテロ行為を行う人間というのは、どういう立場の人なのだろう? すごく平和で長閑なイメージのある国なのだが。 午後。 「さらばアナログ波」シリーズの最終回「NHKサントラ大作戦」を聴きに蒲田まで。 このシリーズ、ずっと聴きたいと思っていたのだが、時間の都合とか体調の関係で行きそびれていたのだ。 方向音痴には近くて遠いJR蒲田駅。 (確か、この辺で乗り換えればいいはず……) と、降りた駅で駅員に聞いたら、 「京浜東北線への乗り換えは、隣の駅です」 と言われ、駅を降りたら降りたでやっぱり道に迷うのは、もはやお約束。 建物の写真を頼りに(地図を見て目的地を探せないのが方向音痴なのだよ)会場を探す。 どうにか辿り着いたのが、開場10分前。 しばらく中で待たせてもらっていたら、ポツポツと人が来て、3時に「サントラ大作戦」開始。 まずは「YOU」のテーマから。 (実はこの番組のオーディションを受けて落ちたという暗い過去を持つ私) 「きょうの料理」のテーマを作曲したのが冨田勲だったということを初めて知ったが、あとで腹巻猫さんに聞いたら、割と 有名な話なのだそうだ。 (知らなかったのは、私だけか?) 会場内は、いつのまにか中年のおっさんだらけ。 タバコの煙が立ちこめる中、メタボな体型のおっさんたちが「ひょっこりひょうたん島」のテーマ曲に盛り上がる。 「風と雲と虹と」のテーマは小学生の時に聴いていまも心に残っている名曲なのだが、これに加藤剛が「オラオラ」と歌っ ているバージョンがあるのは知らなかった。 (本当に「「オラオラ」」という歌詞なのだ) ちなみにこの歌、ちゃんとシングルレコーどとして発売されたそうで、ジャケットはちょんまげ剛ちゃんの無駄に爽やかな 笑顔。 午後3時から8時までのイベントは、あっというまに終了。 こんなに短い5時間を過ごしたのは初めての気がする。 (出演者のみなさん、充実した時間をどうもありがとうございました) 終演後は近所の「庄屋」で打ち上げ。 皆様お薦めの「ガリガリ君サワー」なる飲み物を注文。 どんなものが出て来るのかとワクワクしながら待っていたら、ビールジョッキのサワーの中に「ガリガリ君」をスティック ごと突っ込んだものが運ばれて来た。 「ガリガリ君」をスティックで崩しつつ飲むと……「ガリガリ君」味のサワーになった。 まんまです。 それ以上でも、それ以下でもありません。 「ガリガリ君」の味がするサワーがお好きな方は、ぜひどうぞ。 JRで帰宅。 家に帰り着いたのは、午前0時20分。 池袋で別れた腹巻猫さんが、ちゃんと家に帰り着けたのかがちょっと心配だ。 寝る。
2011年7月22日(金)
肌寒い朝。 朝刊の社会面にスペースシャトルが最後の帰還を果たしたという記事が小さく乗っていた。 最初のシャトルが飛び立った時にはお祭り騒ぎだったのだがな。 昼を過ぎてもあまり気温は上がらない。 夕方頃には、むしろ寒いぐらい。 今日は、空想小説ワークショップがあるので、池袋へ。 食事をとろうと西武イルムス館のカフェコンポートに入ったら、奥の方に背広姿が団子になっている。 スパゲッティを食べながら、 (何かな?) と、見ていたら、やがて見たことのある男性が入って来て、団子の真ん中で本に何か書き始めた。 スパゲッティを食べ終わって地下に降りるとリブロの前に人だかりがしていて「伊集院静先生サイン会」だという。 (そうか、伊集院静先生がサイン会の準備をしていたのか) と、納得する。 しかし普通に客の入っている喫茶店の中が、何の間仕切りもなしにサイン会の楽屋になっていたあたり、アバウトだなあ。 リブロで『聖域』(大倉崇裕 創元推理文庫)を買ってから教室へ。 小説のテーマについて。 ひとつの小説に同程度の重さの複数の話を入れてはいけないという話。 300字小説でもコレをやってしまう人がいるというのだが、むしろ読んでみたい気になった。 事実とフィクションについて。 近未来小説の難しさ。 ソ連が出て来る近未来小説を書いた直後にソビエト崩壊。 2001年の911テロも、2011年の311大震災も誰も予測できなかった。 放課後。 「大馬鹿地蔵」で飲む。 酒飲みばかりが集まったので、気がついたら誰もろくなツマミを頼んでいない。 漬け物と枝豆と酢の物って…… やっぱりツマミの注文は下戸の人に仕切って貰った方がいいね。 「藤岡藤巻はいいよ」 という話をしたら、H部さんにはウケていた。 サラリーマンの自虐ネタは、ターゲットの絞り込みが必要なのかなあ。 店の外に出ると、長袖でも寒い。 7月の気温とは思えない寒さ。 このまま秋になっちゃったしりて??? 家に帰って、寝る。
2011年7月21日(水)
朝。 女子サッカーのニュースの続報。 石原都知事が優勝したサッカーチームのメンバーに「ありがとう」と言ったという。 都知事の立場で「ありがとう」は変だと思っていたのだが、ネットで詳細を読んで納得というか、呆れた。 20日にチームの監督と選手2名が都知事を表敬訪問。 (これはいい) ところがその祝いの場で、石原都知事が突然、 「なんで銀座でパレードできるようにしないんだ。当然、考えているものだと思っていた。気が利かない」 と、周囲を怒鳴りつける。 あっけにとられる選手たちを前に、都知事は、 「彼女たちの努力の成果をよりふくらませることができたのに。選手たちに顔向けできんよ」 さらに近くにいたJOC関係者に対して、 「こんなんじゃオリンピック勝てないぞ。頭を使え」 その後、選手たちに、 「本当にありがとう。それに尽きる」。 (「ありがとう」という言葉は、このとき出たものらしい) 「なんで銀座でパレードできるようにしないんだ」 「彼女たちの努力の成果をよりふくらませることができたのに」 「こんなんじゃオリンピック勝てないぞ」 で、「ありがとう」 要するに都知事は、サッカーチームのメンバーを前にしながら彼女たちをほったらかして、ひたすらチームの優勝を自分の オリンピック招致計画の宣伝に上手く利用できなかった関係者を罵倒していたわけで、となるとこの「ありがとう」は、 「俺のオリンピック招致計画の宣伝になることをしてくれてありがとう」という意味になる。 「俺のいい道具になってくれて、ありがとう」 そういう「ありがとう」だったのだ。 失礼というより、もはや醜悪だね。 こんな汚らしい使われ方をした「ありがとう」という言葉が可哀想になったぞ。 昼。 BS放送の受信について、NHKに電話。 午後。 窓を開けると、涼しいを通り越して肌寒い。 明日は晴れるというから、少しは暖かくなるかな? 警察から電話。 また「振込詐欺に注意」という内容だった。 「詐欺の手口を教える」と言うから、何か新手の手口が出て来たのかと思ったら、前からあるような話ばかり。 それでも引っかかる人というのがいるそうだ。 どうやら主に高齢者らしい。 これだけいろいろなメディアで繰り返し手口が紹介され、町中いたるところにポスターが貼られているというのに、肝心の 高齢者にはその情報が届いていないのか? ところで「地デジ化」の情報は、そうした高齢者にもちゃんと届いているのだろうか。 今週末に、高齢者世帯のテレビが一斉に映らなくなる事態が起きるのじゃないか? 夕方。 日経の夕刊が「政界」面1ページをまるまる使い、〈「菅語」伝わらない〉というタイトルで、菅総理の発する言葉が内閣 支持率低下を招いているという特集を組んでいたので読む。 興味深かったのは、広報担当の下村健一内閣審議官へのインタビューでのこの言葉。 「いろんな菅直人批判があるが、その中で一番激しく外れていると思うのはポピュリズム。人気を気にする気持ちが少しで もあってくれたら、どれだけましだったかと思う。あまりに無頓着ですからね」 「何を言うかではなくて、何をやるか」だというのが菅総理の持論なのだそうだ。 記事を読んで、この下村健一という人自身に興味を持ったな。 年齢、50歳。 東京大学法学部卒業。 学生時代に菅氏の選挙を手伝った経験あり。 元TBS社員。 退職後にキャスターを経て広報担当内閣審議官。 ちょっと面白そうな人だ。 腹筋と背筋の運動をしてから、寝る。
2011年7月20日(水)
朝から雨。 但し台風接近中と身構えていた割にはさほどのことはない。 やや風が強い程度。 そろそろ見納めも近いアナログテレビ画面。 (ブラウン管の方が女優さんの顔がきれいに見えると思うのは私だけか?) ニュースは、また女子サッカー優勝の話題をやっている。 チームが帰国したのだそうだ。 つまり試合は外国でやっていたということらしい。 お疲れさま。 ところで日本では女子サッカーは人気のスポーツだったのか? 私はあまり聞いたことがなかったのだが。 そもそも今回の大会がいつ始まったのかも知らなかった。 そんなわけで、テレビがサッカーのニュースをやっている間中、 (ゴーロン星人って、確か「セブン」に出て来た宇宙人だったよな……) などと、まるで関係のないことを考えていたわけだが、なぜ自分が急にウルトラ怪獣のことを思い出したのか、その理由は 分からない。 昼。 昨日の吹き矢で早々にバテてしまったのを反省。 腹筋運動。 終了後、ちょっと期待して体重を測ってみたら却って増えていた。(なぜだ?!) 午後。 放射性セシウムが付着した稲藁を食べた牛が食肉として出荷されていた事件で、出荷先が意外と広範囲だったので騒ぎが広 がっているらしい。 通常、稲藁は稲の収穫後の11月に天日乾燥させて出荷される。 しかし、昨年は11月に雨が多く、通常の時期に乾燥作業が出来なかった。 そこで3月〜5月の時期に屋外での乾燥作業を行った。 これは震災直後のちょうど空気中の放射性物質の量が多い時期と重なっていた。 国は、畜産農家に屋外の牧草を飼料としないように指導していたが、イレギュラーな時期に天日乾燥させた稲藁の存在には 気づかなかった。 その結果、乾燥稲藁なら大丈夫だと言われて牛に与えていた農家の牛から放射性セシウムが検出されることとなった。 「牛のエサにする藁を震災後に表で干しているけど、大丈夫か?」 これだけの情報が国に伝わっていれば、今回の事件は防げた可能性が高い。 非常時の情報伝達には「上(政府)から下(国民)」ばかりでなく「下から上」への情報の流れが不可欠だと思う。 国が正確で信頼できる情報を国民に伝えるための、国民の側からの情報を国に効率よく伝えるシステムが作れないものか。 夜。 「24」というドラマを観る。 アメリカで大変な高視聴率をとった番組だったのだそうだが、連続ドラマを途中から観たせいか、それともセンスが私と合 わなかったのか、主人公にまったく感情移入できない。 テロリストと通じている可能性がある自分の恋人を信頼し、ガス爆発寸前の危険区域に飛び込んで行った男は、結果的には 成功してヒーローとなるのだが、あまりにも「偶々うまくいった」感が強くて共感しがたいのだ。 それより、セクハラを訴える女性の言葉を信頼して仕事を任せたところ、その女が単なる被害妄想女だったという脇役の方 のエピソードの方が現実味があって面白かったな。 たぶん1時間の番組中、どの視聴者もどれかひとつのエピソードには共感するように作られているところが高視聴率の秘訣 なのだろう。 外は雨が続いている。 お陰で今夜は涼しそうだ。 寝る。
2011年7月19日(火)
目が覚めたら時計が2時を指している。 昨日、夕方に帰って来て、少し仮眠をとったのは覚えているのだが……。 そのあと、目を覚ました記憶がない。 どうやら、8時間ほど健康的に眠ったらしい。 起きて何かするのもアレな時間なので、夜明けまで布団の上で健康的にゴロゴロする。 朝。 二度寝したので体がだるい。 ゴソゴソと起きて歯を磨き、シャワーを浴びるかどうするかを考えていたら突然の水音。 窓の外を見ると豪雨。 台風が来ていると聞いていたので、そのまま今日は大雨かと思ったら、じきに小雨になってしまった。 どういう天気なのだろう? 今朝の日経の1面トップは〈「脱原発」漂流する経済〉という見出し。 資料として〈電源別発電コストの比較〉というグラフが掲載されているのだが、このグラフの原子力発電にかかるコスト についての「日本経済研究センター試算(2011年)」のデータを元にしたグラフが興味深い。 通常の場合だと石炭火力発電に並んで低い原発のコストが「福島原発事故処理・賠償費用を上乗せした場合」だとLNG 火力発電や水力発電とコスト的にほぼ同レベルにまで跳ね上がってしまうのだ。 通常は低コストだが、事故が起こるとコストが跳ね上がる発電方式を採用しようというのなら「事故を起こさない」とい うことにもっと神経を使うべきなのに、今回の福島原発の事故の場合、津波多発地域で水を冠ると使えなくなる非常用電 源を採用していて、その理由が「堤防があるから大丈夫だと思った」というお粗末。 堤防越えの津波の可能性については震災前に予告していた研究者もいたわけだから、これは見通しが甘すぎたとしか言い ようがない。 いったん事故が起これば途方もなくコストが跳ね上がる発電方式を採用する以上、安全対策は何より優先されるべきもの であって、それでコストが高くなるというのなら原発のコストとはもともとその金額なのだと考えるしかない。 「事故が起こらなければこんなに低コスト、でもいったん事故を起こすとハンパなくコストが跳ね上がる」そんなギャン ブルみたいなシステムを国レベルで採用してしまってはダメだろう。 午後。 未見のSF映画「ザ・フライ2」をテレビでやるというので、観てみることにする。 テレビのスイッチを入れると、画面の隅には「アナログ放送終了まであと5日」の文字。 でも、家のテレビはまだブラウン管♪ 「2001年製」のステッカーが貼ってある14型のテレビが、まだ壊れないのだよな。 さて、「ザ・フライ2」だが、これがすごい。【以下ネタバレ注意】 出だしはちょっとホラーっぽい。 「産みたくない!」と泣きわめく母親の胎内から出てきたのはなにやら不気味な塊。 母親、ショック死。 でも、その塊の中から出てきたのは普通のかわいい赤ちゃん。 両親のないこの子を育てるのは怪しげな研究所の研究員。 普通より遥かに成長が早く知能の発達も早いこの子供の相手に、忍耐の限界だと言う研究所員。 しかし、この子の生意気さやわんぱく振りがさほどのものではないので、研究所員が「忍耐の限界」だと騒ぐ理由がよく 分からない。 大人にちょっぴり生意気な口をきいたり、水鉄砲でいたずらしたりなんてことは、普通の子供でもやること。 よほど子供に慣れていないのか、この研究所員たち? むしろ素直でいい子に見えるので、この子が周り中から反感を買っているのが不思議な印象。 やがて5歳にして青年の肉体と知能を身につけた子供は、研究所で働く女性職員に恋をする。 この辺、どこかで見たような「世間知らずの若者を主人公とした青春恋愛ドラマ」の王道パターン。 そこに「少年と犬の友情物語」の要素がちょっと加えてある。 これが前半。 後半、子供は遺伝子の影響で怪物に変身、狭い研究所内で、怪物と人間の死闘が演じられる。 「エイリアン」のパクリのようなパニック・ホラー。 で、ラストは彼の有名な放送禁止の怪作ホラー「フリークス(邦題:怪物団)」のラストと同じパターン。 簡単にまとめると「犬との友情を育んでいた少年が王道パターンの恋愛をした後に『エイリアン』の怪物に変身し、悪者が 『フリークス』の悪役と同じ運命を辿る話」。 名作映画をつぎはぎにしても名作にはならないという見本のような映画だった。 夕方。 SF大会の「宇宙犬作戦」企画関係でテレ東にメールを入れてから吹き矢の講習へ。 新会員が3人ほど増えたが、全員経験者だったらしく最初から上手い。 「5本の矢のうち、4本しか的の中央に当たらないんですよ」 とか、高度すぎる会話をされてしまった。(笑) 家に帰ってメールチェックをしてから、寝る。
2011年7月18日(月)
朝。 ネットでニュースを拾い読み。 〈自民党は、報道機関の論調を調べ、内容に問題があれば対抗措置を講じる「メディアチェック」の担当議員を新設した〉 〈主にテレビ報道を点検し、事実誤認や公平性を欠く内容があれば、局側に抗議したり、放送倫理・番組向上機構(BPO) などの第三者機関に申し立てたりする方針だ〉(昨日の読売新聞のサイトの記事) 党でマスコミ対策をやるなとは言わない。 小泉内閣の時のマスコミ対策担当者が素晴らしく有能だったお陰で、内閣に不利になるニュースがほとんど報道の表に出な かったという話は有名だしね。 でも、それって普通、裏からやることなんじゃないか。 それとも、目的は「テレビは自民党に不利な報道をしている」というイメージをアピールすることなのかな? ならば、まあ理解できないこともない。 ただ、最近はテレビよりネットとかで情報を仕入れるひとが増えているから、テレビだけを押さえても、どの程度の効果が あるのかは、ちょっと疑問。 これは第一段階で、今後はネットの発言にも監視を広げて行くつもりなのか? テレビで朝のニュースを見る。 ブラウン管に精悍な顔つきの若者が映っていて、優勝したサッカーチームのキャプテンだと言っている。 (ふーん……) と、眺めていたのだが、よく聞いたら「女子サッカーチーム」のキャプテンなのだそうだ。 なんか、男らしかったなあ。(笑) 午後。 「ルネこだいら」に「オーケストラ フィルハーモニカー」の定期演奏会を聴きに行く。 開場15分前に受付に着いたのだが、受付には誰もいない。 森下一仁先生とお会いしたので挨拶すると、 「今朝のサッカーの試合は見ましたか?」 と、尋ねられる。 (なぜ、音楽の演奏会に来て、スポーツについて質問されるのだろう?) と、思いつつ、 「テレビのニュースに女子サッカー選手が映っていましたね。最初、男かと思ったので驚きました」 と答えると、 「その程度の認識ですか」 と、笑われる。 5分前頃にやっと受付が開始されたが、前売りのチケットを渡したら受付のお姉さん、何を思ったかそれを販売前のチケッ トの束に戻そうとする。 「いや、それは切って半券を私に下さい」 と、言って、ようやく中に入れるが、会場内はまだリハーサル中。 開場時刻が来ても、そのまんま。 ついにしびれを切らした客のひとりが中へ入って行き、ロビーにいたその他も、続いてゾロゾロ。 でも、舞台の上は、やっぱりリハーサル中。 そこへ係の人っぽいのがやって来て、指揮者に、 「もう、お客を入れてしまいましたので」 リハーサル中だったら受付で客に開演時刻の変更をアナウンスするとかするもんじゃないのかね? 着席して待っていると幕の開いたままの舞台には、ピアノを拭く係のひととか、椅子を並べ直しに来る人とかが入れ代わり 立ち代わりに現れる。 (緞帳って、ないのか?) やがて、開演時刻5分前のブザーが鳴った。 しばらくしたら、またパラパラと人が楽屋から人が出て来る。 正式に舞台に登場したのか、それとも準備の担当者なのかと考えているうちに、白い背広の人が登場。 この人が指揮者だったらしく、演奏が開始された。 ベートーヴェン 東日本大震災被災地に捧げる「3つのエクレール」 隣の席で佐藤編集長がしょうもないツッコミを入れていたが、別にベートーヴェンが東日本大震災被災地に捧げる曲を作曲 したという意味じゃなく、ベートーヴェンが作曲した追悼曲を「オーケストラ フィルハーモニカー」の人が東日本大震災 被災地に捧げたという意味。 ところで、エクレールって、シュークリームにチョコがかかっているアレのことか? ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調 作品58 ピアニート……じゃなくピアニストの森下唯さんの演奏を間近で聴かせて頂く。 スタインウエイの鍵盤の上を人間の限界に挑戦するように走り回る指を、肘から腕へと視線で辿ると、かすかにゆれる肩の 上で唯さんが苦痛に近い表情を浮かべているのが見えた。 (彼の大脳は、彼自身の指をどの程度コントロールしているのだろう?) と、一瞬、不思議な気持ちになる。 私は音楽はまったく理解できない人間なのだが、彼の弾くピアノの音は、綺麗なので好きだ。 やはり何のアナウンスもなく、休憩。 ピアノが片付けられ、後半が始まる。 指揮がちょとしたパフォーマンスで、ぜひ前から1度見てみたいものだと思ったら、ちゃんと舞台上にビデオカメラが置か れていて、演奏者側から撮った映像が記録されていたようだ。 あのビデオ、見たいな。 高田馬場の回転寿司で食事をしてから帰宅。 家に帰り着いたのは夕方頃だったが、疲れていたのでちょっと休憩。 そのまま寝てしまう。
2011年7月17日(日)
今日も快晴、気温が高い。 壁に取り付けてあったクリップ式の扇風機をはずして胡座をかいた脚の間に置くとかなり涼しい。 股火鉢ならぬ股扇風機。 (但し、西日の当たる部屋で午後にこれをやると熱風が顔に吹き付けるので注意) 昼からずっと、先日の「犬」の打ち合わせの議事録をパコパコ。 考えてみたら、ノパソがあるのだからこれを持って涼しい喫茶店にでも行けば良いのだよな。 でも、行くまでの道が炎天下。 午後3時。 座ってキーボードを打っているだけなのに、なぜか体力を使い果たして30分ほどダウン。 ちょっと期待して体重計に乗ったが、こっちの方は変わらない。 むしろ増えている。 昼にスタミナがどうとか言い訳がましいことを言いながら、近所の弁当屋でうなぎ弁当を買って食ったのが敗因か? 夕方。 やっと打ち終わった文書をメール送信したら、エラーで戻って来てしまった。 「サーバがいっぱいです」みたいなことらしい。 先方の留守電にメッセージを入れる。 夜。 寝ようとしていたら1号君(コンビニバイトの大学生)から電話。 「今日は異常に飲み物が売れ、売り場の冷蔵庫に入り込もうとする虫との戦いに疲れ、帰宅途中の自販機がみんな売り切れ だった。なぜだ?」 と、聞かれる。 暑いからだよ! ……寝よう。
2011年7月16日(土)
朝。 ネットでニュースを拾っていたら「水戸黄門」シリーズが今年12月で終了するという記事を見つける。 視聴率が取れなくなったというのが理由らしい。 「水戸黄門」と言えば、むかしは安定高視聴率番組の代名詞だったシリーズである。 視聴率43.7%という記録を持っている番組なのだ。 それが低視聴率で終了とは……。 テレビ番組の視聴率低迷は、そこまで来たか。 地デジ化を決めた改正電波法施行当時の関係者は、10年のうちにテレビというコンテンツががここまで凋落してしまうと は予想していなかったのだろうな。 本当に、テレビはどうするのだろうなあ、来月から? 視聴率が取れない→スポンサーがつかない→制作費が減る→自前で番組を作れないので韓国から安いドラマの放映権を買っ てごまかす→テレビが韓流ドラマばかりになる→陰謀マニアが「テレビ局が韓国に乗っ取られた。陰謀だ!」と喜ぶ(笑) テレビの黎明期の人たちは、金はなくても工夫で面白い番組を作っていたのだけどね。 今のテレビマン(←死後?)たちは「制作費が取れなかったらいい番組が作れないのが当たり前」みたいに言うからな。 いっそインディーズのひとたちを集めて番組を作らせてみたら? 参考までに、今月、日本で封切られる「モンスターズ 地球外生命体」という映画は、制作費1万500ドル(120万円 ぐらい)だそうだぞ。 午後。 ビックカメラへ、ノパソを買いに。 物理的軽さが魅力のMacBook Airを買うつもりだったのだが、店員を呼んで説明を聞いたら、Airは、ともかく軽さを重視 したために、DVDやら何やらいろんなものが全部外付けになっているらしい。 それはさすがに使い勝手が悪そうなので、MacBook Pro(13インチ)の方を買うことに。 帰宅して、さっそく立ち上げたら使い易い! でも、その分、物理的重量も結構ある。 ところで、ビッカメで説明を聞いているうちに知ったこと。 現在使用中のiMacのワイヤレスマウス、ちょっと手を滑らせると、ネットで閲覧中のページが前のページに戻ってしまうの で変だと思っていたら「マウス表面で指をスライドさせるだけでページを戻せるという驚きの機能付き」というなんかよく 分からないが優れもののマウスだったらしい。 (すいません。そういうんじゃなくて、「普通の」下さい) ……というわけで、USBで繋ぐタイプの「普通の」マウスを買う。 さて、美しいグラフィックが売りというMacBook Proの方は、とりあえずDVDを観るのに使用。 「大いなる休暇」というカナダ映画を観る。 カナダでは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」を抜く観客動員数だったというこの映画、内容はほのぼのコメディ系。 最初、フランス映画かと錯覚して観ていた。 画面がなんとなく「フランス映画」っぽいのだ。 (別にフランス映画詳しい訳じゃないが、むかし観たフランス映画になんとなく画面のイメージが似ていた) 舞台は寂れた漁村。 かつては漁港として栄えた島だったが、いまは何の産業もなく、島民の大半は生活保護で暮らしているという寂れた土地で ある。 島を捨てて出て行く者も多く、人口はたったの120人ほど。 その島に、プラスチック工場誘致の話が持ち上がる。 島民が仕事を得るチャンスと、町長(とは名ばかりの貧乏なおっさん)は飛びつくが、工場建設の条件として不可欠なのは 常駐医の存在。 現在、島には医者はおらず、肉屋が代わりに外科手術を行っているような有様なのである。 さっそく、カナダ中の医者に手紙を出すが、誰にも相手にされない。 そこへ島から出て行った元島民より耳寄り情報。 彼は現在、町で警官をやってるのだが、若い医者に「コカインの所持を見逃してくれ」と頼まれたのだ。 代わりに医者は1ヶ月だけ島で働くことに。 彼が島を気に入ってくれれば、常駐医になってくれるかも知れない。 そこで、町長は医者の電話に盗聴器を仕掛ける。 彼の個人情報を調べ上げ、島を彼の好み通り土地だと思い込ませるのだ。 医者がクリケットが好きだと知れば、クリケットとコオロギの区別もつかない島民が、全員クリケット好きの振りをする。 釣りがしたいと言えば潜水夫が彼の釣り針に魚を引っかけ、医者の好物は食堂の「人気メニュー」ということに。 しかし、島民の善意を信じて騙される都会の医者に、島の町長は次第に良心の呵責を覚え始め…… 予想通りの展開、予想通りの結末。 後味のいい映画で悪くなかった。 このDVD、2号君から借りた店舗向けのデモDVDだったので、おまけにプレゼン用の映像が付いて来る。 実のところ、これが一番ひどかった。 このプレゼンを最初に観ていたら、ぜったいに中身を観たいと思わなかただろうというような大失敗の解説に、「ヨガ教室 で若い女性に宣伝」という大間違いの販売戦略。 だってこの映画、ヨガとはぜんぜん関係ないのだ。 ヨガと言ったらたった一瞬、登場人物のひとりが「ヨガのポーズ」っぽい格好をしただけ。 それも物語にあまり関係のないような場面なのだ。 「若い女性に」というのも失敗。 これは失業した老人たちが、かつての誇りを取り戻そうと奮闘し、息子ほどの年齢の若者と心を通わせていくという物語な のだ。 ターゲットを選ぶとするなら、むしろ中高年だろう。 いい映画だったが、日本では宣伝に失敗してしまった不幸な作品。 110分。 静かな休日の午後に、ご夫婦とかでお茶でも飲みながら鑑賞するのにお薦め。 ……そろそろ寝る。
2011年7月15日(金)
今日はSF大会の会場下見に静岡へ。 例によって鈍行で行く。 午前中の下りの東海道線は、空いているので割と簡単に席がとれる。 よって、乗換駅までずっと寝ている。 根府川で目を覚まして窓の外を見渡すと、夏草。 草が建物を覆っている。 植物が生き物で、我々とは違う時間速度ではあるものの「動いている」のだということを実感する風景。 次に目を覚ました時に見えたのは、雲の上から覗く黒々とした山の頂き。 それが「富士山」であることに気づくのに数秒かかってしまった。 すでに列車は静岡に入っていたのだ。 車掌が来たので、車内で乗り越し料金の精算。 Suicaが使えないとかで、ちょっとゴタゴタする。 池袋から東海道線に乗れるようになったのは嬉しいのだけれど、そうなれば「JR東日本」と「JR東海」の区間をまたい で乗車する客が増えるのは当然のことなのだから、東日本エリアの駅で乗車して東海エリアの駅で降車した時に、Suicaで 清算できるようにして欲しいなあ。 東静岡着。 グランシップの前で、M上さんと合流してジョナサンへ。 グランシップの近くのジョナサンには、店舗限定の「居酒屋メニュー」があるということを教えて貰う。 そう言えばグランシップ周辺では、あまり居酒屋を見かけない。 まだ開発途中の街なのだろう。 さて、肝心の会場下見。 ベテラン・スタッフから、 「図面も機材のデータもあるから、わざわざ見に来なくても大丈夫」 とは言われていたのだが、実際に行ってみるとオーバーヘッドカメラのケーブルの長さがかなりギリギリな感じ。 たぶん、スキルの高いベテラン・スタッフにとっては「そんなのは当日になんとでも対応できる範囲」なのだろうが、私は そうは行かない。 たぶん、本番直前に知ったら大パニックになるところだっただろう。 自分よりスキルの高い人間の「大丈夫だ。問題ない」は、絶対に信用しないこと。 相手はこっちが、まさか「そんなこと」が出来ないとは思っていないのだ。 帰り。 M上さんと静岡で夕食をご一緒してから帰宅するつもりだったが、夕食までの時間つぶしに静岡駅周辺をぶらぶらしている うちに、体力の限界を感じ始めたので失礼することに。 やっぱり40代も後半になると、こういうところでの無理が利かなくなって来る 来た時と同じように鈍行で戻るが、隣の座席に座ったどこかの教員ぽい2人連れが延々大声で喋っているので眠れない。 先輩らしい方が後輩に「人生訓」みたいなもの語っているのだが、内容が陳腐で、横目で盗み見ると若い方が一応の相槌を 打ちつつも、表情は貼付けたような笑顔。 得々と語る先輩教員のドヤ顔が、実にアホに見える。 (こんな大人になっちゃダメだなあ) 若い方が降りたのが、やっと横浜。 品川で降りて山手線に乗り換えると、今度は両サイドがアルコールの良い匂いをさせて……。(笑) 金曜日の夜である。 帰宅。 PCを立ち上げたら、Googleの急上昇ワードに「飛田展男」が上がっていた。 テレビで「海が聞こえる」を放映していたのだね。 (飛田展男さん、最近では何に出ているのかなあ?) と、wikiで調べてみたら「魔法少女まどか☆マギカ」第8話の「ホストA」だって。 「魔法少女まどか☆マギカ」って、タイトルは良く聞くけど観たことはない。 (面白いのか?) 軽く腹筋・背筋運動。 寝る。
2011年7月14日(木)
朝。 今日も快晴、空が青い。 ニュース。 〈昨日の菅総理の脱原発依存発言について、大阪府の橋下知事が、「確実に国民の声を汲み取っている。これからが大勝負 なので具体図を描いて欲しい」と述べた〉 昨日ここで「私が原発反対派の活動家か何かだったら……」と書いたのだが、さっそく出て来たか「か何か」。(笑) 都内のニュース。 〈築地場外市場で、13日夜に建物7棟が焼ける火事〉 出火元は空き店舗の中らしい。 (放火か?) 午後。 本日の会議に使う「犬」の資料作成。 夜。 新宿で会議。 90分のトークの内容を90分で話し合う。 アブナイ発言続出で、これを本番でやって大丈夫か? 帰宅。 テレ東からメールが来ていたので返信。 映像使用に関する著作権関係について。 今後ひと月半ほどは、「犬」にかかり切りになりそうだ。 寝る。
2011年7月13日(水)
夜明けと同時に元気いっぱいの太陽が輝き出す。 本気の夏の日差し。 おコメの生育には大変よい天気。 昼。 律儀な親戚からお中元の品が届く。 中身はチーズ。 当然、要冷蔵品。 ご存知の通り、我が家には節電のためではなく貧乏のために冷蔵庫というものがない。 またたく間に溶けていくチーズ。 カマンベールチーズは、少し溶けたぐらいが食べごろなので、急いで美味しく頂く。 午後。 部屋を片付けていたら「アガサ・クリスティー」と書いた古いビデオテープを発見。 (何だろう?) と、再生してみると1990年代前半頃に録画したまま忘れていた「アガサ・クリスティー・アワー」の「第四の男」と、 「赤信号」だった。 「第四の男」 医師、弁護士、牧師の3人が座った列車のコンパートメントに、乗り合わせたもうひとりの男。 彼は、医師が手掛けたある患者のケースについて、その驚くべき真相を語り出す…… 同じ孤児院で育ったアネットとフェリシーという2人の少女。 美人で頭が良く音楽の才能にも恵まれたアネット。 不器量で少し知的な障害があるフェリシー。 アネットはいつもフェリシーを奴隷のように扱っていたが…… フェリシーを演じたフェオナ・マテソンという女優が怖いほど上手い。 二重人格(?)で、人格が変わったとたんに、さっきまで醜く見えていた顔が一瞬にしてチャーミングに見え始める。 表情というものの魔術だ。 ネットで「フェオナ・マテソン」を検索してみたが、何も見つからない。 どういう女優さんだったのだろう? 夕方。 テレ東の「ウルトラマン列伝」で、バルタン星人登場の回をやっていたので、観る。 〈物語〉 科特隊のイデ隊員の顔には、大きな青痣が出来ていた。 彼はその痣が出来たいきさつを視聴者に向かって語り始めるのだった…… いきなりカメラ目線で語り始める登場人物、結果から時間を遡っていくストーリー。 (いいなあ) もちろん特撮の技術は1960年代のものであるから、いまどきの中学生が趣味で作った特撮影像よりお粗末だったりする のだが、作り手が何を作りたいのかが明確に伝わって来る作品。 会議で全体を敵に回しつつも「戦う前にまず話し合いを」と主張するムラマツキャップがいい。 もちろん最終的にウルトラマンはバルタン星人と戦うことになるわけで、結果的から言えばムラマツキャップは「間違って いた」ことになるのだが、そんな結果を本来、登場人物が知るはずはないはずで、結末までの一過程ではない「今」を生き ている人間のリアリティが感じられた。 夜のニュース。 菅総理が記者会見で、 「計画的、段階的に原発の依存度を下げ、将来は原発がなくてもやっていける社会を実現する」 と述べたのだそうだ。 (原発反対派は、どう反応するかなあ?) と、ネットの反応を見てみたが、割と冷ややか。 これが人気のある総理大臣の発言だったら、一気に反原発の運動が盛り上がったのだろうが。 原発推進派は、 「言ったのが菅さんで良かった」 と、ほっと胸を撫で下ろしているのではないかな? 原発反対派のネットへの書き込みを見ると「私は菅総理には騙されません」系が多かった。 総理大臣の発言はおそらく「真意」ではないだろうからというのが、その理由。 私が原発反対派の活動家か何かだったら、 「総理大臣の真意なんかどうだっていいから、この発言をこっちに有利に利用してしまおう」 とか、思ってしまうところなのだがなあ。(笑) 腹筋運動と背筋運動をして、寝る。
2011年7月12日(月)
今日も清々しい青空が広がっている。 ネットのニュースによると節電の成果はかなり上がっているそうだが、一方で熱中症で倒れた人が月別集計で去年の3倍 になっているそうだ。 節電は良いことだが、倒れるまで頑張る必要はない。 何事もほどほどに。 朝。 背筋が筋肉痛。 午前中。 メールのやりとりが何件か。 主に「犬」関係。 昼。 喉が嫌な感じに痛くなって来た。 おまけに微熱。 典型的な夏風邪の症状である。 午後。 ついにダウン。 目が覚めると夕方6時になっていた。 これはやばい。 夕食後。 残りの事務処理。 夜12時。 体のだるさがハンパなくなって来た。 まだやることはあるのだが、今日はもう寝る。
2011年7月11日(月)
東の窓から差し込む朝日で目を覚ます。 今日も天気が良い。 午後から「犬」の打ち合わせに新宿へ。 日差しは強いが、幸い池袋も新宿も地下道の発達した街。 カラオケ屋(DVDプレイヤーや大きなディスプレイがある上、部屋が防音なのでこういう打ち合わせには便利)へ直行し て、企画全体の構成と使用する映像を決める。 「宇宙犬作戦」のDVDを観ながら、企画で使用する映像を選ぶのだが、つい見入ってしまう。 映像編集担当のゆーびっくさんは、企画に関わるまでこの作品をほとんど観たことがなかったというので感想を聞いたら、 「(放映時に)ちゃんと観れば良かった」 と言う。 企画に来てくれた人もそう思ってくれれば大成功なのだが。 カラオケ屋に2時間いて、解散。 池袋で食事をして家に帰り、ネットに繋がったら、今夜、代官山で藤巻さんのライブがあることが分かったので出かける。 会場に入ると、客が私ひとり。 「告知したのが先週の木曜日だったからなあ」 と、静炉巌さん。 「何時から始まりますか?」 と、聞いたら、逆に、 「何時から始めて欲しいですか?」 と、聞き返される。 静炉巌さんに、 「崎田さんのホームページを見つけました『腹筋運動をする』というところが良いですね」 と褒めて頂く。 そう言えば森下一仁先生も「腹筋運動のところがいい」と言っていた。 (私の全ては「腹筋運動」か?) そんなことをやっているうちにライブ開始。 藤巻さんは、今日は風邪で会社は休んだとかで、かったるそう。 来ないかと思われていた客も少しずつ入り(客が入店する度に出演者の方が拍手するという珍しい光景を見られた)ゆるい 感じのトークライブは、専ら静炉巌さんが喋り、藤巻さんが突っ込み、ときどき歌うという感じ。 藤巻さんからは、 「腹筋は薄いので鍛えてもあまりエネルギーを消費しない。痩せたいのなら背筋の方を鍛えないとダメ」 という貴重な知識を教えて頂く。 (すいません。私の全ては間違っていました) 終演後はそのままそこで飲み会状態になったので、藤巻さん(「宇宙犬作戦」のエグゼクティブプロデューサーの方です。 念のため)相手に、「宇宙犬作戦」がどんなに素晴らしい番組だったかを語る。 「だから、映画化しましょう」 と、私。 「映画化は、予算がねえ」 と、藤巻さん。 「だったら、舞台化しましょう」 と、私。 「舞台化かあ……」 と、藤巻さん。 全国の「犬作戦」ファンの諸君、舞台化についてはまだ脈が有りそうだぞ!(たぶん) 帰りに店の前で記念撮影。 通りすがりのの20代ぐらいの女の子が親切にシャッターを切ってくれたのだが、撮影後に、 「この方は、『ポニョ』を歌っていた藤巻さんですよ」 と、言われて、 「キャーッ、ポニョ! ポニョ!」 と、感激して藤巻さんに飛びついてハグしていた。 そこまではしゃぎまくった女の子もなかなかだが、そこまでのファンに、教えられるまで気づかれずにいた藤巻さんの方も ある意味すごいと思った。 藤巻さんは、 「ポニョを歌って良かったと、今日初めて思いました」 と、喜んでいた。 私も、今日は藤巻さんと静炉巌さんのためになるお話を聞けて嬉しかった。 みんなが幸せになったとても良い日だったと思う。 家に帰って、背筋を鍛える運動をしてから、寝る。
2011年7月10日(日)
真っ青な空が広がる素晴らしい天気。 空気はすっかり夏の匂い。 午前中。 シャワーで汗を流し、そのままブラブラしていたら地震があった。 結構、大きな揺れだなと思っていたら、津波警報だか注意報だかが出たらしい。 時刻:9時57分 震源:三陸沖(北緯38度 東経143.5度) 深さ:約10km 震源:マグニチュード7.1 SF大会のスタッフ会議に目黒へ。 12時に会場に着くと、ちょうどファングループ連合会議による星雲賞の発表が始まったところだった。 自由部門の発表から始まって、日本長編部門(小説)の発表が終わったのが12時半頃。 発表会場のスタッフに向け、連合会議議長から、 「公式には発表は本日13時ということになっているので、午後1時を過ぎるまではくれぐれも口外しないように」 という注意があった直後、 「議長、すでに星雲賞の結果がツィッターでつぶやかれています」 (ダメじゃん……) 自由部門の「探査機はやぶさ地球帰還」と、日本長編部門の『去年はいい年になるだろう』(山本弘」は予想通りとして、 メディア部門の「第九地区」が、なぜ「宇宙犬作戦」じゃないのだ?!!!!!!!!!! いや、まあ、それなりに健闘はしたらしいんだけどね。(^^; 午後。 スタッフ会議。 昼食を1階の食堂でとったら、注文の品が来るのが遅くて少し遅刻してしまった。 マヌケである。 (うちの企画と直接関係のない内容の部分だったから、まあいいけれど) 会議終了後。 実行委員長お薦めの中華料理屋へ。 「火鍋」というものを初めて食べる。 人生初「火鍋」の感想。 「飲み物のオーダーストップ後にこの料理を注文した奴は、誰だーっ!!!」 家に帰って、寝る。
2011年7月9日(土)
梅雨が明けたそうで、とても良い天気。 佐藤編集長に誘われて、池袋のナンジャタウンへ。 15周年記念で入場無料だと言うので「タダ」の言葉に弱い編集長が釣られたのだ。 行ってから分かったことなのだが、ナンジャタウンの入園料は、通常は300円。 中のアトラクションは別料金で、園内でナンジャコインというものを購入するか、入り口でナンジャパスポートというもの を購入する必要があって、このナンジャパスポートが、3900円。 要するに気合いを入れて金を使うつもりで来ないと、遊べないわけである。 何かのミステリーイベントみたいなものがあるらしいのだが、パスポートを買わずに入った客には入り口で何の説明もない ので、何をやっているのだかさっぱり分からない。 どうやらここは「遊ぶためにわざわざ池袋にやって来た人たち」のための遊び場であって、近所で気軽に休日を過ごしたい 人間の来るところではないようだ。 まあ、園内の「昭和30年代」をイメージしたディスプレイをただ楽しむという手もあるので、その辺はひとそれぞれ。 「鋼の錬金術師」をイメージした期間限定メニューを出していた店があったので、そっちが好きな人は、いま行っておくと 良いかも知れない。 外に出て、トヨタアムラックスの自動車展示場へ。 どうやら目下「鋼の錬金術師」の「池袋ジャック」中のようで、ここでもハガレンイベント中。 入り口では朴ろ美(「ろ」の字は「王」偏に「路」)声に出迎えられ、中では彼女のインタビュー映像。 「鋼の錬金術師」の登場人物である「エド」と「アル」の絵をラッピングした乗用車が飾られ、柱にはアニメ映画の設定資 料がディスプレイ。 アニメの第1話の放映等、「鋼の錬金術師」ファンにはなかなか楽しめるイベント。 で、言うまでもなく、こっちはALLタダ!。 (無料でここまで出来るのなら、ナンジャタウンは高いな) と、ついつい比べてしまう。 まあ、目的が違うと言ってしまえばそれまでなのだが…… 帰宅。 今日撮影した画像を確認しようと携帯電話のデータフォルダを開いたら、撮った覚えのない画像がいくつも入っている。 それも盗撮っぽい女子高生の下着写真のようなもの。 (なんじゃ、こりゃ?!) そう言えば、ここ1週間ほど、やたら変なスパムメールが届いていた。 どうやらメールに添付して勝手に送り付けられたものらしい。 データを削除し、メールのセキュリティレベルを少し上げる。 (こんなのを勝手に送られて、盗撮の疑いでもかけられたらたまらんなあ……) 夜。 「宇宙犬作戦」企画の資料を作成。 とてもチマチマした作業。 実は、こういう作業はちょっと好き。 そろそろ寝よう。
2011年7月8日(金)
ベッドがグラグラするので目が覚めた。 時刻:3時35分 震源:福島県沖(北緯37.1度 東経141.2度) 深さ:約50m 規模:マグニチュード5.6 結構、大きく揺れたぞ。 朝。 そんなわけで寝不足。 風呂場で水など浴びてみたりするが、どうもボーッとする。 午前10時。 とりあえず、午前中にやることは済ませたので、朝食だか昼食だか分からない食事をとる。 午後。 昨日買った「マギンティ夫人は死んだ」のDVDを観る。 最初、吹き替え版でと思って観始めたのだが、ポワロ役の声優が熊倉一雄じゃない! 大塚智則とかいう人。 声質は熊倉よりデヴィッド・スーシェに近いのかも知れないが、ポワロの尊大さが演じ切れていない。 あの自信たっぷりな雰囲気が伝わって来ないのだ。 むしろ卑屈に聞こえてしまう。 禿の小男がたどたどしく喋っていて、そこから溢れる自信を差し引いたら、誰が彼の言うことに耳を傾けるのだろう? ポワロのイメージが壊れ過ぎるのが気になって物語に付いていけなくなったので、途中で原語に切り替える。 ところで「マギンティ夫人は死んだ」という邦題なのだが、原題は “Mrs. McGinty's Dead” 。 直訳すれば「マギンティ夫人の死」。 でも、このマギンティ夫人って、通いの掃除婆さんなんだよね。 日本語で掃除婦を「夫人」と呼ぶだろうか? なんか違和感があったなあ。 ストーリーは…… 通い掃除婦が殺され、彼女の家に間借りしていた失業中の貧乏な若者が逮捕されて死刑の判決が言い渡される。 しかし、その無実を信じる警視の依頼で捜査に乗り出したポワロは、掃除婦の雇い主たちの隠された過去に目を付ける…… というもの。 夜。 空想小説ワークショップ。 川又先生いつものように余談から。 本日は「オタク」という言葉の語源について。 (念のため、本日の本題の講義は「サキの短編小説について」だったが、どう考えても余談の話の方が長かった) 「オタク」(または「オタク族」)と言うのは、そもそも「互いを「オタク」という二人称で呼び合う人たち」という意味 だったのだが、「オタク」という二人称を最初に使い始めたのは柴野拓美先生だったという話。 つまり「同じSFファン同士、上下関係を意識させる二人称を使うのはやめよう」という主旨で柴野先生が若いSFファン に呼びかける時に英語の “you” の訳語として「オタク」を使ったのがSFオタクの間で広まったのが最初だという説で ある。 面白い話だった。 ちなみに川又千秋先生自身は「オタクは金を払う人間であって、金を取るのはオタクじゃない」という御自身の定義によっ て「オタク」ではないのだそうだが、川又先生が趣味にかけて来た金額を考えると、立派な「オタク」と言って良いのでは ないかと私は思う。(笑) 放課後。 「大馬鹿地蔵」で酒を飲んで帰宅。 寝る。
2011年7月7日(木)
朝刊の記事。 【その1】 〈運転停止中の九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を巡り、経済産業省が6月に県民向けの説 明会を開いた際、九電の原子力発電部門の社員が本社や子会社の社員に一般市民を装って再稼働を支持する意見メールを送 るよう依頼していたことが6日、明らかになった〉 【その2】 〈菅首相は6日の衆院予算委員会で、運転停止中の九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働について「国民が 納得できるルールの下で検証していくことが必要だ」と発言。ストレステストの実施を細野豪志原発事故担当相、海江田万 里経済産業相に指示したことを明らかにした〉 これって【その1】が【その2】に影響しているのかね? 玄海原子力発電所の再稼働について九州電力の言うことが当てにならないことが分かったので、ストレステストを実施する ことにした……みたいな? 昼。 「宇宙犬作戦」のDVDを止めたり、巻き戻したり。 どこを使ってどういう話をするのかの案を練る。 暗い作業。 午後。 作業が一段落。 部屋でひと休みしていたら電話が鳴って、出ると、 「藤巻です」 という聞き覚えのある声。 「宇宙犬作戦」のエグゼクティブプロデューサーの方。 SF大会の企画関係等で、いろいろいろいろいろいろいろいろ……あって、私が一方的にご迷惑をおかけしているしている 相手なので、ちょっとドキドキしながら出たのだが、別に叱られなかったので、まあ良かった。 夕方。 池袋で買い物。 東武の旭屋で『名探偵ポワロDVDコレクション(12)「マギンティ夫人は死んだ」』を買う。 1号君に会う。 「泡盛が飲んでみたい」 と言うので、沖縄料理屋へ。 ゴーヤチャンプルをつまみに泡盛を1杯。 1号君、一口飲んで強い酒なのに驚いたようだ。 漫画の『もやしもん』とかで登場人物がガブガブ飲んでいるので、もっと弱い酒だと思っていたらしい。 夜。 いま気がついた! 今夜は七夕だった。 ……ま、別に関係ないか。 寝る。
2011年7月6日(水)
朝。 天気は良いみたいだ。 午前中に雑用を済ませ、午後から「犬」関係の作業をしようとしていたら、昼頃、宅急便が届いた。 注文していた「江戸の青空」のDVD。 いきなり予定が変わる。 「江戸の青空」は、2009年に上演された演劇の舞台をDVD化したもので、古典落語をミックスしてひとつの物語に 仕上げたもの。 物語は…… 大店の手代文七は、集金した50両の大金を落としてしまう。 これを拾ったのが魚屋の勝五郎。 勝五郎の女房は、拾った金でドンチャン騒ぎをする亭主を心配して、「金を拾ったのは夢だった」と嘘をついて50両を 仏像の中に隠すが、この仏像は千代田卜斎がくず屋の清兵衛から買ったものだった。 そうこうする内に勝五郎と同じ長屋に住む柳田格之進が50両を盗んだ嫌疑をかけられ、勝五郎の義理の兄である善六が 算盤占いで御神酒徳利を見つけた実績を買われて50両の在処を占う羽目になる……。 「50両の金」を巡っての群像劇。 〈元ネタ一覧〉 文七:「文七元結」の登場人物。集金した50両をなくして途方に暮れる。 魚屋の勝五郎:「芝浜」の登場人物。芝浜で大金を拾ってドンチャん騒ぎをするが、女房に「金を拾ったのは夢だった」 と言われる。 千代田卜斎:「井戸の茶碗」の登場人物。大金の入った仏像を知らずにくず屋の清兵衛に売ってしまう。 くず屋の清兵衛:「井戸の茶碗」の登場人物。通称「正直清兵衛」わずかな金額で買った古仏から大金が発見されたこと から騒動に巻き込まれる。 柳田格之進:「柳田格之進」の登場人物。囲碁友達である萬屋源兵衛の店で大金が紛失したために嫌疑をかけられる。 善六:「御神酒徳利」の登場人物。水瓶の中に御神酒徳利を置き忘れたせいで盗難騒ぎが起きてしまい、女房の入れ知恵 で「算盤占い」と偽って自分で見つけ出す。 さて感想。【ネタバレ注意】 萬屋源兵衛を演じた松尾貴史が上手かった。 この人は、全体の話を繋ぐためのキーパーソンであるため、奉公人の前、妾の前、金を盗んだと疑っている柳田格之進の 前でと、それぞれ違う顔を見せなくてはならないのだが、複雑な造形の人物をきちんとひとりのキャラクターとして造形 している。 善六を演じた柳家花緑は本職の落語家なので、上手いのは当たり前。 女房役の松永玲子も上手くリードしていた。 それと比べると勝五郎の戸次重幸と女房のお久を演じた須藤理彩の夫婦は、なんか息が合っていなかったな。 夫婦の会話なのに間が空いてしまう。 長年連れ添った夫婦の会話なら、相手が皆まで言う前に何を言うかがすっかり分かっていて、相手の言葉に被せるように 次のセリフが出て来て欲しい。 (このDVDは、全国公演の出だしの東京公演の時のものなので、全体の千秋楽ではもっと良くなっていたのかな?) 全体を流れる話の筋は、四角四面な性格が周囲に疎まれてお役を御免になった柳田格之進が、文七の窮地を救うために嘘 をついたことで、少し融通の利いた人間になり、最終的にめでたく帰参が叶うというもの。 これに文七と格之進の娘、絹との淡い恋の話で色をつけている。 「落語」と言っても〈元ネタ一覧〉を見れば分かる通り、元になった話のほとんどが人情噺。 しんみりと泣かせる噺をつぎはぎして繋ぎ合わせたものが、泣ける話になるかというと難しいし、かと言って爆笑モノを 期待しても無理。 よって、必要以上に「泣ける」「笑える」を期待して観るとガッカリするかも。 江戸時代の格好をした登場人物に現代風のセリフを喋らせる台本には違和感があったし、場面転換の時に流れるBGMも 一気に現実に引き戻される感じがして嫌だった。 江戸時代なら江戸時代の雰囲気に統一した方が良かったと思う。 もうひとつ演出で、身投げに失敗してずぶ濡れになって川から上がって来る勝五郎が、濡れた感じを出すためだとかで、 体にベビーオイルを塗っていたのが、ライトでてらてら光って気持ちが悪かった。 ベビーオイルは演出の指示だったのだそうだが、ボディービルじゃないんだから、もう少し控えめに出来なかったのか? ……と、DVDを観ながら文句を言っていたら夕方。 チェッカー・ドラフツ協会の例会へ行く。 結果は、1勝2敗。 中でもボロ負けしたのはインターナショナル・ドラフツ。 (「ブラジル式」1本に絞った方がいいかなあ?) 帰宅。 「江戸の青空」をもう1度最初から見直す。 11月公演予定の「江戸の青空 弐」を観に行くかどうかは、まだ微妙。 寝る。
2011年7月5日(火)
今日もとても良い天気。 ニュース。 また大臣が失言で辞任したらしい。 もっともこの人の場合、発言の内容というより「態度が偉そう」というのが反感をかったせいらしいが。 彼の選挙区の人間に言わせると「普段は腰の低い人」なのだそうだが、それは「選挙区の有権者には腰の低い人」という意味か? 20年以上も前に読んだ漫画に出て来た「選挙区だけが国民じゃ!」というギャグを思い出してしまった。 政治家というのは、昔から変わらないようだ。 午後。 軽く腹筋運動。 夕方から吹き矢の講習。 吹き筒の中の矢を腹式呼吸で飛ばし、的に当てるというスポーツ。 腹筋の強さが矢の飛ぶ距離に影響する。 今日は普段より1メートル遠い的に挑戦したところ、どうにか届いた。 (あとは、ちゃんと的の真ん中当たればOKだな) 吹き筒を支える腕を安定させるために、どうやら腕の筋肉も鍛えなくてはならないようだ。 道は遠い。 帰り道。 体育館にいる間にかなりの雨が降ったようで、地面が濡れていた。 帰宅してネットに接続すると、和歌山の方で大きな地震があったというニュース。 時刻:19時18分 震源:和歌山県北部(北緯34度 東経135.2度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード5.5 幸い津波はなかったらしい。 夜。 たった3時間、的に矢を飛ばしていただけでヘトヘトに疲れてしまった。 寝る。
2011年7月4日(月)
暑いので朝から麦茶ばかり飲んでいる。 水中毒にならないかと心配だ。 朝のニュース。 〈東京大などの研究チームが、レアアースが太平洋の広い範囲で海底の泥の中に大量に存在すると発表〉 但しいまのところレアアースが見つかっているのは「公海」なので、すぐに掘りに行くのは、国際法上難しそう。 (海賊採掘団みたいなのが出て来そうな予感が……) 昼。 体重計に乗るが、予想通り増えている。 体が重くなると動きづらくなるので動かない→より太る。 気休めに復帰運動。 ところで7月になってから、テレビの画面の左端にカウントダウンみたいな字幕が出るようになって、非常にうざい。 ……なので基本的にテレビを観なくなった。 「最近の若い者」である2号君に聞いたら、専ら動画サイトというのを観ているそうだ。 自分の好きな番組を好きな時間に観られるのでテレビより便利な感じがするな。 人気のある番組なら、ちょっと待てばDVDが出るし……。 地デジ化で、テレビの視聴人口は、どのぐらい減ってしまうのだろう? 新聞を読んだら「上げ馬神事」で馬を興奮させるために叩いた者が、動物愛護管理法違反の疑いで書類送検されたそうだ。 じゃあ、動物を「贄」に使う祭りとかはどうなるのだろう? 御柱祭は……あれは死ぬのが人間だからいいのか。(笑) 長年祭りでやっていたことに最近の法律を当てはめるというのは、文化を滅ぼす元だと思うが。 夜。 ネットでニュースをチェック。 (はいはい、政治家はみんなバカなんだね) 他に言いようがない。 政治家になるとバカになるのか、バカだから政治家になるのか? もう寝よう。
湿度が高いのがちょっと不快な朝。 日本の梅雨である。 動くのが嫌なので2号君から借りた『バクマン。13巻』(小畑健著 大場つぐみ原作 ジャンプコミックス)を部屋で ぼーっと読む。 この漫画、1巻に1つは恋愛がらみのエピソードが入る構成になっているようだ。 今回の主役は、天才的な才能を持ちつつも漫画を描くのが嫌いという変わり者の漫画家平丸一也と美人原作者蒼樹紅。 編集者の吉田は、平丸に漫画を描かせるために蒼樹との仲を取り持つ振りをしていたが、次第にそのことが平丸にバレはじ め……。 実施には起こりえないような2人の恋愛話を、追って来る編集者から逃げる2人というスピード感あるシーンで、「これも アリかな?」と思わせる手法は上手い。 クライマックスシーンに、仲間の漫画家が集まって応援する場面は、この作品のお約束のようだ。 恋のために街を走り回る平丸に、それを応援する仲間たち、そして恋愛の成就。 「努力・友情・勝利」の王道ジャンプ漫画である。 昼。 ここ数日で太ったのを実感しているので、体重計には乗りたくない。 夕方からSF乱学講座。 本日のお題は「諏訪力〜縄文からものづくりまで」。 講師は、フリープランナーでコピーライターの石埜穂高氏。 諏訪の文化の話。 諏訪と言えば御柱祭だが、世界各地にある同様の「柱祭り」の紹介、ミシャグジについて等々。 小惑星探査機「はやぶさ」に、萌え系キャラの話まで辿り着く。 諏訪の人々が文科学省に「安全性を高めたら御柱祭を無形文化財にする」と言われて断ったという話は痛快。 危険と隣り合わせでなくては、人は神に近づけない。 安全というのは「ケ(日常)」のものであるから「ハレ」である祭りには本来ふさわしくないのだと私も思う。 祭りはとは、非常識なものなのだ。 興味深かった話。 岡本太郎が縄文土偶をイメージした「太陽の塔」を完成させた後になって「太陽の塔」そっくりの縄文土偶が発掘された。 さすが岡本太郎、モチーフの根本を理解していた。 ちなみにこの土偶の方は、母親の胎内から子供が出て来る図をイメージしたものとされているそうだ。 「太陽の塔」も言われてみればそんな風に見えないこともない。 放課後の食事会。 ビールのつまみに食べたジャージャー麺が美味かった。 明日から、少し痩せよう。 寝る。
2011年7月2日(土)
朝刊でたいへん痛ましい記事を目にする。 〈松本市の男性、地震で崩れた本に埋まって死亡〉 3月の地震以来、私の部屋も高い所に積んであった本を床の上に降ろして生活しているのだが、そうすると歩く場所がなく なり、少しずつまた本の位置が自分の頭より上の高さに……。 万一、寝ているときにこれが一気に体の上に崩れると、間違いなく窒息死してしまう。 いまのところロフトベッドの上で寝ているのだが、真夏にあの上で寝ていたら、今度は熱中症で死んでしまう。 生命の危機は、意外に身近なところにある。 午後。 山手通りの中古PCショップへ。 この辺、最近急に古道具屋の類が増えて来た。 新品が売れにくくなっているのか? 夕方。 木曜日にコントライブの会場で貰って来たチラシを整理。 興味のあるものと、絶対に行かないものを分けていたら「江戸の青空 弐」というのが上演されることを知る。 「江戸の青空」は、古典落語の噺をミックスしてひとつの芝居に仕立てたもの。 どういうものになっているのか分からず迷った末に観に行かなかった舞台だったのだが「弐」が出来たということは、面白 かったということなのか? で、さっそく「江戸の青空」のDVDをネットで発注。 最近は、舞台を映像に記録してDVD化するのが割と普通。 私は基本的には「舞台はライブ」派なのだが、こういう「見そこなっちゃった」時には便利でいいよね。 夜。 「渡部陽一が撮った! これが世界の『戦場』だ。突撃!サムライジャーナリスト」というタイトルの長い番組を観る。 この渡部陽一という人は、おそらくちゃんとしたジャーナリストなのだろう、視点が的確でニュートラル。 中国の違法携帯電話の話題で、そうした違法携帯を作ることで中国の技術力が上がり、市場を席巻しつつあることへの危機 感を彼がきちんと喋っているのに対し、スタジオの出演者は、 「ルール違反ですよねえ」 とか、長閑なことを言っている。 中国製品に世界のシェアを独占された後になって、 「でも、もともとはルール違反の製品だったんです」 とか言ったところで始まらない。 戦場で銃口をこちらに向けている相手に対して「ルール違反ですよ」と言ったところで、引き金を引かれてしまったらアウ トなのである。 分かったこととして、中国の海賊品メーカーの技術力は相当に高い。 「そんなに技術力があるのなら、正規品を作ればいいのに」とか言っているのがいたが、実際に海賊品メーカーから正規品 メーカーに商売替えした会社もあるようで、そうした連中は海賊品で培った技術力と資金力を土台に正規品市場に参入して 来る訳だから、日本のメーカーにとってハンパない強敵になるのである。 日本人の危機意識の薄さに、渡部氏、内心イライラしていたのではなかろうか?(外見で人を判断してはいけない) 印象に残ったのが「中国人は戦場に出前を届ける」という話。 スタジオの日本人は笑っていたが、これは笑える話ではない。 彼らはニーズが有れば見逃さず、リスクを覚悟で商売をする根っからの商売人なのである。 アメリカの戦闘用ロボットの話。 自宅から車で30分のコントロール・ルームから戦地のリモコン爆撃機を操作するアメリカ兵。 出勤して爆撃を済ませてから、自宅へ帰ってテレビを観たり庭の芝刈りをする日々。 戦地の兵士は戦地の兵士で、兵舎の食堂の食べ放題の食事のせいでメタボに悩んでいたりする。 こんな連中に殺されて死ぬのは、嫌だな。 寝る。
2011年7月1日(金)
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