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独 り 言 (2011年6月分)
2011年7月分へ

2011年6月30日(木)
とにもかくにも気温が高い。
かんかん照りの中、昼から渋谷の文化総合センターへ、コントライブ「totsugi式」を観に行く。

渋谷駅から5分の距離を、途中で4回ぐらい道を聞きながらどうにか目的地までの道のりを制覇。
ホールの入り口は4階だと言うので、エスカレーターで4階へ。
扉の前に辿り着いたら、そこから長い人の列。

(全席指定のホールだったと思うのだが?)
と、並んでいる人に聞いてみたら、
「中でグッズを買うためです」
という返事が戻って来た。
見れば若いお嬢さんたちばかり、ものすごい場違い感を味わう。

そうしたグッズ目当ての客のためか、開場15分前には扉が開き、今度はエントランスのグッズ販売コーナーに長い列が出
来た。
芝居を観に行くということ自体は初めてのことではないが、こういうのは初めて。
やっぱり「テレビに出ている人」というのはすごいのか?

グッズのコーナーがそんな有様なので開演時刻が遅れるかと思ったのだが、意外に予定通りの開演。
オープニングは緞帳代わりのスクリーンにBGMと共に映像が流れる演出。
ナレーションはないが、スクリーン上に字幕が映し出される。

(テレビだなあ、これは)
と、思う。

出演者は、戸次重幸、片桐仁、大宮エリー、本多力の全部で4人。
場面転換や出演者の着替えのために、コントの合間にスクリーンが降りて、その度に映像と音楽、ナレーションの字幕。
「飽きさせないための努力」なのだそうだ。
(字幕にそう出た)

確かに、少ない出演者で複数のコントを上映するには、途中で暗転するなり幕を下ろすなりするしかないわけで、その間に
舞台に何も見えないのでは客がだれてしまうだろう。

上演されたコントは、
 1.ファミレス
 2.すもう1
 3.ゆとりの殺し屋
 4.箸休め
 5.すもう2
 6.現場検証
の6本。

「ファミレス」は、ファミリーレストランで大声で携帯電話を掛ける他人の会話が気になってしょうがないサラリーマンが
主人公。
やくざが入店し、最初は目を合わせないようにしていたサラリーマン、しかしやくざが携帯で話す内容が「組長の孫にプレ
ゼントするガンプラ」の話になると黙っていられなくなり……。

「すもう1」は、取組中に携帯メールで星のやりとりをする相撲取りの姿をコミカルに演じたもので時事ネタ。
「ゆとりの殺し屋」は、相棒である「ゆとり世代」の若者に手こずる殺し屋の話。

「箸休め」
出演者全員よるトーク。
戸次、片桐、大宮の3人の話はどんどん下ネタに流れていき、それを若い本多がなんとか元に戻そうとするのだが……。

女性が下ネタで盛り上がると、本当にすごいことになるというのを実感。
汗かきの戸次の髪の毛に付いた汗のしずくを女の陰毛に付いた小便のしずくに例えてからかうあたり、おばはんのセクハラ
は、おっさんのそれよりすさまじい。
片桐仁も相当なことを言っていたはずなのだが、インパクトで大宮エリーの勝ち!
(いや、勝負はしていないと思うけど……)

「すもう2」は「すもう1」の続き。
八百長メールがバレて処分を受けることになった力士が「みんなやっていることじゃないですか!」と抗議すると、理事が
「バレてしまったことに対する処分だ」と答え……

「現場検証」
若い女性の刺殺死体が発見され、近くで返り血を浴びて血まみれの包丁を持った男が発見されるが……
ひと目で分かる犯人と、それにもかかわらずどんどん増えて行く容疑者。
事件の第一発見者、通報者、挙げ句の果てに刑事にまで容疑は広がって行き……「33分探偵」のパロディと言えば分かり
やすいだろう。

カーテンコールは出演者一同による歌。
本多力の音痴をネタにして笑いをとっていた。

終演後、隣の席にいた女性をナンパしてファミレスへ。
一緒に夕食を食べて帰宅。

録画しておいた「霧に棲む悪魔」を観る。
犯人役の戸次重幸はなぜか白いマントを翻して現れ、美女をさらって逃げる戸次を追いかけて来た二枚目である姜暢雄は、
いきなり5メートル近い高さの崖から飛び降りる。

「さすがは元ダンサーだな」
って、そのセリフで全てを説明したことになるのか?

これで全員が大真面目。
もう、そのまんまどんどん行ってしまって欲しいドラマである。
明日が最終回。
いやあ、名作だなあ。

寝る。

2011年6月29日(水)
今日も朝から暑いので、この気温と日差しを利用しない手はないだろうと、シャツとGパンの洗濯。

朝のニュースを見る。
永田町って、たぶん我々の住む日本とは別の国にあるのだろうなあ……。(笑)

昼食。
カップラーメン。
食後は「今日は腹筋の鬼になる!」と叫びつつ、部屋でごろごろ。

午後。
テレビでミステリードラマ「霧に棲む悪魔」の続きを見る。
昨日は、主人公が洞窟の中に転がるおびただしいしゃれこうべを見つけたところで「つづく」になっていたのだ。

本日は、この土地の歴史を知る老人の口から「実は、旧日本軍が……」と、洞窟の秘密が明かされるという話。
「旧日本軍の機密」を出せば、大抵の「変なモノ」は説明ができてしまうのでとっても便利。
一方、昨日「開かずの間の怪人」とのチャンバラで重傷を負った弁護士は、今日は恋人の手に抱かれて……

このドラマ、期待していなかった割には面白かった。
どうせフィクションなら、いっそここまでやってくれた方が清々しい。
今週末で最終回なのだが、DVDとか出ないかな。

夕刊。
宇宙からのニュース。
ISSにスペースデブリが接近したため、宇宙飛行士6名が一時ソユーズに避難させた。
NASAによると、スペースデブリはISSから約335メートルの位置まで接近したという。

そんなに接近する前にISSの方の位置をちょっと動かしておくって出来ないのか?
あれが壊れたりしたら、大損害だぞ。

夕食、中華。
ホイコーローをおかずにすると食が進むね、ホント。

夜。
腹が苦しいので腹筋はやったつもりで、寝る。

2011年6月28日(火)
良い天気。
気温も暖かくなってと言うか、いきなり暑い!

体がまったく対応できず、自律神経がおかしくなりそうだ。
暑いときに嫌なのは「横に割れている」私の腹。

つきたての餅を3つ重ねて横から見たようなそんな形状を想像してもらいたい。
その重ね目の辺りに汗が溜まって、アンダーシャツにじわっと沁みる感じに横縞を作っているのである。
この横縞の部分が、動く度に腹にヒヤッという感じに触れて、すごく気持ちが悪い。

昼。
野暮用で外出。
自宅の爪切りが壊れてしまったので、新しいのを買おうと地下道の薬局っぽい店に入ったら店内は若い女性ばかり。
化粧品やら美顔用品やらはともかく、よく見れば女性用の下着まで売っている。

別に男子禁制の店というわけではなく、彼女に連れて来られたっぽい青年が連れの女性に「ねえ、どっち似合う?」とか
言われて半分笑った顔のまま固まって立っていた。
爪切りを買って早々に退散。

空腹を覚えたのでスパゲティ屋へ。
注文を済ませて腰を落ち着けたとたんに、同窓会帰りらしい5人連れの男女が店に入って来る。
このご老人方の賑やかなこと。
そもそもスパゲティの専門店に来て注文したものがコーヒーとケーキとアイスクリーム。
それで延々と席を占領して大声で喋っているものだから、店員もなんとなく不機嫌。

会計を済ませて出ようとしたら、レジで店員に、
「すみません。騒々しくて」
と、謝られる。
彼らの騒々しさに一番イライラしていたのは、たぶん店員自身だったのだろうな。

帰宅。
何はさておき、爪を切る。

夜。
「みんなの家庭の医学」という番組をスペシャルでやっていたので、観る。
医師が勧めるダイエット法の紹介。
 1)食べたらすぐにウォーキング程度の軽い運動を10分間。
 2)間食は野菜だけ。
だそうだ。

さっそく夕食後にちょっと運動をしてみる。
意外と大変。
なんせ腹部にびっちり付いた脂肪が重過ぎるのだ。
世の中には「三日坊主」という偉いお坊さんがいるそうだが、私の場合は明日まで続くかがすでに怪しい。

寝る前の腹筋運動は……さっき運動したので、まあいいや。
寝る。

2011年6月27日(月)
夏が来たんだと思い込まされたところで、一気にこの気温。
騙された私の体が悪いのかも知れないがモロに風邪をひいた。
「体が冷えきっているのに暑い」というような奇妙な感覚。
おまけにやたらに全身が乾いた感じ。
十分に眠ったはずなのにまだ眠い。

昼。
横になったまま、連続ミステリードラマ「霧に棲む悪魔」をボーッと観る。
場面はしゃれこうべの並ぶ薄暗い洞窟の中。
いかにも怪しいシチュエーションで出て来るいかにも怪しげな人物。
……いいなあ。

午後。
ちょっと起きられるようになったので、「なか卯」で昼食。
メニューから、なぜか「ざるそば」がなくなっていた。
私はうどんの方が好きだから、別に構わないが。

帰宅。
また寝る。
これって、基本、体重を増やす生活パターンだよな。

夜。
「ファイアボール チャーミング」を観る。
前回は、主人公たちが「世界にバランスをもたらす存在」と信じていた「チャーミング人類」が、実は存在していなかった
ことが分かりショックを受けたところで終わっていたのだが、さて、今回は……
(しまった! 感動しちまった!)
最近、知ったことなのだが「ファイアボール チャーミング」は「ファイアボール」の続編ではなく前日譚なのだそうだ。

まだ微熱が残っているので、力なく腹筋運動をして、寝る。

2011年6月26日(日)
雲が厚く肌寒い天気。
近所の海鮮丼屋でブランチの後、メンサの例会へ。

言葉遊びゲームで遊ぶ。
その後「豊島区と漫画家」というどうだっていいような話について、無駄に熱く語る。
例会終了後、天狗で軽く飲んで帰宅。

どうでもいい話……
夜道で見かけて怖いもの。
床屋の産廃。
人間の頭髪をビニール袋に詰めて捨てないで欲しい。

夜。
「仁 ーJINー」の最終回スペシャルを観る。
幕末にタイムスリップした医師が、そこで現代の知識と技術を使って治療を行うことによって歴史に改変を加えてしまうと
いうSF。

最終回では、すでに坂本龍馬は死んでしまっていて、後に残ったのは主人公である仁自身の頭部に出来た悪性脳腫瘍をどう
するかという問題。
ここで仁の恋人である咲が怪我をして治療には21世紀の医薬品が必要になって……と話は進む。

オチは「パラレルワールド」で、細かい矛盾点は「歴史の修正力」という便利なアイテムが大活躍。
(しかし、血液を浴びたから死んだ相手の声が聞こえるようになるという理屈は、ちょっとよく分からない)

主人公的には、1度失敗してしまった手術にパラレルワールドで再チャレンジできることになって良かったねという話。
それがあのタイムスリップの「意味」だったのか?

第1部の第1回にチラッとだけ出て来て意味もなくカッコ良かった杉田医師が、最終回にも出て来てまさかの大活躍という
のは嬉しい予想外だった。
やっぱり、あれだけカッコつけてて何もしないというのはないものな。

私的には、友人の元こらくちゃんがモブで何ヶ所か出演していたので「ウォーリーを探せ」が出来て楽しかった。
TBS的にも開局60周年記念番組が高視聴率を取れてめでたかったようだし、セブンイレブンもタイアップ商品の売り上
げはまずまずだったようだ。
総じていい番組だったのだろう。

軽く腹筋をして、寝る。

011年6月25日(土)
すごく天気が良いのだが、天気予報によると午後は雨。
寒くなると言っているが、差し当たって今は暑い。
昨日は熊谷で39.8度だったとか。

東京電力の発表によると、福島第1原発の高濃度放射性汚染水浄化システムで、放射性物質の濃度が10万分の1程度にな
り、目標の処理能力を達成したそうだ。
アメリカ製の装置でのセシウムの除去はあまり進まなかったが、フランス製の装置で予定を上回る除去ができたため、低減
目標を達成できたのだとか。

つまり、アメリカ製の装置が足を引っ張った分を上回る性能がフランス製の装置にあったということか。
だったらアメリカ製はやめて、システムそのものを全てフランス製にしてしまった方が良くないか?

そもそも今回、事故を起こした原子炉そのものもアメリカ製なんだよな。
アメリカ製というと、私らの年代はアメ車vs日本車の性能比較を思い出してしまう。
スペースシャトルも莫大な金をかけた挙げ句に「やっぱりダメなので、やめます」とか言っているし、アメリカってどうも
機械モノに弱い気がする。
あの国から機械を買うのはやめておいた方が良くないか?

午後。
近所のコンビニに買い物に行ったら、帰りに雷と共に雨が降って来た。
気温も急に下がり出す。

今日は夕方から築地の方でゆきのまち幻想文学大賞の受賞パーティーがあるので万一を考えて早めに出かける。
目的の店は駅から1分。
辿り着くまでに1度しか道に迷わなかった自分を褒めてやりつつ会場に到着。

小学校の向かいにある「カヴァタッピ」というイタリアンのお店。
落ち着いた雰囲気で店員さんの感じもいい。

幹事が来たので2人で受付の準備をしているところに、早々とメインゲストの萩尾望都先生が到着。
「初めての場所なので、遅れてはいけないと思って早めに家を出ました」
と、萩尾先生。

「遅れてはいけないと思って早めに」
美しい言葉だ。
私が印刷屋で仕事をしていた時に、印刷屋に(編集者ではなく)原稿を取りに来させた某先生に、この美しい日本語を教え
たいと思った。

他の参加者も順次集まって、震災被災者への黙祷のあと、パーティー開始。
腹巻猫さんに、
「藤岡藤巻の歌をライブで聴きたいので企画してください」
と言ったら、
「あなたが主催すれば良いでしょう」
と言われたので、2人でわるだくみをする。

森下一仁先生に久しぶりにお会いする。
森下先生とは、カルチャースクールの小説講座でご指導頂いたご縁。
「相変わらず、文章が上手くならなくて」
と、言うと、
「あなたはあなた自身がすでに作品だから」
と、褒めて(?)頂く。

「『独り言」の文章もいいですよ」
と言って頂いたので、
「どの辺がですか?」
と、聞くと、
「腹筋運動をして寝るところが」

二次会は、お店の下にあるビヤホールで。
ギネスビールを飲みつつ、店の閉店まで腹巻猫さんとわるだくみの続き。

地下鉄で帰宅。
腹筋運動をして、寝る。

2011年6月23日(金)
天気が良いのはいいのだが、風が強い。
風呂に入ろうとしたら、風呂釜の火が風で吹き消えてしまった。

朝刊の記事。
腎臓病の病人が暴力団を介して移植用の臓器を買おうと試みたことが発覚して逮捕。
人間の命と法律はどっちが大事かという話なのか、これは?

午前中。
体脂肪率を測定。
……過酷な現実を突きつけられる。(泣)

夕方から空想小説ワークショップ。
サミュエル・R・ディレイニーが、スペルを正しく綴れない病気だったという話を初めて聞いた。
そりゃ、翻訳した人は苦労だったろう。
でも、それ以前に向こうの校正係はそういうのを直さないのか?

放課後の飲み会。
インシュリンを打ちつつ酒を飲む知り合いがまた増えた。
年代的なものかね?

帰宅。
mixiの原田実先生のブログに「重力と浮力で発電する装置をさいたまの80歳男性が開発」という記事が産經新聞のサイト
に載っていたという話が書かれていた。
なんでもピンポン球を上から落としてその力で歯車を回し、落ちたピンポン球を浮力を使って元の高さまで持ち上げる……
の繰り返しで動く装置なのだそうだ。
(そんな装置が実際に出来るものなのだろうか?)
産經新聞は、この間の宇宙人発見騒動以来、かなり眉唾な記事を書く新聞という印象がある。

記事によると問題の発明は、昨年特許を取得しているという。
さっそく特許庁のサイトで特許明細を見てみると……
この装置の基本構造は、底の方で繋がった2つの容器に水を入れて高低差のある水面を作り出したものであるらしい。
内側に底まで届かない短い仕切りのある容器を想像して欲しい。

まずピンポン玉を水面の低い方の容器に落とす。
この容器の底は水面の高い方の容器に向かって傾斜しているので、ピンポン玉は水面の高い方の容器の中へと転がる。
水面の高い方の容器に入ったピンポン玉は、浮力によって水面に浮かび上がる。

次々と浮かび上がって来るピンポン玉は、後から上がって来たピンポン玉に押し出される格好で水面の低い側の容器の中へ
落ち、落ちた勢いでまた底へ沈んで歯車を回転させ、底の傾斜によって再び水面の高い方の容器の中へ。
浮力で浮かび上がって……ということを繰り返す仕組みになっている。
……らしい。

普通に考えたら底が繋がっている2つの容器の水面に高低差は生まれないだろうと思うのだが、そこは途中で弁を設けたり
水面を高くしておかなくてはならない容器の側に水を補給したりして解決するという説明。
しかし、ピンポン玉が通過する度に弁は開いてそこから水が移動できるはずだし、水面を高くしておくために水を補充した
ら、水を補充した側(つまり水面の高い側)の容器から補充しない側(水面の低い側)の容器に向かって水流が出来る。
容器の底部を傾斜させたぐらいでは、この水流に逆らってピンポン玉を動かすということは無理だろう。

発明者は、ペット用の飲料水補充機をヒントにこの装置を考えたそうだが、あの容器は水面の高い側の上部が閉じているの
である。
従って、水面の低い側の容器の水を上から押す大気圧と、水面の高い側の容器の水を下へ引っ張る重力のバランスによって
水面の高低差が生まれる仕組みなのだ。
水面の高い側の容器に浮かび上がって来たピンポン玉を水面の低い容器の方に落とすということは、容器上部が繋がってい
ることになる。
発明者はここにも弁を設けることによってこの問題を解決したことにしているようだが、空気なんてものは弁が少し開いた
だけで簡単に移動してしまうはずである。

もしもこの装置を稼働させようとしたならば、まず「水面が高くあるべき容器」の水面を、水面が低い側と同じ位置まで下
げた状態でピンポン玉を「水面が低くあるべき容器」の中に落として歯車を動かし、底部の傾斜によってピンポン玉が「水
面が高くあるべき容器」に移動してから、そこに水を注ぎ入れてピンポン玉を浮かび上がらせる……という作業になる。
ひょっとして、この装置はそういう仕組みのものなのか?

だとしたらこの装置の外側に水を出したり入れたりをコントロールする別な装置が必要になることになり、そっちを動かす
エネルギーの方はどこから持って来るんだという話になってしまう。
私の理解が間違っているのか?

原田さんのブログへの掲示板に書き込みをしてくれた人によって、記事にあった発明は、特許4608598、出願番号は
特願2010−94653(P2010−94653)であることが分かっているので、どなたか調べて私にも理解できる
ように説明して下さい。

ちなみに原田先生は、wikipediaの「永久機関」の項に例として挙げられていたものと同じシステムではないかと書かれて
いた。
寝る。

2011年6月23日(木)
気温は高いものの天気ははっきりしない、新潟あたりでは大雨が降っているそうな。

午前中。
「犬」企画の地味な作業。
要は90分をどう割るかなのだけれど、その中で動かせない「映像」の長さを秒単位で計って全体から引いて、残りをチマ
チマチマチマと……。
どうせ本番になれば粉砕されるに違いないものを作るこの作業、困ったことにやっているとだんだん楽しくなる。
変な方向に目覚めてしまったらどうしよう?

昼。
ネパール料理屋に食事に行く。
店に入ると他に客がいない。
(ちょっと時間を外したせいかな?)
と、マトンのカレーを注文。
前に某所のインド料理屋で普通にカレーを頼んで下血して以来、私は用心して最初はとりあえず甘口を頼む。
本場のカレーの辛いやつは本当にハンパなく辛いからだ。

出て来たカレーは……
辛くなかった。
ぜんぜん辛くなかった。
というか、むしろ甘い。

店員がこっちの顔を覗き込んで「オイシイ?」と聞いて来る。
もしかして、彼自身にもこのカレーが不味いのやら美味いのやら分からないのかも知れない。
(日本人の舌に合わせたつもりなのかなあ?)
この店は、目下「味」を模索中と見た。
次回はもう少し辛めのカレーで再チャレンジしてみよう。

店を出て、そのまま西の方向へ移動。
「どこで拾って来たんだ?」というような埃まみれの雨傘を並べて1本50円で売っている店を発見。
露天とかじゃなくちゃんと店舗を構えた古物商(?)。
こういう店が表通りで営業しているあたり、ここはやっぱり渋谷でも新宿でもなく「豊島区」である。

夕方。
山手通りに回って古道具屋で体重計を買う。
体脂肪率が計れるやつで、1000円(電池別)。

帰宅して、さっそくオノレの身に付いた脂身の量を計測したところ……
恐ろしいことになっていた!

発作的に腹筋運動を開始。
バテたので、寝る。

2011年6月22日(水)
久々の快晴。
今日がちょうど夏至なので、いまは旧暦の5月のはずなのだが、皐月晴れというより、もはや夏の日差し。

 Gパンを 洗って干して 日陰かな

そんな感じの洗濯日和。
日よけ代わりにゴーヤを窓際に植えるのが流行っているそうだが、そんなものを植える地面もないアパートなので、干した
Gパンで日光を遮る。
出来た日陰は……なんとなくむさ苦しい。(笑)

朝刊の記事を読んで「?」と思ったこと。
〈被告は公判で起訴内容を認め「死刑を受け入れたい」と述べていたが、弁護側は「控訴審までの期間で、落ち着いて考え
る時間を与えたい」として即日控訴した〉

被告がどんな極悪人だろうと、当人が「死刑になりたくない」と言うのなら、そのために全力を尽くすのが弁護士の仕事
だと思うのだが、被告本人が「死刑を受け入れたい」と言っているのなら、別に控訴する必要はないんじゃないか?

これって「担当した事件で被告が死刑になっちゃうと、俺のポイントが下がるから」とかいう弁護士側の都合かね?
だとすると、それで面倒臭い裁判にまた出なくちゃならない被告の人もいい迷惑。
いいじゃん、本人が「この判決でいい」って言ってるんだから。

昼。
発作的に腹筋運動。
……2分でバテる。

ニュース。
〈アメリカの調査機関ピュー・リサーチ・センターが21日発表した世論調査の結果によるとアフガニスタン駐留米軍の
「可能な限り早期撤退」への賛成が56%となり、初めて半数を超えた〉
まあ、ビン・ラディンも死んだことだしね。

午後。
「宇宙大犬作戦」企画の準備。
使えそうな映像をピックアップして、その長さを計ってメモるだけなのだが、なんだかすぐに目が疲れる。
ひょっとして、老眼か? Σ(◎o◎)!!!

夜。
ゆ〜びっくさんが送ってくれたメモを元に、全体の構成案をまとめて企画の関係者にメール。

今夜はもう寝よう。

2011年6月21日(火)
体調やや回復。
腹筋運動などしてみる。

昼。
何も考えずにテレビをつけたら映ったのはバラエティ番組。
チャンネルを変えようと手を伸ばしたところで、止まった。
画面に出ていた「女性」の性別が男だと分かったので。

思わず名前を確かめて「佐藤かよ」を検索。
その結果分かったこととして、「彼女」の外見は整形ではなく先天的なものらしい。
しかし外性器は男性型をしているので、戸籍上は男なのだそうだ。
うーん、ここまで来るともう、男とか女とか、どうだって良くね?

ニュース。
今年5月の自殺者数が、例年に比べて多かったそうだ。
地震の影響もあったんじゃないか?
私の周りにも震災のストレスで鬱っぽくなっちゃった人がいたなあ。

私自身、地震でめちゃくちゃになった自宅の室内を見てストレスを感じているところに、テレビで東北の被災地の映像を見
せられ、「被災地の方々に比べれば、あなたは幸せだと思わなくてはならない」「頑張ろう! 頑張ろう!」とやられて、
(これは意図的に鬱病を作り出す目的でやっているのか?)
と、半分本気で思ったぞ。

夕方。
吹き矢の講習。
体調が万全ではないので少し休みながら。
(腹筋をもっと鍛えないとダメだなあ)

帰り道の商店街。
「スタンプラリー実施中 先着10名様にディズニーパスポートをプレゼント」と書いた立て看を見かける。
……葬儀屋の前で。
(思わずシュールな想像をしてしまった)

家に帰って、寝る。

2011年6月20日(月)
目が覚めたら、熱を出していた。
夕べ少し喉が痛い気がしていたのだが、やっぱり風邪か。

風邪はともかく寝て治す。
そんなわけで、午前中はひたすら寝る。

午後。
起き上がって、mixiのボイス(ツィッターみたいなもの)を覗いてみたら、福島第1原発から白い煙のようなものが上がっ
ているのが見えるというつぶやきが2件ほど。

ニュース見たら、福島第1原発では、作業環境改善のために2号機の原子炉建屋の二重扉を全開にして、建屋内にこもった
湿気を追い出しているところだと言っていた。

扉を開ける前の建屋内の湿度は、99・9%だったとか。
この湿度の空気が外気に触れれば白く見えるだろうな。
(念のため、東電によれば二重扉を開けても周辺の放射線量に変化は生じていないそうだ)

テレビをつけると「推し面メーカー」というネット上のサービスが人気だというニュース。
登録してある女性の顔のパーツをモンタージュ写真のように組み合わせて自分好みの「美女」を作ることが出来るサービス
なのだそうで、CG合成で作成した「美女」を使ったCMとのタイアップキャンペーンなのだとか。

未来のテレビ局の会議で、
「次のドラマのヒロインは、この目とこの鼻とこの口を組み合わせた合成美女にしよう」
とか言っているところを想像すると、ちょっと面白い。

「口」パーツ専門の俳優組合が、「目」パーツの俳優の方がギャラが高いのは不当だとストライキを起こし、
「それで最近のドラマは、無口な奴ばかり出るのか」
と……オチをつけてどーする!

夕方。
メーラーを立ち上げて、SF大会のRD企画の件でメールのやり取り、事務的な処理を2件ほど。
長時間細かい字を見ていたら目眩がして来たので、ちょっと休憩。
また熱が出て来た。

夜。
かなりダメな感じ。
「ファイアボール チャーミング」を観てから寝よう。

……「ファイアボール チャーミング」来週が最終回だと分かった。
もうダメだ。
動く気力が出ないので、このまま寝る。

2011年6月19日(日)
一応雨は降っていない。
九州の方では大雨だとニュースで言っている。
夏の渇水に備えて雨水を溜めておけでば良いのにな。

本日はSF大会での「宇宙犬作戦」企画の打ち合わせで新宿へ。
アルタ前で待ち合わせたのだが、新宿駅のホームに降りた瞬間、アルタがどこにあるのか知らなかったことを思い出す。
地図が覚えられない脳味噌なのだ。

「アルタ」で記憶を検索したら、テレビのバラエティ番組で、番組にの終わりに出演者が「明日朝9時に新宿東口アルタ前
集合」と言っているのを聞いたという記憶が「要らないはずなのになんとなく覚えていること」のファイルから出て来た。
そこで東口へと向かう。
念のため、駅員に出口を確認して外に出ると、そこがもうアルタの前だった。

そこで、もうひとつ問題が発生。
4人で待ち合わせをして、そのうち全員の顔を知っているのが私だけなのに、私の脳は画像記憶能力に著しく欠けているの
である。
どうしよう???(^^;

……幸い、残りの3人がまともな記憶力を持っていたので、向こうからこっちを見つけてくれた。
そのままパセラへ移動。

まずは企画の名称から。
これは15秒で決まった。
企画名「宇宙大犬作戦」(伊藤龍太郎氏命名)

内容は……
乞御期待!
(問題は、これが90分に収まり切るのかということなのだなあ)

「世界の山ちゃん」で酒を飲んで帰宅。
寝る。

2011年6月18日(土)
雨続き。
気象庁の長期予報だと今年は猛暑で水不足なのだそうだが、今の時点では気温が低くて雨続き。
梅雨が明けるまで、まだしばらくはこんな天気が続くのか。

石原都知事がまた「オリピック」と言い出した。
「震災からの復興を世界にアピールするため」が理由だそうだが、この人が「オリンピックをやりたい」と言っていたのが
震災よりはるか昔からであることは周知のこと。
復興が、ただの口実であることは見え見えだ。
要はただ「俺はオリンピックを誘致した東京都知事として名を残したい」なんだろう。

震災直後の「天罰」発言や、大手出版社のボイコットで揉めたアニメフェアが震災で中止になった時の「ザマアミロ」発言
でも分かる通り、この人には震災犠牲者を悼む気持ちはさらさらない。

一度失敗した五輪誘致が、震災からの復興を大義名分に掲げれば通りが良いということで、大喜びが本音だろう。
「〈俺のオリンピック〉に反対する奴は〈震災復興に反対する奴〉だとこじつけて、罵る口実が出来た」
たぶん日本中でこの人だけは「地震が起きて本当に良かった」と喜んでいるのだろうな。

昼。
本屋を2軒回ってガストで昼食。
一時止んでいた雨がまた降り始める。

地下道の売店で「東洋経済」を買って帰る。
「もうニュースにだまされない 身を守る科学知識」という特集が気になったからだ。

面白い数字が載っていた。
たとえば、
500〜1000ミリシーベルトの被曝をした人を被曝しなかった人と比べた発癌リスクは、1.4倍。
喫煙者の非喫煙者と比べた発癌リスクは、1.6倍。
日本酒を毎日3合(あるいはビールを毎日大瓶3本)飲む人のそうでない人と比べた発癌リスクも1.6倍。
ビールの3本なんて飲んだうちに入らない私が、今さら被曝に気をつけても意味はないな。(笑)

この間、SF乱学講座で聞いた話では。放射線で傷ついた細胞が癌細胞にまで育つには、最低でも10年はかかるらしい。
現在48歳の私が被曝したとすると、癌を発症するのはいちばん早くて58歳以後。
この辺で早期発見できて治療できれば命には別状はない。
治療できずに死亡したとして、死ぬのはおよそ60歳以降。

ハイ、「崎田和香子が60歳で死ぬと俺は困る」という人は、手を挙げて。
自分で考えても「60歳過ぎの崎田和香子の価値」って、ぜんぜん思いつかないんだが。

死んだら困るという人は、こまめに癌検診でも受ければいいだけの話だし……。
被曝を恐れてストレスを溜める方が、むしろ体には良くない気がするなあ。

……寝よう。

2011年6月17日(金)
雨。
「宇宙犬作戦」企画の件。
先日とある会社に送ったメールの返事が遅いので、送信エラーかと問い合わせるたら、速攻でなにやらあたふたとした雰囲
気の返事が返って来る。

とりあえず送信エラーではないことは分かったが、まるで「クルムヘトロジャンの『へろ』」と口にしてしまったかのよう
な気まずさを味わう。
いけなかったのは「へろ」か? それとも「クルムヘトロジャン」がそもそも???(^^;

昼。
連続もののミステリードラマを観る。
今回は、探偵役が関係者一同の前で問題の男に向かって「お前の正体は……」的なことを言うシーン。
問題は、この探偵役があまりに鈍臭くて、視聴者の方がとっくの昔に男の正体になんか気づいていたという点。
ぜんぜん「ええっ!」てな感じにならないのだよなあ。
まだ放送は2週間残っているから、たぶん「黒幕」とかが出て来て、きっとそっちに意外性が……と期待。

午後。
気がつくと、雨が止んでいた。

明後日の打ち合わせに備えて、買ったばかりのDVDプレーヤーの使用方法を確認する。
90分の企画の中で使用する映像をピックアップする作業を行う予定なのだが、試しにやってみるとけっこう面倒臭い。
段取りを上手く考えないとダメだな、これは。

夜。
知人の誕生日だったことを思い出し、おめでとうメールを送る。
「プレゼントは何がいいか?」
と聞いたら、
「嫁」
だそうだ。
そういうのは、自力でなんとかするよーに。(笑)

そろそろ寝よう。

2011年6月16日(木)
かろうじて雨は降っていないが、上空の雲は厚くどんよりとした天気。
天気につき合って、体もだるい。
眠い。
8時間も眠ったのに……。
(湿度の高い日って、体が水吸って重くなる気がしないか?)

昼。
SFだと言うからテレビでやっていた「サンシャイン2057」という映画を観ようとしのだが、途中でギブアップ。
太陽の近くで作業している宇宙船で「シールドを忘れていました」って、ないだろう。
それ一番大事だから。
普通それだけは忘れないだろ?

午後2時。
あまり眠いので、ちょっと寝る。
恐ろしい事に目が覚めると午後6時。
なんなんだ私の体は?
放っておいたら永遠に寝てるんじゃ???

夕食後。
視覚トリックと最新特撮技術の特集番組を観る。
「ネズミ獲りにかかったネズミがチーズのパワーで自力で金具を持ち上げる」という有名なチーズのCM。
あのネズミが精巧なロボットであったというネタバラシ。
いや、良く出来ている。

その他、ロケ地への移動にかかる経費と時間を節約するために使用される背景との合成の技術。
映像を全て個人で作ったアニメ作品というのはすでにあるが、最近話題になったアイスクリームのCMのCG美女の技術を
こういう背景と組み合わせれば、個人で実写(?)映画が作れるのではないかな?
山本弘さんの小説に、そんな話があった気がするが。

夜。
「宇宙犬作戦」の静炉巌さんからメールが来ていたので、返信したら、すぐにまた返事が来た。
……読んで、自分の人生について真剣に考えてしまった。

寝る。

2011年6月15日(水)
朝からRD企画に使う画像が送れないとか使えないとかでドタバタ。
これで午前中が潰れてしまう。

午後。
池袋で買い物。
これで午後が潰れる。
本当は「宇宙犬作戦」企画の準備とかしなければならないはずなのに。

帰宅してメーラーを立ち上げたら、藤巻さんからのメールが届いていた。
SF大会の「宇宙犬作戦」企画には、やはりご出演いただけないとのご返事。
「宇宙犬作戦」のような作品は、SFの冒涜になるから……って。
(藤巻さん、SFはそんなに真面目なものじゃありません!)

出演の可否はともかく、藤巻さんのSFへの誤解を解くべく急いでメールを返信する。
藤巻さんへのメールを送信し終わって、もう1度メールボックスを確認したら、mixiのメッセージで、知らない人からの
メールが届いていた。
内容を読むと、相手はどうやら先日の藤巻さんのライブの出演者のひとりで、藤巻さんから「セイロガン」と呼ばれていた
人らしい。

mixiの方では、本名を伏せてあるのでどうやって見つけ出したのかは分からないが、メッセージは、「先日、客席にいまし
たか?」という問い合わせ。

どこにいても悪目立ちするのは、私の先天的な欠点である。
往生際良く「いました」と白状すると、また返信が来て、実は「宇宙犬作戦」の脚本家グループのお一人の方だったことを
知らされる。

(え?)
と、脚本家のリストを確認すると、確かにいた「静炉巌」という人。
静炉巌……セイロガン……
(私は漢字が読めない人だった)

うわあ! なんか胸がドキドキして来てしまった。
動機、息切れ、めまい……

いかん、安静にして早く寝よう。

2011年6月14日(火)
今日も雨が降るのだかふらないのだかよく分からない朝。
打ち合わせやら何やらで、ここ4日間、初老をとうに過ぎた身にはスケジュールがハードだった。

朝起きて、ちょっと休憩していたら郵便屋に起こされる。
時計を見ると正午。
(これは……タイムワープしてしまったに違いない!)

ニュースを見たら、イタリアで原発再開の是非を問う国民投票の結果が出たそうである。
 原発凍結賛成:94.05%
 原発凍結反対: 5.95%
    (投票率54.79%)

凍結反対派が福島原発事故直後の投票は不利だと考えて、今回の投票を無効(投票率が50%に届かないと無効)にしよう
と仲間に棄権を呼びかけたところ、ギリギリのところでで投票が成立してしまったために、結果的に投票したのがほとんど
凍結賛成派になってしまったのだとか。
(マジかね?)
本当なら、ちょっと笑えてしまう。

午後。
ネットでどーでもいいニュースをだらだらと拾い読み。
グリコのアイスのCMに起用された「AKB48の新人」という売り込みのアイドルが、実はCG合成で作られたバーチャ
ルの人なのでは?
というニュース。
話の真偽はともかく、CG映像がそこまで実際の人間と見分けがつかなくなって来ているという点が興味深い。

夕方のニュース。
「言葉を選ぶ」という政治家として重要な能力が欠落している石原親子。
今度は息子の伸晃議員の方が、反原発の動きについて、
「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは心情としては分かる」
と発言して物議をかもしたそうだ。

この言葉、2つの点で相手にカチンと来させる要素が有る。
その1)相手の行動を「集団ヒステリー状態」と一方的に決めつけてバカ扱いしている。
その2)さらに「心情としては分かる」と「そんなバカでも理解して上げちゃう俺って偉いだろ?」と、自分を自分で持ち
    上げている。

こういう言葉がさらっと出てしまう石原一族の心の内側には「俺たちはお前ら愚民どもより偉い」という考えが刷り込まれ
ているのだろうな。

ところで、反原発を十把一絡げに馬鹿扱いする人々の考え方の根底にあるのは「俺たちは〈原発がなくてはならないものだ
ということ〉を知っている」という考えなのだろうと思う。
それを裏付ける様々な数字があるのは知っているが、その数字というのは、いったいいつ出された数字なのだろうか?

今回の事故後、石原伸晃議員の言う「集団ヒステリー」が起きて、消費者がいままで買わなかったような高額の省エネ家電
を積極的に購入するようになり、家電メーカーにとって、省エネ家電の開発が巨額投資をする価値のある事業となり、
事故前には流行っていた「オール家電」の人気がすっかり下火になり、自然エネルギーへの投資が活発になることを織り込
んだ上で出した数字ではないはずだ。

大企業や地方自治体が、いままで「採算が合わないから」と見送っていたそうした事業に、それこそ消費者の「集団ヒステ
リー」による消費行動の変化の波に乗って一斉に乗り出したら、違う数字がはじき出される可能性もあるはずである。

「無理」と言ってしまう前に、みんなでちょっと、やってみようよ。
「太陽光発電では効率が悪くて無理なんです」と言う前に「もっと発電効率の良い太陽光発電機は開発できないのか?」と
いう方向に思考を働かせてみて欲しいのだ。

夜。
SF大会、RD企画の方でちょっとした問題が発生。
カラーの原版を使用したイラスト中の文字が、白黒印刷だと判読できなくなる事が判明したのである。
原稿の手直しを手配して、寝る。

2011年6月13日(月)
朝。
雨でもないが晴れてもいない日。
本日かかって来た最初の電話が「霊園のご案内」だった。

午後。
夜に使う資料のプリントアウト。
途中でプリンターが用紙切れ。

夕方。
昨日サイト内の入力フォームから送信したメールに返信が来た。
なんか書式が違ったらしい。
そういう内容ならサイトのそっちページではなく、こっちのページの入力フォームから送り直してくれとかそんなこと。
内容が一緒ならこっちはいい気がするが、あっちはダメなんだろうな、たぶん。
……送信し直し。

夜。
「藤岡藤巻 without 藤岡」のトークライブを聞きに代官山へ行く。
駅から徒歩1分のライブ会場に着くのに、お約束通り10分以上道に迷う。
相変わらずの卓越した方向音痴能力。

目的地の前を3度通り過ぎた後に、4周目でやっと目的の店を発見する。
中に入ったら、藤岡藤巻がいた。(当たり前だ)

時間つぶしに店内の別の部屋でハーブティーを注文。
「これはどんな味のお茶ですか?」
と、店員に聞いたら、
「店長に聞いて来ます」
と、店の奥へ行き、しばらくして戻って来て、
「クセのある味だそうです」
と、教えてくれたので、そのお茶を頼む。
小腹が空いたので、オープンサンドっぽいものも頼む。
クセのあるお茶とトマトと生ハムが乗ったパンを食べているうちに、そろそろ時間になったので会場の方へ移動。

まだ打ち合わせ中みたいで、藤巻直哉氏は隣で誰かと喋っていた。
そんなわけで、
「ここ、座っちゃっていいですか?」
「あ、どうぞ。ぜんぜん構いません」
が、私と藤巻氏が交わした最初の会話になった。

しばらくして打ち合わせが一段落したようだったので、
「宇宙犬作戦の方ですよね?」
と、声をかけ、そのまま出演交渉に突入する。

藤巻氏、自分の作品が星雲賞にノミネートされていたのを知らなかった。
(というか、そもそも星雲賞の存在を知らなかった)

企画の内容には興味を持って頂けたようだが「静岡は遠い」とのこと。
「でも、品川から電車で1時間ぐらいのところですよ」
と言ったら、
「電車って、新幹線でしょうがっ!」
……気づかれてしまった。(笑)

トークライブは「トークライブの打ち合わせ中に、藤巻氏がビールを飲んで酔っぱらってしまい、いい加減なことを言い
出す」という演出のショーだったが、終わり近くになって、藤岡さんの方が客席から舞台に乱入。

「いつまで喋ってるんだ。もう撤収の時間なんだよ。お店が困っているじゃないか」
「あ、あれ? そんな時間?」
という2人のやりとりは、ひょっとしたら演出じゃなかったかも知れない。
SF大会の「宇宙犬作戦」企画への出演の方は、検討してくれるという返事だったが、どうかなあ?

帰宅。
藤巻氏に本日のトークライブの感想をメールしてから、寝る。

2011年6月12日(日)
雲から薄日が射している微妙な天気。
「宇宙犬作戦」企画の関係者と電話で打ち合わせをしている夢を見ていた。

(ハシゴ酒というのは、つい飲み過ぎるな)
などと思いつつ、携帯電話の充電。
ついでに発信記録を確認すると……おおっ、これは!

どうやら私が寝ている間に〈小人さん〉が打ち合わせを済ませてくれていたようだ。(^^;
〈小人さん〉がどんな話をしたのかを必死で思い出す。
約1時間かけて、3本分の電話の内容を復元。(ハイチオールは役に立つ)

午前中。
先日、データを作成した名刺をプリンターで印刷。
刷り上がった名刺を台紙から剥がすという意外なところで手間取ってしまう。
うっかり力を入れると名刺に折り目や曲がりが出てしまうのだ。
(これって単に、私が不器用なだけか?)

今日も昼からSF大会のスタッフ会議。
出かけようとしたら、傘がない〜♪
しょうがないので傘を持たずに出かけ、目黒で、レッド・ドワーフ企画のthree lineさんと合流。
会場に着いいて会議に参加する。

昨日、一緒に飲んでいたM上さんに会ったので、
「私の傘を知りませんか?」
と、聞いたら、
「最後の店を出るときに忘れて行きそうになったので、手渡したじゃないですか」
という返事。
つまり、店を出る時までは持っていたのだな。
(じゃあ、自宅の部屋のどこかか?)

「私はハシゴする時は、ちゃんと1軒目から配分を考えて飲んでいますから」
と、M上さん。
見習いたいものである。

本日は、レッド・ドワーフ関係は基本的にthree lineさんに任せて、私は専ら「犬」の交渉。
「宇宙犬作戦」企画は一般公開企画とするということで合意する。

帰りのバスの中でも打ち合わせ。
three lineさんが既に帰られていたので、レッド・ドワーフ企画に関しても少し話す。
通訳が2名(企画中の公式な発言を通訳する人と、その他のサポートを兼ねて来日から帰国までの世話をする人)必要で
あることを説明して許可を得る。

その後は、当然のごとく飲み会。
明日も明日でやることがあるので、私は8時に帰らせて頂いたが、飲み会自体はその後も延々続いたらしい。

帰宅。
出演交渉のために芸能事務所にメール。
疲れたので、寝る。

2011年6月11日(土)
今日は楽しい「トンデモ本大賞2011」の日。
放射能雨も歌ってる♪

12時開場ということだったので、その辺に着くようにと家を出る。
新富町の駅で降りるとひと目で分かるオタクがゾロゾロ……。
これはさすがに道に迷わない。(笑)

オタクについて1番出口の階段を上がると、銀座ブロッサムはすぐ目の前。
どうやら結婚式場らしい建物だが、中に入るとすでに長蛇の列。
12時になったら「10分押し」だと言われ、やがて「受付はするが、まだ会場には入れない」とのアナウンス。
つまりロビーには入れてやるから、そこで本やグッズを買えと……
どうやら全席指定の会場で並んでいたのは、このロビーでの「楽しいお買い物タイム」が目的だったらしい。

私が買ったのは『あぶない科学実験』(実験 by 川口友万 彩図社)と聖骸布てぬぐい。
『2011年 トンデモ流言飛語大賞』 は、買いそびれてしまった。(泣)

不思議なことに、ロビーを歩いているとやたら知り合いに会う。
「奇遇ですねえ」
と、言ったら、
「会うべきところで会ってるんですよ」
と、言われる。

ワークショップのK山さんにも会う。
K山さん、「家では機を織り、外ではネギを振り、仕事は占いをやっている」という奥様を同伴されていたので、
「むかし中国では、亭主がろくでなしだと、女房は亭主が帰宅しても機から降りなかったそうですよ」
と、ささやいてみる。
きっとK山さんの奥様は、毎日機から降りてご主人を出迎えているに違いない。(^^)

さて、いつもの「最低ですかー?」「最低でーす」の声から「トンデモ本大賞2011」は開始。
ひと様が心血を注いで書いた書籍を読んで、よってたかって笑いものにしょうという、まさに最低の人間にしか出来ない会
である。

まずは「と学会20年の歩み」を結成当初からのメンバーが集まってトーク。
山本弘会長や唐沢俊一先生、皆神龍太郎氏らが壇上に椅子を持って登場し、座ってだべているだけという感じのゆるいトー
クショー。

続いて、と学会エクストラ・エクストラ。
今回のゲストは、高須クリニックの高須克哉院長と西原理恵子コンビ。
高須先生が自分自身の顔を実験台に美容整形の新技術を試した手術の記録映像が流された。

前にロフトプラスワンで上映した時には、倒れる人が出て救急車を呼ぶ騒ぎになってしまったのでそうで、本日上映された
のは、ややマイルドに編集し直したものらしいが、それでも顔の皮をめくられた人間が血まみれのままむっくりと起き上が
り、執刀医に文句を言っている図は、下手なホラーより怖かったぞ。

もうひとりのゲストの方、桃井はるこさんは、声優さんでシンガーソングライターなのだそうだが、私の守備範囲ではない
ので良く知らなかったが、話を聞いていて、ともかく頭のいい人だということだけは分かった。

休憩を挟んで、と学会エクストラ・エクストラ後半のゲストは、矢追純一さん。
感心したのは、彼がただのひと言も「宇宙人や空飛ぶ円盤を信じている」と言わなかったところ。
UFOディレクターは、あくまで「お仕事だった」というスタンス。
(ちゃんと、場をわきまえているなあ)

最後に、矢追さんの生ヒーリング。
会場の客に、まず前屈や首の回転などの動作をさせ、次に数分間リラックスさせる。
その間に壇上の矢追氏が、なにやら怪しげな手の動きをして見せ、次にまた前屈や首の回転などをさせると、さっきより体
が柔らかくなっているという。

これって、長時間椅子に座っていた人は体が固くなっているが、少しリラックスすると筋肉がほぐれて動かしやすくなると
いうだけのことなんじゃ???

あと、暗示も少しあるようで、私がついうっかり「ぜんぜん変わりませんね」と声を出してしまったのがいけなかったのか
私の周囲の席に座っていた人で、変化があったという人はいなかった。(ゴメン)

その他の会場の人は、素直に体が柔らかくなったという人が多かった。
(さすがは矢追さん、私は今でもあなたのファンなんです)

20周年記念ということで、変則的に今年のトンデモ本大賞はすでの選ばれており(大川隆法著『宇宙人との対話』)会場
の投票で決まったのは、この20年間のベスト・オブ・ベスト。
この栄えある栄冠に輝いたのは下馬評通り、副島隆彦著『人類の月着陸はなかったろう論』。

帰りは、SF大会スタッフのM上さんと2人で新橋で飲む。
「店はお任せしますよ」
と言ったら、M上さん、
「では、今日は○○○と×××と△△△をハシゴしましょう」

ハシゴ酒を予定を組んで計画的に行う人というのは、M上さんが初めて。
さすがSF大会の優秀なスタッフである。

……最初の店で崎田が未練がましく徳利を手放さなかったため、結局、2軒のハシゴでタイムオーバー。
家に帰って、寝る。

2011年6月10日(金)
昨日は「包茎の日」。
明日は高須院長が「トンデモ本大賞2011」にゲストで来る日。
そんなタカスカツヤな日々に挟まった1日の午前中。

相も変わらず「宇宙犬作戦」企画。
全体の構成を考えたりしてみる。

午後。
いつも観ているミステリードラマをボーッと観る。
(探偵役がトロくてイライラするな)
どうでも良い事だが、この間この番組のホームページの掲示板(視聴者が自分の推理を書き込めるようになっている)に
「このトリックは××で、本当は○○なのを△△したのでしょう」というような書き込みをしたら、チェックがかかって書
き込めなかった。
今日観たら、探偵役がほぼその通りの内容をセリフで喋っていたので、ひとり得意になる。(笑)

夕方から空想小説ワークショップ。
物語の「嘘」のつきかた。

本日も楽しく脱線、川又先生。
「鳩山と菅は理系の出身なので、どうしても『間違ったことを言ってはいけない』という頭があるのか、はったりをかませ
ない。そういう奴の嘘は、すぐにバレる」

政治家が嘘つきなのは今に始まったことではないが、菅さんが特に「嘘つき」と言われるのは、要するに嘘が下手ですぐに
バレるからか。
ついた嘘がバレなければ誰にも嘘をついたことが分からないので、正直者に見られる。
他人から見たその人の「嘘をついた回数」とは、「バレた嘘の回数」であるから。
政治家(=嘘つき)なのに、嘘をついていないように見える人間は、つまるところ嘘の上手い人間なのだろうな。

放課後。
一緒に飲んでいたA木さんから、
「原発の事故処理がもたついたのは、関係者が〈最善の策〉ばかりを考えて〈次善の策〉を用意していなかったから」
という話を聞かされる。
奥の深い面白い話である。

カルチャースクールの小説講座に通うというのは、どういうことなのかということを、ときどき質問される。
たぶん私がこの講座に通う事を面白く感じるのは、集まって来る人たちがたいてい私より知識が豊富で、今回のA木さんの
ように私とは違った角度からの物の見方を教えてくれるから。
こういうのを私は「美味しい脳味噌」と呼ばせてもらっている。

「脳味噌」をつまみに酒を飲み。
家に帰って、寝る。

2011年6月9日(木)
自分のサイズを知っているつもりで購入した服に体が入らず、衝撃を受ける朝。

民放の朝の情報番組みたいなのをつけていたら「VQチェッカー」というのを紹介していた。
そういうサイトがあるのだそうで、接続して画面に向かって決められた言葉を喋ると「モテ声度」というのを測定してくれ
るらしい。

「モテ声度」という言葉の意味がいまひとつ分かりにくかったが、物見高いのでさっそく試す。
結果は75点で、「声フェチが反応」。
「全国ランキング720707人中134925位」というわけのわからん数字が出た。

グラフを見ると「耳への入りやすさ」は問題ないが「滑舌の良さ」に問題があるらしい。
要は、聞こえやすいが聞き取りづらいという声ということで、それって単なる騒音じゃん。

午前中。
メールが来る。
返信する。
また来る。
返信する。

メールというものを私はずっと「手紙」の電子版だと思って使っていたのだが、最近の若い人は「会話ツール」だと思って
いるらしい。
「10分間に数往復」などというメールのやり取りが苦にならないみたいだ。
そんな頻度で「手紙」を書くということは、まずないので年寄りは戸惑ったりする。

午後。
「宇宙犬作戦」企画について、ゲスト候補者の知り合いを捜してメール送信。
なかなかルートが見つからない。

>しかし、毎度楽しそうな企画ですね。
という返事が来る。

これはもう毎回言われることで、私の持ち込み企画って、周りから見るとすごく楽しそうに見えるらしい。
中はけっこう地獄のようになっていることが多いのだが。(笑)
(1年ぐらい経てば、良い思い出に変わっていたりもするのだけれどね)
まあ、お客様に楽しんで頂ければ。

夕方。
なか卯で食事をしてから東急ハンズへ買い物に。

帰り道の交差点で、太った眼鏡の青年が携帯電話で話をしているのに出会った。
車の音に負けないようにと大声を張り上げるので会話の内容まではっきり周囲に聞こえてしまう。
どうやら夏のコミックマーケットのインターネットで発表された当落結果(※)が間違っていたとかで、トラブルが生じた
という話をしているようだ。
いかにも池袋らしい、ほのぼのとした(?)風景。

 ※コミックマーケットの当落発表
  コミックマーケットとは、夏と冬に行われている大規模な同人誌の即売会。
  同人誌を制作した人間がブースを借りて自分で販売するのが普通だが、ブースの数が限られるので抽選になる。
  その抽選結果のこと。

夜。
福しんでメンマをつまみにビールを飲んでいたら地震。

 時刻	:19時38分
 震源:茨城県沖(北緯36.5度 東経140.9度)
 深さ:ごく浅い
 規模:マグニチュード5.7

東京は、震度3ぐらいか?
建物の1階にいてかなりはっきり揺れを感じた。

帰宅。
さて、「宇宙犬作戦」企画。
無理な話をどう切り出すか……。

寝る。

2011年6月8日(水)
朝から大笑いのニュース。
証券取引法違反で実刑が確定し、6月中に収監される見通しのライブドア元社長、堀江貴文氏が秋葉原で壮行会。

佐藤優氏が「国策裁判」という言葉を流行らせて以来、裁判で有罪判決を受けた人間が、
「俺は悪くないのに、国策で有罪にされた」
と、アピールするのが流行っているようだ。

興味深いのは、この壮行会を見に来ていた客の中に、尖閣諸島中国船衝突ビデオ流出事件の「sengoku38」こと
一色正春氏が混じっていたということ。
違法行為を行ったにも関わらず、世論の支持で無罪放免となった人物だ。
日本国では世論が国法に優先するのだということを広く国民に知らしめた人である。

出所後の政界進出について質問された堀江氏、
「日本の政治は小っちぇなと思う。どうでもいい」
と、答えたそうだ。

そりゃそうだろう。
国政のトップであるはずの総理大臣が就任するや否や国中から袋叩きにされ、就任後1年も経たないうちに聞かれること
と言ったら「いつ辞めるんだ?」ばっかり。
まるで「総理大臣」というものが、国民のストレス解消の生け贄となるために選ばれているようだ。
そんなものにわざわざなりたくないよなあ、ホリエモン?

法律に権威がなく、中央政府に権力がない。
普通に考えたら国家として末期的な状態である。

震災後しばらく経った頃、アメリカ政府に「日本は無政府状態にある」という報告が届いたという報道があったのを覚えて
いる。
「大震災後の日本ですが、国民が自国の政府をまったく信用しなくなっているようです」
と、聞かされれば、普通はそう思うよな。
私はいま、全世界的レベルでかなり珍しいと言える状態の国の中で暮らしている。

海外からのニュース。
宇宙飛行士の古川さんを乗せたソユーズは、打ち上げに成功。
古川さん、UFOや超常現象の本が大好きな「大人になったらNASAに行って、宇宙人の存在を確かめる」とか言って
いたような子供だったのだそうだ。
UFOや超常現象って、やっぱり楽しいよなあ。

昼。
ローソンで「トンデモ本大賞2011」のチケットを受け取り、ビックカメラに名刺の印刷用紙を買いに行く。
思ったより種類が豊富。
(そうかあ、最近の人は名刺は自分で印刷するのが当たり前なのか)
などと改めて感心する。
豊島区の地場産業である印刷業も、いろいろと厳しいことになっているのだろうなあ。
無難に、一番「普通」そうな用紙を買って店を出る。

3歩ほど歩いたところで「ラフティが食べたい」と思う。
あの沖縄の豚の角煮である。
西口に移動して東武デパートの7階に行き、沖縄料理の店に入る。
注文して間もなく出て来たラフティ丼定食は満足のいく味で、幸せな気持ちになる。

ついでなのでレストラン街の隣の本屋に寄ったら『思い出を切り抜くとき』(萩尾望都 河出文庫)があったので買う。
1970年代半ばから1980年代半ばに書かれた萩尾先生のエッセイ。

モーリス・ベジャール演出の「近代能楽集」(作:三島由紀夫)を観にパリへ行った萩尾先生が、日本兵と思しき軍服姿の
登場人物が「天皇陛下万歳!」と叫ぶのを聞いてショックを受けるあたりが時代である。

このエッセイが書かれたのは1985年。
いまの若い人には想像もつかないかも知れないが、昔はこの言葉は「忌まわしい日本の過去」を意味する一種のタブーと
されていて、私のような反抗期のクソガキは、周囲の大人が慌てるのが面白くてよく教員どもの鼻先でこの言葉を叫び、
奴らがムキになって「そんな言葉を使ってはいけない」と説教するのをせせら笑っては面白がったものだった。

当時の教員には、まだ「元日本兵」というのがいた。
いまにして思えば彼らは実際に戦場に行き、手に持った刃物で人間の肉を切る経験をした人たちだったので、全身をざわ
つかせる嫌悪感から己の精神を護るために呪文のように唱えたこの言葉を、その時の掌の感触と一緒に思い出していたの
だろう。

もちろんただのクソガキだった私は、そんなことは少しも考えていなかった。
当時の私は、自分の父親が戦時中の南方での体験を語らないのは、特に語るほどの体験をしていないからだと、無邪気に
信じていたガキだったのだ。

夕方。
帰宅して、ひと休み。
(「ちょっと一息」が必要な年齢になったのだよ)

ノパソの件を片付けなくてはならない。
どうせ今回の打ち合わせに使う機能は、DVD再生ぐらいか?
……結局、通販で安いポータブルDVDプレーヤーを買って間に合わせる事にした。

「宇宙犬作戦」企画、なんとかなるのか?
寝る。

2011年6月7日(火)
薄曇り。
気温は低いが湿度が高くて蒸し暑い。

「宇宙犬作戦」企画の件で、伊藤龍太郎さんにメールしようと頂いた名刺を見たのだが、メアドが見当たらない。
仕方がないのでM上さんにメールして聞こうとしたら、名刺にあるはずだという返事。
もう1度、今度はルーペを使って見直して、発見。
ただの「点」かと思っていたものがメアドだった。
最近、老眼が進んでるなー。

次回の打ち合わせの日が決まり、関係スタッフに連絡。
映像編集担当から「実はノパソが壊れて」という恐ろしい返事を貰う。
打ち合わせ当日までに、どこかでノパソを調達せねば。
(ああっ、胃が!)

午後。
キャベジンを飲んで頑張る自分の健気さを讃えつつ、大会本部に問い合わせ。
スタッフ用の名刺の調達方法を聞いたら、作成フォームを教えるから自分で印刷しろという返事。
世の中、だんだんそうなって来ちゃうのかなあ。
まあ、事務局的には能率化が進んで良い事なのだろうが。
(この間もスタッフ会議で机にノパソを広げていなかったのは私だけだったし……)

考えてみると私の携帯電話も、GーCONの時に「携帯電話ぐらい持っていてくれないと困ります」と言われて買ったの
だった。
そのうち「ノパソも持たずに会議に来られても」とか言われるようになっちゃうのかなあ……。

(時代に取り残されて行く中年の哀愁が漂ってる俺の背中って、なんかカッコ良くね?)
などとつぶやきつつ、パソコンをポチポチ。

ニュース。
ヨーロッパの方で感染騒ぎが起きている腸管出血性大腸菌O(オー)104について、厚生労働省が早ければ来週にも、
輸入食品の検査を始めると決めたらしい。
大腸菌と言えば、つい最近、生肉を触った箸で焼き肉を食べた学生が食中毒で騒いでいたが、これってたぶんユッケ騒動
がなかったら、マスコミが騒ぐような事件にはならなかったよな。

……気がつけば夕方になっていたので吹き矢の講習に出かける。
私が目下続けている唯一の「スポーツ」である。

帰宅して、気やすめの腹筋。
ノパソの調達方法については、明日考えよう。

寝る。

2011年6月6日(月)
天気は快晴。
ちょっと暑い。
ひと雨ごとに夏になって行くのだろうな。

今日が野田先生の命日であったことを、ふと思い出す。
病院に見舞いに行った時、先生は驚くほど痩せてベッドに横たわっていたが、アシモフの話をした途端に目を輝かせて
跳ね起きた。
あんな人生を生きて死ぬ事が出来たら、人として幸せだと思う。

昼。
「輻輳(ふくそう)=通信要求過多によって通信が成立しにくくなる現象」という聞き慣れない言葉が、Googleの
急上昇ワードになっていたので、何だろうと思って調べてみたらDocomoの携帯電話が、この「輻輳」が原因でトラ
ブルを起こしているのだそうである。

午後。
リブロへ。
『人は放射線になぜ弱いか』(近藤宗平 講談社ブルーバックス)と『日本の原子力施設全データ』(北村行孝 三島勇 
講談社ブルーバックス)を購入。
昨日の講座で分からなかった部分の復習のため。
(これを読んでも分からなかったら、また内山さんを捕まえて聞こう)

夜。
「宇宙犬作戦」企画の打ち合わせ。
待ち合わせ場所に向かう地下道で「ぼくの体はツーアウト』(よしたに 集英社)を買う。
『ぼく、オタリーマン』の作者による健康の本……と言うより作者が名編集者(?)源さんの企画により、肥満外来の受診
やらコーヒー浣腸やら禁煙やらと健康に関わる様々なものにチャレンジさせられ、その体験をネタにしたルポ漫画。
作者には気の毒だが、客観的に見て、まあ馬鹿馬鹿しいというか、痛々しい(笑)漫画である。

オレンジ色のやたら派手な表紙のこの本をカバーも無しに臆面もなく広げて読みつつ、待ち合わせ場所の「天狗」の前で
時間つぶし。
やがてSF大会スタッフのM上さんが「携帯が繋がり難くて困っている」と言いつつ現れ、しばらくしてゲスト予定者の
伊藤龍太郎さんがやって来た。

「天狗」は大衆居酒屋なので、店内は基本的に賑やか。
で、お店の店員さんに無理を言って、静かな個室に通してもらう。
企画の相談、わるだくみ。(^^;
詳細は極秘事項。

語り続ける伊藤氏の前でただひたすら酒を飲む崎田、さらにその隣でポーカーフェイスでパソコンを叩くM上さん。
なかなかにすごい図である。
そして今回の大会スタッフ中「酔っぱらった崎田からの電話で迷惑している被害者ナンバーワン」のながとさんは、本日
も、いきなりな電話を掛けられる羽目に。
(すいません、飲みながらの会議中に出た話を翌朝に持ち越すと、忘れてしまう危険性があるので)←じゃあ、飲むなよ

ゲスト2名は、だいたいこれで決まり。
あとは、もう1人が呼べるかどうか。
来週末にでも1度、ゲストと映像編集担当と全員で集まって細かいところを詰めよう。

家に帰って、寝る。

2011年6月5日(日)
朝。
ニュースは「首相退陣時期」ばっかりで、次期首相候補として名乗りを上げているのは前原前外相なんだとか。
この時期に大騒ぎしてゴタゴタした挙げ句に、総理大臣が菅から前原に変わると、日本国民的には一体どんな得があるのだ
ろうね?

「なにがなんでも菅直人を首相の椅子から引きずり降ろさねばならない」ということの根拠が、国民の側にはさっぱり見え
て来ない。
日本の総理大臣を、菅から前原に変えることって、今の日本にとってそんなに重要なの?
前原って、そんなにすごい政治家だった?

思い出したのが、サブプライムローン騒動の時の麻生降ろし。
「予想外の大問題が発生したので、首相として事態に当たりたい」
と言った麻生さんを、
「永田町の約束を、そんな〈些細な問題〉で反古にするのか?」
とばかりに、野党ばかりでなく与党の議員までが一斉に「麻生こき下し」に回ったのだ。

思うに、今回も3月初めぐらいに、すでに「菅を辞めさせて丸く収める」ということで話が出来ていたのだろうね。
それを〈たかが震災〉ぐらいで反古にするなど許されないというのが永田町の論理なのだと思う。
〈東北の被災者ごとき〉と〈俺たち国会議員様〉のどちらが大事であるのかは、彼らにとってはあまりに自明なのだろう。

午後。
今日は夕方からSF乱学講座なのだが、ネットで別の事を検索していて偶然見つけた〈「日本のカレーライス」を熱愛する
米国人記者〉に関する少々古い記事を読んでいるうちに「カレー専門店のカレーライス」が食べたくなってしまった。

(記事そのものは、仕事で日本に来た米国人記者が、カレー専門店のカレーライスを食べてすっかり気に入り、本国に帰っ
てからも、アメリカに進出した日本のカレー専門店に通い、友人知人にまで「日本のカレーライスはすばらしい」と吹きま
くっているというお話)

京王井の頭線の明大前駅に「C&C」があるのを思い出し、早めに出かけてそこで遅めの昼食をとる事にした。
ところで、考えてみると駅のホームって、いろんな店があるよね。
私が一番不思議なのは、埼京線池袋駅のホームにあるパウダールーム付きの化粧品店。
女性というのは、駅のホームで化粧品を買って、そこで化粧をしたりするものなのだろうか?

「C&C」のカレーは、そこそこの味。
アメリカの料理と比較するということはやったことがないが、たぶん比べてみればこっちの方が美味しいのかも知れない。

ちょうどカレーを食べ終わったところで電車が来たので、すぐに乗車する事が出来、会場には思ったより早く着いた。
むしろ早すぎた。
で、ロビーにある体脂肪計を使って健康チェック。

……しなきゃ良かった。
(私の35%は脂身だったのか!)
軽く1/3以上である。
体の脂肪を取り除いたら、自分自身の1/3が失われてしまうというのは、存在としてどうよ?

さて、アホなことをやっているうちに、講座の時間になった。
本日のお題は「原子力発電所の話」講師は 元原子力発電所安全情報調査会社社員の内山真氏。

内容は原子力発電所の種類や仕組みの説明に時事問題を絡めて。
内山さん、いつもの調子で軽くジョークを交えた原子力発電の裏話を楽しく語るつもりだったようだったのだが、本日の受
講生には、サイエンスライターの鹿野司さんと大宮信光さんがいたのだった!
突っ込む鹿野さんに、問い詰める大宮さん。(笑)

本日、勉強になったこと。
1)原子力発電所から30km圏内に住む人は、普段の電気料金を割り引いてもらう代わりに「原発事故が起こっても保障を
求めない」という契約を結んでいる。
(この契約が結ばれた以後に引っ越して来た人でも、当該地域の住人に送られる電力使用量通知のハガキには、この契約に
ついての記載があるため、そのハガキを受け取っているにも関わらず異議申し立てをしなかったということによって、
この契約に同意したものと見なされている)

2)放射性ヨウ素は昇華するため常温でも気体として存在している。
(よって、防塵マスクはあまり役に立たない)

3)日本で稼働中有の原子炉はアメリカで設計されたものなので、日本の技術者はその細部についてはあまりよく分かって
いないので、安全性を高めるために自力で手を加えると言う事が非常に困難。

ちょっと興味深かったのが「確率論的安全評価」の話。
使用されているそれぞれの部品の耐久性やかつて事故が起きた件数等からその部品が壊れる確率を計算し、事故が起きる確
率の解析を行うものらしいのだが、いくつか問題点があるようである。

問題のひとつは、特注品の1点ものの部品だと「かつて壊れたことがない」ため、数字の上では「壊れる確率が0」になっ
てしまったりすること。

また、解析を行うのが電力会社の社員ではなく外部の子会社の人間だったりするので、機械内部を見せて貰いにくいという
問題点もあるらしい。

これはどういうことかと言うと……
例えばパイプAとパイプBが「同時に破損してしまう」という確率はあまり高くない。
しかし、実際は機械の中でパイプAはパイプBに隣接した位置に設置されていると、パイプAが破損した影響でパイプBが
破損してしまう可能性は、極めて高い。
しかし、解析を行う側は機械内部を見ることが出来ないので、2つのパイプの配置がそうした形になっていることを知らな
いまま「パイプAとパイプBが同時に破損する確率は低い」として、解析結果を出してしまう。

世界的には原子力発電所で事故が起こる確率は、5000年に1回とされているが、日本ではこれが5万年に1回と、数字
が1桁違っている。
日本の原子力発電所だけが、これほど飛び抜けて事故を起こ難いということは不自然なので、やはり解析のやり方に問題が
あるのはないか?

目からウロコ的だったこと。
事故直後から、テレビで原発の内部は今ああなっているのこうなっているのという説明が報道されていたので、なんとなく
当時から原子力発電所でいま何がどうなっているのかは分かっているような気になっていたのだが、考えてみるとあの時点
では誰も原発には近寄れない状態で、内部センサーが送って来る数値と、シミュレーション予想による推測が全てだった訳
なのだね。
おまけにその肝心のセンサーが事故で破損してしまい送られて来ていた数値に誤りがあったりしたらしい。

放課後の飲み会。
急に降り出した雨の中を包茶に移動。
「考えてみると政府は、あの状況の中で、けっこう頑張って、それなりに精一杯のことをやっていたのだよな」
などと言いつつ酒を飲む。

家に帰って、寝る。

2011年6月4日(土)
夕べの携帯電話は、緊急地震速報だったらしい。

 時刻:1時0分
 震源:福島県沖(北緯37度 東経141.2度)
 震源:マグニチュード5.6
 深さ:約20km

朝。
虫歯予防デーなので、普段より念入りに歯を磨いたりする。

午後。
かっぱさんのブログを読んでいたら「Yahoo! JAPAN - ユーザーアカウント継続手続き」 というフィッシング詐欺のメー
ルが届いたとか。
メールにあるURLをクリックすると、パスワード等の個人情報を聞かれるらしい。

どうもだいぶ以前からある詐欺のようで、騒ぎになるとサイトを閉鎖しては、ほとぼりの冷めた頃にまた新たなサイトを
開いて同じ事を繰り返しているようだ。
繰り返してやっているということは、それだけ騙される人が多いからだろう。
気をつけないとな。

夕方。
2号君とドトールでお茶を飲み、その足で新宿へ。
「宇宙犬作戦」企画の打ち合わせをする予定で、居酒屋で10時近くまで待ったのだが、相手が二日酔いで来なかった。

 ・・・(⌒◇⌒)・・・(⌒◇⌒)・・・(⌒◇⌒)・・・(⌒◇⌒)・・・(⌒◇⌒)・・・(⌒◇⌒)・・・

まあ、酒が飲めたので、良い事にして帰宅。
寝る。

2011年6月3日(金)
朝刊の1面を見たら、ちょうど紙面の真ん中に日経新聞政治部長・池内新太郎氏の署名記事が載っていた。
題して〈退陣の時期 明確にせよ〉。
言うまでもなく、菅首相に退陣を求める内容である。

(昨日、〈首相退陣〉で大見出し組んじゃったからなあ、日経政治部)
辞めてもらわないと池内さんが困るのだろうなあ。
新聞の記事を書く人にもそれぞれの「立場」があるということを、とても明確に伝えてくれた記事。
政治部長の池内さんがテンパってこの記事を書いている様子を想像して、ちょっと笑ってしまった。

昼。
昨日と違って良い天気。
窓を開けると吹く風が涼しい。

掲示板に原田先生が、
>今朝のテレビ地上波では各局とも携帯電話の脅威を大きく扱っていて驚きました。
>これでは「ドライクリーニングや漬物と同じくらいのリスク」といっても笑うどころか
>「そんな身近なものが携帯電話並みとは恐ろしい!」という反応の方が主流かも。
という書き込みをして下さっていた。

ちょっと考えれば分かることを、あくまで「考えない」人というのがいるのだよね。
そういうのに限って、誰かの受け売りをそのまんま信じ込んで、しかも「私は他の人より知識を持っている」気になって
デマを広げて回る。
漬物がそんなに危険なものなら、1000年以上も前から漬物を食べ続けている日本人は、とっくに滅びている。
それと同じレベルのリスクと聞いて、なんで「危険だ」と思えるのだろう?

 学而不思則罔 知識を得ただけで考えない奴は馬鹿だし
 思而不学則殆 知識が不足している状態で考える奴はアブナイことになる
                                  (『論語』為政第二)

受け売りの知識だけで(つまり知識が不足している状態で)考えもしない人間というのは、馬鹿で、しかもアブナイ。

午後。
1号君が部屋に遊びに来たので、
「漬け物の作り方を教えてやるから、お前、毎日漬けて食え」
と、勧めてみる。

夕方のニュース。
共同通信社が2、3両日に実施した全国緊急電話世論調査の結果。
退陣の意向を表明した菅直人首相が、
 辞めるのは当然  :48・1%
 辞める必要はない :45・1%
微妙だね。
つーか、これだけマスコミが「菅辞任こそが正義」みたいに煽っている割には、この数字なんだよな。

夕刊。
文化欄の映画評をチェック。
観に行こうかどうしようか迷っている「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
についての評論家の氏(「の」というペンネームらしい)の評価は星2つかあ……。
「真夏のシーンに季節外れの雑誌が書店に並ぶなど違和感のある場面も散見」だとか。
(チェック、厳しいな)

まあ、撮影日数や編集にかかる時間を考えると、冬に公開する作品は夏に、夏に公開される作品は冬に撮ることになるの
だろうね。
(真冬に半袖で真夏の演技をしていた俳優さんたちは大変だったろうなあ)
と、私だったらその辺で星をひとつおまけしてあげたくなってしまうのだが。(甘い?)

(その辺、「宇宙犬作戦」は4日あれば2時間分を撮れるという噂だし、映画化は無理でもスペシャルとかでやってくれ
ないかなあ?)
寝る。

……なんか携帯電話が鳴っているみたい……時計を見たら午前1時……なんだろう?……眠い……zzz

2011年6月2日(木)
雨が降っている。
寒い朝。

昼近くに新潟の方で地震があったらしい。
 時刻:11時33分
 震源:新潟県中越地方(北緯37度 東経138.7度)
 深さ:ごく浅い
 規模:4.7
柏崎にも原子力発電所はあるから、注意した方がいいかもね。

6月のSF乱学講座は、元原子力発電所安全情報調査会社社員の内山真氏による「原子力発電所の話 」の予定。
これは楽しみ。

午後になっても雨は止まず。
夕方になってニュースをつけたら、国会で内閣不信任案が否決されたと言っていた。

私が見ていたのは東京MXのニュースだったので、ニュース内の街頭インタビューの対象は、当然、東京都民。
それで見る限り大半の都民は、今回の不信任案騒動に対して、
「この忙しい時に、永田町は何をやっとんじゃ!」
「非常時なんだから、もっと総理大臣に協力してやれよ」
的な意見を言っていた。

笑ったのは、
「誰がやったって同じなんだから(総理大臣を)変えてもしょうがないのに」
という主旨のご意見を述べた女性の方。
うん、私もそう思う。

この辺がやっぱり永田町のお馬鹿ぶりを肌で感じている東京都民。
お馬鹿さんの代わりに別のお馬鹿さんが来たって世の中、変わらないよな。

夜のニュースでことの詳細を見たら、
菅総理の、
「この大震災に取り組む、このことに一定のめどがついた段階で、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代の
皆さんにいろいろな責任を引き継いで頂きたい」
という発言を聞いて、毎度おめでたい鳩山(兄)が、一転して内閣不信任案に反対する考えを示し、風向きが変わったのを
見た小沢一派が素早く棄権に転じたらしい。

もちろん、菅さんは不信任案が否決されたあとで記者会見を行い、早期の退陣についてを否定。
「このことに一定のめどがついた段階」「私がやるべき一定の役割が果たせた段階」がいつかを決めるのは菅さん自身だし
「若い世代の皆さん」と、わざわざ言っているのは、「つまり小沢じゃないよ」という意味だろうね。
豎子不足与謀、小沢さん?

【無用の知識】
 豎子不足与謀:『史記』の「項羽本紀」に出て来る范増のセリフ。「じゅしともにはかるにたらず」と読む。
        意味は「青二才とは一緒にはかりごとが出来ない」。
        鴻門の会の時のところに出て来るセリフで、ここで「豎子=青二才」と呼ばれているのは項羽である。

目下の菅さんの敵はマスコミか?
日経の夕刊なんか一面トップで〈首相、震災対応後に退陣〉と、「首相退陣」を既成事実化しようとしている。

民主党には、小泉政権時代の飯島秘書官みたいなマスコミ対策のプロがいないみたいだからね。
マスコミをちゃんと押さえている人がついていたから、小泉さんは何をやってもマスコミに叩かれなかった。
逆に、菅さんは、何をやっても叩かれる。
いっそ飯島さんをスカウトしてみては?(笑)

寝る。

2011年6月1日(水)
今日の気温は、はっきり言ってもう「寒い」の範囲。
6月だと言うのに。

月初めの会場予約抽選会。
会場に着いたら少し早かったのか、まだ建物の入り口が開いていなかった。
入り口の前に人の列。

しばらくして入り口が開き、中に入って抽選会場のある階までエレベーターで上がったが、そこにもまだ係の担当者が来て
いない。
集まった人たちは、建物に並んでいた順番を元に列を復元。
担当者が来るのを静かに待つ。

「無政府主義国家」が実現可能だとしたら、それは日本でなんじゃないか?
統治する者がいなくても、秩序と統制が保てる気がするぞ。(笑)

抽選会開始。
ビリから何番目かというクジを引いてしまったが、幸い今日は抽選参加者の人数そのものが少なかったので、なんとか部
屋は予約できた。
会場を出てから気がついたのだが、今日は中国語を話している人がいなかった。
原発事故で、本国へ帰ってしまったのか?

帰宅。
〈肌寒いけど…「スーパークールビズ」がスタート〉という日経新聞のサイトの記事を見つけて笑う。

福島第1原子力発電所の事故による夏場の節電策として、環境省が1日から、ポロシャツやアロハシャツ、ジーンズでの勤
務を認める「スーパークールビズ」というのを始めたのだそうだ。

企業にも普及を促して、節電への意識を高めていこうということで、初日の今日はマスコミ各社も取材に来て、
「環境省の職員が、どんな服装で出勤して来るのか?」
を見守っていたわけだが……

本日の東京都心部の朝の最低気温は、12.1度。
4月の下旬並みの気温の中、庁舎の前でカメラを向けて待ち構えるマスコミに、「スーパークールビズ」の実行をアピール
しなくてはならなかった環境省の職員さん、寒かっただろうなあ。
ご苦労さま。

昼。
「宇宙犬作戦」企画の企画書を仕上げて郵送。
このまま問題なく進めば、たぶん企画の実行だけは可能。

夕方のニュース。
民主党の小沢派と自民党が一緒になって内閣不信任案を可決し、解散・総選挙をやろうと盛り上がっているそうな。
「小沢派と自民党」がくっついたわけだ。
永田町の節操のなさは相変わらず。

私は、政府の最大の嘘は「自民党と民主党は別の党」というところだと思っているのだが。
どう考えても同じ穴の狢が、せいぜい派閥の違い程度の差で別の党名を名乗っている。

民主党vs自民党の図式なら、そう簡単にこんなことが起こるはずがない。
菅派、小沢派、谷垣派(?)の派閥争いだから、人気の落ちた「派閥」を離れて別の派閥にひょいとくっついてしまったり
するのだ。
元々が実質的に「党」レベルの話じゃないんだよ。

ちょっと怖いニュース。
〈携帯電話の電磁波、がん危険性も WHO組織が初めて指摘〉【共同通信】

私が子供の頃は、よく焦げたものを食べると癌になるとか言われた。
その割には、放射能の方はあんまり言われなかった。
いま考えると核実験で放射性物質がバンバカ降っていた時代だったのだけどね。
要は発癌性って割と何にでもあって、その時々の流行りのものが騒がれると、そういうことか?

発癌性のある物というのはありふれていて、だから癌患者の発症の原因を調べれば、どこかでそのありふれた「発癌性のあ
る何か」と接触している。
現代社会を生きていて、放射線とも電磁波とも焦げた料理とも接触しないでいるというのは、難しいと思うのだけどね。

寝る。

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