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独 り 言 (2011年1月分)
2011年2月分へ

2011年1月31日(月)
朝。
テレビをつけたら、後楽園の方にある遊園地でジェットコースターから転落事故があったというニュースをやっていた。
私も何度も行ったことのある割合と近所の遊園地で、しかも、以前ジェットコースターの係員の対応にクレームの手紙を
送ったこともある所だったので、やや他人事ではない。
(あそこの遊園地は、係員にバイトが多いのだよな)

事故に遭ったのは大柄の男性だったとのこと。
以前に別の遊園地でも、やはり大柄の男性がアトラクションから転落する事故があったが、あの時は安全ベルトか何かが
ちゃんと閉まっていなかった事故だった。
今回も似たような理由か?

午前中。
風邪気味なので、部屋でゆっくりしていたら、隣の部屋から工事の音。
これがコンクリートをドリルで削る音で、ハンパじゃない騒音なのだ。
頭の真上から音が降って来るという感じで、本当に頭痛が起きそう。

しかし、工事をやっている人だって仕事なのだから仕方がない。
私は大人なので、こんなことで文句を言ったりはしないのである。
黙って部屋のパソコンで爆発シーンの動画を検索し、ボリューム最大で再生。
突然の爆発音に、ガリガリという音が、一瞬ビクッという感じで止まりやがった。

わはははは、ザマアミロ!!!  (^◇^)←47歳、立派な大人

午後。
遊園地の事故の続報が入って来た。
やはり安全レバーの確認が不完全だったようだ。
本来は手で押してロックを確認すべきところを、バイトに渡していたマニュアルには、単に「確認する」とだけ書かれ、具
体的な確認手順が示されていなかったのだそうで、当日の担当バイトは目で見て確認しただけだったらしい。
マニュアルに書かれていなかったのでは、バイトに責任があるかどうかは微妙だな。

私としては、機械の方を、ロックが外れていたらコースターが走り出さないようにするか、運転装置を操作している人間が
確認できる場所に警告ランプを設置するように改良すべきだと思うのだが。
バイトが全ての座席の安全レバーを完全に確認しなければ危険であるような機械に、そもそも問題があるのだ。
人間はミスをする生き物なのだから。

夕方。
1号君がやって来て、
「サッカーで勝った」
と、言うので、
「誰が?」
と、聞いたら、
「日本」
だという。
国際試合でもあったのかな。

日が暮れて、ようやくドリルの音が止んだ。
これって、明日も続くのだろうか?

寝る。

2010年1月30日(日)
朝。
ちょっと興味深いニュース。
  “少年の刑法犯が減り続け、周囲で子どもの非行をあまり見聞きしていないのに、少年非行が「増えている」と感じている
人が75.6%に上ることが29日、内閣府の世論調査から分かった”
  “担当者は、テレビ、新聞などの影響で非行が深刻化しているとの認識が社会にあるとみている”

これはマスコミが、実際に起こっていないこと(非行少年の増加)を、あたかも起こっているかのように報道することで、
国民の75%以上がこの件について誤った認識を持たされてしまっているということで、考えるとかなり怖い話だと思う。

昼。
メンサの例会。
終了後、新年会。

勢いでSF乱学講座の世話人さんに会いに行く。
世話人さんによる新定義「SFとファンタジーの違い」。

「世界が変化する物語がSFで、世界の変化を止める物語がファンタジー」
それを「SF」と「ファンタジー」という形で分けるのが正しいのかどうかはともかくとして、何となく言いたいことは分かる。

SFの世界観の根幹にあるものは、科学による社会の変容を受け入れる精神だと思う。
「より良い世界を築くためのSFの役割」というものについて、しばし考える。

世間話。
最近の若者の就職難について。
大手企業を希望する若者の就職難と、中小企業の求人難。

「なぜこうしたミスマッチが生まれるのか?」
「不況で倒産する企業の話を見聞きした若者が、より安全に見える職場を求めるため」
「しかし、大手企業でも倒産する企業はある」
「大手企業が倒産した場合、国が社員の退職金を保証するなど優遇する」
「元大手企業の社員だったものは、会社が倒産しても優遇される」

つまり、大手企業の社員(経済的に豊かな者)は、会社の倒産(変化)が起きても、多額の退職金が貰える人間(経済的に
豊かな者)であり続けるという国家レベルのシステムが存在するのだ。
(変化を起こさないためのシステムというのは、SF的じゃないなあ)

0時少し過ぎに、帰宅。
寝る。

2010年1月29日(土)
朝。
霧島連山の噴火は、まだ収まっていないらしい。
宮崎県は、何かに祟られているのか?

午前中。
昨日ジュンク堂で買った『週刊とりあたまニュース』(西原理恵子 佐藤優 新潮社)を読む。
時事問題をネタに、この2人がエッセイと漫画を書くという内容で、2009年の5月から「週刊新潮」に連載されていた
記事をまとめたもの。

エッセイ担当の佐藤優という人は、元外交官だが背任罪で有罪判決を受けた人なのだが、「自分が有罪になった裁判は国策
裁判であって有罪になっても自分が悪いことをしたわけではない」という内容の本を書いたら、これがベストセラーに。
めでたく文筆業に転職したというなかなか食えない人物である。

この人のお陰で「裁判で有罪になるのは国の都合だから、有罪になったからと言って悪いというわけではない」という考え
方が広まってしまったのは、法治国家としてどうなんだろうか?……という点は置いておいて、さすが外交官だけあって、
外務省の裏側の「いけないこと」(みんなで苦労して揉み消した不祥事の話とか、役人が政治家を脅して言いなりにさせる
ときの手口とか)を、楽しく暴露してくれている。

たぶんこの人、外交官だった時からややこしい人だったんじゃないかな?
それを「前科者にして誰にも相手にされない人間」にするはずが、「開き直ってあっちこっちでしゃべくりまくる人間」に
してしまったのだから、これは外務省的には大失敗なのではなかろうか?

西原理恵子が漫画の方にもちょっと描いているが、モノカキの世界は前科者だらけなので「前科者だから」といって発言の
機会が奪われるわけではなく、むしろ「その特殊な体験をぜひ書いて下さい」と編集者が寄って来てしまう、そんな世界な
のである。

その佐藤氏のエッセイとセットで描かれているのが、あの西原理恵子の漫画。
「民主党政権」については、
「自民にあきて浮気相手がとりあえず民主。別に民主に惚れてるわけじゃない」
「日米安保50周年」については、
「よーするに、みかじめ料を明文化したのが安保」
と、ミもフタもないまとめ方がされている。

個人的には佐藤優氏の、
「たばこ税を引き上げる前に国会議員と国家公務員のボーナスを見直すべきだ」
という意見に大賛成。

「税金」について考えるたびに、私が思い出すのは吾妻ひでお氏の『地を這う魚』の1場面。
漫画家の仕事場で、アシスタントのひとりである若き日の吾妻氏が、みんなからお金を集めて代表して昼食のパンを買いに
行くのだが、吾妻氏、自分の分だけフルーツパンを買って来るのだ。

フルーツパンは高価なので全員の分は買えない。
そこで吾妻氏は、集めたお金でまず自分の欲しいものを買い、その残りでみんなの分を買うという使い方をするわけである。
当然、トラブルとなる。

税金の使い道を考える立場の人間が「まず、俺たちのボーナスは欲しい分だけ取る。そして残りを国民のために使おうとし
たら足りないので増税」。
これはダメだだろう。

そもそも不況で世間がやばくなっているのに、その問題に取り組まなくてはならない国会議員や国家公務員に、一番不況の
影響が出ないシステムでは、肝心の人間が、そのやばさを実感できない。

「ボーナスカットで俺自身のローンの支払いに支障が出た」
とか、そういうことを体感してもらわないと、
「これはやばい! なんとかしないと」
と、ピンと来ないものなのである、人間は。

……本の主旨から言って、まったくどうでもいい感想。
台湾の飛行機でCAを呼ぶ時のボタンには「空中小娘」と書かれているのだそうだ。
(どうやら台湾ではCAを「空中小娘」と呼ぶらしい)

私は絵師ではないので、自分の妄想を絵に描いてお見せすることが出来ないのだが、いろいろと、モヤモヤと、
(そうかあ、「空中小娘」かあ)
と、なんだか幸せな気分になってしまった。
(あ、脳内でキャラ化が……)

夕方。
佐藤編集長の部屋へ。
「イシマタラって知ってるか?」
と、聞かれる。

何かの風習を表す言葉っぽい語感だが、聞いたことのない言葉なので、ネットで「風習・祭り」関係を検索。
「摩多羅神祭(マタラジンサイ)」というものが引っかかる。

別名「牛祭(ウシマツリ)」と呼ばれるこの祭りは、牛に乗った摩多羅神という神様が青鬼と赤鬼の先導で行列を行った後
祭壇に登って祭文を読むのだが、その間ずっと周囲の世話人や見物人が彼らに向けて悪口を言い続けるという奇祭なのだそ
うだ。
(画像を検索したら、この祭りに使用されるという「摩多羅神」「青鬼」「赤鬼」それぞれの面が出て来た)

佐藤編集長には、
「イシマタラというものは見当たらないので、ひょっとして『牛祭(ウシマツリ)』と『摩多羅神祭(マタラジンサイ)』
が、どこかで混ざってなまったんじゃね?」
と、答えておくが、彼がなんでこんな変な言葉に興味を持ったのかは、不明。

夜。
再び『週刊とりあたまニュース』を読み返す。
歌舞伎町のミニスカパブで学費を稼ぎながら絵の勉強をしていた若き日の西原氏に向かって、「私(西原氏)がスチュワー
デスになれずに場末のホステスでいる理由」について、えんえんトークしたという男の話。

若い「場末のホステス」は、その後、出世して社会的発言力を持ってしまう危険性があるので、若い娘と油断して、うっか
りあまり偉そうなことを言わないように気をつけよう。
あとで笑い者になるのは、こっちだ。
(大学の学費を稼ぐのにそういうところで仕事をしている、しかも「バカを装える女」って怖いぞ)

寝る。

2011年1月28日(金)
朝。
まず業務連絡で、電話を1本。
担当者がつかまらず、昼に掛け直すことに。

天気は相変わらず良い。
エジプトでは大規模デモが行われている様子。
日本は、平和だね。
国民全体が、良いことも悪いことも「やる気がない」ので平和。(笑)

午後。
1号君と会って、ドトールでコーヒーブレイク。
最近の若者事情についてなど話を聞き、池袋の地下へ移動。

最近、西武百貨店の地下出入り口の前に展示されているピンクの乗用車。
アイドルっぽい女の子たちの写真がペイントされているのだが、誰だか分からないので1号君に聞いたところ、AKB48
とかいうグループ関連の何からしいということが分かった。

最近、ひとつのアイドルユニットの人数が多すぎて覚え切れない。
プロダクションとしては、頭数を揃えておけば誰かが客の好みに合うのだろうし、イベント興行主的には、大勢の女の子を
呼んでも1ユニット分の出演料で済む。
各方面に合理的な方法なのだろうが、そんな売られ方をする女の子たちが何だか気の毒に思える。

リブロとジュンク堂を巡る。
どうせ1号君と一緒だと、行くのは漫画コーナー。

ジュンク堂で漫画本を買って、リブロへ引き返して来たら、♪かものはしさんと会う。
一緒に空想小説ワークショップへ。
意外なことに「SBヤマト」を観たという人が他にいない。
「どうでした?」
と、聞かれたから、
「面白かったよ。笑えたよ」
と、答える。

放課後は、中華屋で飲み会。
紹興酒を飲んで帰宅。
寝る。

2011年1月27日(木)
東京は、今日も晴れ。
乾燥注意法とかが出ているらしい。

京極夏彦氏の『死ねばいいのに』、出版社名を調べようとしてネット検索をしたら、ボカロの「しねばいいのに」の方が
ヒットした。
どうやら、この歌、あっちこっちの学校で生徒が給食の時間のBGMに使用し、教師を慌てさせたらしい。(笑)

……『死ねばいいのに』の出版社は、講談社であることが判明。
午後、リブロに買いに行き、店員に尋ねるが在庫切れだと言われ、向かいのジュンク堂へ。
こっちには置いてあった。

『死ねばいいのに』(京極夏彦 講談社)。
死んだ鹿島亜佐美という女の関係者を、なぜか尋ね回り、彼女がどんな人間だったかを聞こうとする青年。
話をするうちに次第に青年に翻弄され、自分の過去や内面にについてを赤裸々に語り出す関係者たち。
だが、彼らの言葉は、どれも青年を満足させない……。

青年の正体については、ミステリー慣れしている読者なら、比較的早くに気づくだろう。
ミステリーではあるけれど、受ける印象はサイコホラー。
「俺は頭悪いけど」と韜晦する青年が、物語が進むに従がって不気味なほどの知性と狡猾さを露にしていく恐怖。
(彼が高卒である理由を「大学に落ちたから」ではなく「受けたけど発表を見に行かなかったから」とする辺り、さすが
京極先生、細かい)
そして最後に姿を現す本当のバケモノは!

この作品をミステリーとして読みたい読者にとっては、あるいは不満の残るラストかも知れない。
でもオチは既に着いているのだ。
その「続き」はホラーの世界でいい。
(初出一覧を確認したら、やはり最終章だけは書き下ろしだった)

ハードカバーで、表紙のブックデザインは坂野公一氏。
黒地に金の箔押し。
わざわざ断る理由は、この小説に電子書籍版があるから。

私はまだ「本は紙」のひと。
まあ、あと数年もすればどうなるか分からないけれど。

夜。
途中から見た「ブラタモリ」が、豊島区の特集だったみたいだ。
「池袋」の地名の由来とか。
ところで、「池袋本町」が、なんか自然にそういう町名になったみたいに紹介されていたけれど、この町名に決まるには
いろいろとあったらしいぞ。
池袋駅が作られた理由についても「地形」だけで説明していたけれど、これもこれで、なかなかややこしい歴史のある話
なのだ。
まあ、そんな面倒臭いことを言っていたら、ほのぼの系の番組として、うまくまとまらないだろうけどね。

自分が住んでいて言うのも馬鹿みたいだが、改めて、池袋っていい町だよなあ。
何もない原野に作られた小さな駅に、だんだんと人が集まって来て、人で出来上がって来た町みたいな。

後半は巣鴨から駒込界隈へ。
「君はとげなんて刺したことはないだろ?」
と、タモリにひょいと声をかけられた小学生、実に的確に要領よく言葉を返したのは、さすが「巣鴨っ子」だからか?

なにしろ「おばあちゃんの原宿」。
足場がいい上、平日の昼間の時間帯にヒマな通行人が山ほど歩いている。
絵になる商店街の風景もある。
テレビがお年寄り関係の番組を作る際の、絶好の取材スポットなのだ。

始終テレビカメラが来るものだから、住人も自然とインタビュー慣れしていて、ちゃんと心得た内容を喋ってくれる。
「感じのいい町」の風景が全国に紹介され、観光スポットとしての評価が高まり、さらに人が集まって来て町が賑やかに
なる。
巣鴨の地蔵通り商店街は、メディアとの共生に見事に成功した町なのである。

「とげを刺したことはあるか?」
は、たぶん「とげ抜き地蔵」周辺に住む子供たちにとっては、定番のインタビュー項目なのだろうなあ。

寝る。

2011年1月26日(水)
朝。
  “国土交通省は25日、航空機内で使用を全面禁止している携帯電話など電子機器について、4月から乗客が乗り降りして
いる間に限り、機内での使用を解禁する方針を決めた”
というニュース。
これはやっぱりアレかな?
携帯電話屋が、圧力団体として相当の力を持ち始めたということかな?

午後。
国会では、いま解散総選挙をすると有利な立場の自民党の谷垣さんが、「解散総選挙をしろ」と言い、いま解散総選挙を
すると不利な立場の民主党の菅さんが、「解散総選挙をすることは考えていない」と言ったそうだ。
……ああ、そう。

夕方。
ネットのチェックをしたら、緊急メールが届いていた。
バタバタと処理をして風呂に入ろうとしたら、風呂場の電球、切れる。

100均で電球を買って来たのはいいが、ポーランド人が3人足りない。(^^;
ちょうど電話をかけて来た1号君を部屋へ誘い込み、手伝わせる。
……というか、私が手伝って電球を換えさせる。
(いやあ、19歳の子って身軽だねえ)

1号君、うちで晩飯を食って帰宅。
私も、風呂に入って寝よう。

2011年1月25日(火)
朝。
ロシアの空港でテロ騒ぎがあったというニュース。
死者35人、負傷者160人以上というから、かなりの規模。

事件があったのはモスクワ郊外にある空港で、綴りは分からないがカタカナ表記では「ドモジェドボ国際空港」となってい
た。
あの国も中国と同じで、いろんな民族を併合して出来ているから、難しいことが多いのだろう。

昼。
東京都青少年健全育成条例に反発した出版社などが、3月26、27日に幕張メッセで開く共同イベント「アニメコンテ
ンツエキスポ」の公式ホームページが公開、開催概要などが発表されたというニュース。

さらに、「アニメコンテンツエキスポ」が開催される同日には、同じ幕張メッセで大規模アニソンイベント「A FES 
−アニソン フェスティバル−」も開催される予定だとか。

対する「東京国際アニメフェア」の方はと言えば……
実行委員会(委員長、石原慎太郎都知事)は、出展企業がこれまでに昨年より91社減り、153社になると発表した。
都青少年健全育成条例改正に反発し、キャンセルが相次いだためという。
実行委によると、出展予定企業は国内が125社、海外が28社。出展減に伴い、当初の見込みより約1億1000万円
の収入減となる見通し。

「1億1000万円の収入減」って、さらっと書いてあるが、それってひょっとして「大赤字」ということじゃ???
都民の税金だぞ、このバカ!

昨年、大手出版社の「東京国際アニメフェア」ボイコットのニュースが流れた時、石原都知事はテレビカメラに向かって、
「(ボイコットすると言っている出版社は)来年、ほえ面かいて(アニメフェアに)来るよ」
と、ほざいたのだ。

なぜ、そこで喧嘩を売る?
実行委員長として、イベント開催の最終責任者の自覚があるのなら、下げたくもない頭のひとつも下げて、事態の収拾を図
るのが仕事だろうが!
石原慎太郎という「個人」のつまらぬ見栄とを格好付けのために税金が使われるのだから、東京都民はいい迷惑だ。

出展企業が91社も減ったということは、単純計算で昨年の約6割の企業しか来ないということで、しかも来ない4割の
方に人気アニメがみんな入っているのだから、カツ丼からカツがまるごとなくなってしまったようなもの。
「丼と飯は残りましたから、約6割は残っている計算になります」
って、誰が欲しがる、そんなカツ丼?

夜。
  “新潟県知事と新潟市長が、行政効率化と基礎自治体の自治権強化を図るため、両者が合併する構想を発表”
というニュースをやっていた。

県を「新潟州」ないし「新潟都」と位置付け、現在の新潟市を解体して、新潟市の行政区を東京都23区のような特別区に
移管するという構想らしい。
大阪もそんなようなことを言っていたし、今後、行政のいろいろなものが中央から地方に移っていくことになるのかな?

寝る。

2011年1月24日(月)
昨日の秋葉原は警察や地元関係者ら、約230人を動員してパトロールを行っていたそうだが、逮捕者はゼロ。
唯一、交番に引っ張られた人間の「違法行為」の中身が、路上喫煙。(笑)
(中学校の生活指導か?)

お巡りさんも、よっぽどヒマで困ったのか、しまいにはコスプレで(なんか頭に被り物を被っていたらしい)「道を歩い
ていた」だけで連行されそうになる通行人まで出たそうな。

人出としては、事件前の歩行者天国に比べて10万人多かったそうだが、おそらくその大半が、事件が起きそうだという
マスコミの宣伝を信じて「事件見物」にやって来た野次馬たちだったのだろう。
(だって、通り中の人たちが、みんなカメラ片手にキョロキョロしていたのだぜ)
みんなみんなが見物人なので、肝心の「事件」を起こす人間がいない。
まあ、街が平和でめでたい話だ。

ヒマで思い出したのだが、そう言えば最近、やたら警察から電話がかって来るのだよな。
内容は「振り込め詐欺に気をつけて下さい」とか、そんなもの。
何か新手の詐欺事件でも起こったのかと思って聞いてみたら、別にそういうことでもないらしい。
もうちょっとでお巡りさんに、「そんなにヒマなんですか?」と、聞いてしまいそうになった。
治安が良いのは、大変結構。

昼。
テレビでCSIをやっていたので、見る。
いつ製作されたものかは知らないが、例の背中に移植用の耳を生やしたマウス(もちろん、ドラマに出て来たのは撮影用
のニセものだが)が出て来て「こんなものの研究をする人間は、マッドサイエンティストだ」というような話。
(そう?)
主張のないドラマはつまらないが、製作者の主張があんまり前に出過ぎるドラマも、ちょっと引くな。

午後。
俳優が、ヘタクソにキャベツを切って料理を作っている映像を見て、
(この実力で、カメラの前で料理を作っても良いのか」
と、なんか力づけられて(?)晩飯に燃えてみる。

食事を自宅で作ることには、
 1.素人が無理して作るので、ともかく味が不味い。
 2.切るのも皮を剥くのも不器用なので、食材に無駄が多く、経費がかさむ上、ゴミの総量も増える。
 3.レパートリーが少ないので、栄養が偏り、健康を害する。
 4.焼くのも煮るのも下手なので、しばしば生煮えの料理が皿に載ることとなり、食中毒の危険性が高い。
というデメリットがある。
しかし、健康に悪くて、金がかかって、公害を生むぐらいのことを気に病んでいて、料理が出来るか?

夕食。
なんか得体の知れないもの。
見た目は、軟体動物系モンスターのバトルロワイヤルみたいな感じ。
味は、ニンジンやピーマンを八百屋で買って来て、そのまんま齧るよりは、ちょっと不味いぐらい。

食べられないこともないから、これは成功だな。
こういう小さな成功の積み重ねが、人生には大事なんだ。

寝よう。

2010年1月23日(日)
午前中。
荷物が届く。
「ライトフライト 〜帰りたい奴ら〜」という舞台のDVD。
時空の穴に落ち込んでしまった旅客機が、過去へ飛ばされるわ、宇宙人と遭遇するわ、宇宙を飛んで太陽に落ちそうになる
わ……という話で、不運にもその旅客機に乗り合わせてしまった乗客および乗員の騒動を描いたコメディ。

オカマのキャビンアテンダント、精神状態の不安定な機長、わけのわからないハイジャック犯と、これだけでも十分に混乱
しているキャラクターたちが、さらに異常な事態に遭遇して混乱に混乱を重ねる機内。
脚本担当者は、その混乱を収拾に向かわせようという気はさらさらなかったようで、物語は混乱したまま終焉を迎える。

予定調和的なオチを期待した人は完全に肩すかしを食うだろうが、このハチャメチャな話を舞台に乗せるために工夫された
舞台装置と演出は見ものである。

昼過ぎ。
秋葉原へ出かける。

久しぶりの秋葉原の歩行者天国は、ともかくマスコミ、マスコミ、マスコミ、警官、消防団。
上空を飛ぶ取材ヘリが数機。
地上は地上で、テレビカメラがやたら目立ち、テレビ局や新聞社の腕章をつけた人間が、あっちにウロウロ、こっちにウロ
ウロ。

その他、フリーカメラマンっぽいのがガードレールによじ上り、見上げれば近所のビルの非常階段からも、並んでこっちに
レンズを向けている。
これに記念だかブログ用だかの写真を撮る素人を加えると、中央通りはカメラだらけ。
写真撮影をせずに、普通に道を歩いていると、変に見える。(笑)

その間を「パフォーマンス禁止」とか書いたプラカードを持った一団がゾロゾロ。
これに加えて取り締まりの警察官。
みんながみんな、何か事件が起こるのを待っているという雰囲気。
でも、通りを歩く人間が、みんな騒ぎが起きるのを期待している人間ばかりで、誰も騒ぎを起こそうという人間がいないの
で、結果、何事も起こらない。

マスコミが期待する「久しぶりの歩行者天国にはしゃいだコスプレオタクが、派手な路上パフォーマンスで混乱を起こして
警官とトラブルになっている」ような場面は、まったく見うけられない。

私が目撃した「事件」と言えば、例の事件の現場に供えられた線香が風で炎を上げ、消防団の人(ともかく、そこらじゅう
にいる)が、慌ててパタパタやって消したことと、取材に来たレポーターだが何だかが、ちょっと有名なアナウンサーだっ
たらしく、その人を携帯で写メろうというする野次馬が人混みを作って、通行の妨害になっていたぐらい。
(パフォーマンサーの交通妨害を取材に来て、自分が交通妨害を引き起こしていたんじゃ、世話はない)

私がこの通りで見かけた「コスプレ」っぽい人間は3人だけ。
ひとりは軍服もどきの服を着た青年、もうひとりは手づくりの被り物(それもデザイン的に、かなり地味)みたいなものを
被った人、もうひとりはコスプレというより、単なるモヒカン頭の青年。

この3人とも普通に道を歩いていただけで、残りの通行人は、大概が地味なコート姿。
カメラを構えたマスコミ連中は、一様に仏頂面。
(ハイ、残念でした)

本日の秋葉原の街で目についたのは、テナントの空きが多い雑居ビルと、客のいないガラガラの居酒屋。
秋葉原は今後、治安の良い、静かで、さびれた街になって行くのかも知れない。

軽く飲んで帰宅。
寝る。

2011年1月22日(土)
午前中。
いろいろと予定外のことが起こり、時間が細切れに。
何もしないうちに午後になっていた。

ニュース。
  “無人補給船「こうのとり」を載せたH2Bの2号機が打ち上げ成功”
「アポロ計画以後、なぜ人類は月面に行かないのか?」
という問いに対する答えのひとつは、
「無人機の発達でわざわざ人間を行かせる必要がなくなったから」
なのだそうだが、今後の宇宙探査の主役は、どんどん機械になって行くのかね?

まあ、確かに人間を宇宙に運ぶのは大変だし(アメリカ初の弾道飛行の際に、トイレのついていないロケットに乗せられた
宇宙飛行士がえらい騒ぎになってしまったとか、いろいろあるから)万一の事故の場合も犠牲者を出してしまうことになる
し……。
でも、「冒険する心」は失って欲しくないのだよな。

夜。
佐藤編集長から電話。
ついでなので部屋に誘って一緒に「宇宙犬作戦」最終話を鑑賞。
「SBヤマト」と比較しての感想を聞いてみる。
「劇場と同じ雰囲気で観るために」と、ポップコーンまで用意してやって来た編集長、結果は、やっぱり「犬」の勝ち。
(誰か「犬」より「ヤマト」の方が上と言う奴はいないのか?)

ながとさんの「掲示板」への書き込みによると、「犬」は関西の方でも最終回を迎えたそうだ。
これでやっと関西のSFファンと「犬」の話が出来る。

関西の人に「続編はありそうなのか?」と、聞かれるのが、実は一番困ったのだ。
ネタバレせずに返事が出来ない。(笑)

さて、明日は久々の「秋葉のホコ天」へでも行ってみるか。
寝る。

2011年1月21日(金)
午前中。
『検証 陰謀論はどこまで真実か』(ASIOS 奥菜秀次 水野俊平 文芸社)読了。
「集団ストーカー」という陰謀論があるのを初めて知った。

どうも、最近広まっている陰謀論らしい。
「自分が集団によって嫌がらせを受けている」というもので、普通に考えて、統合失調症の症状である幻聴や被害妄想な
のだが、ネットの発達によって「同じ体験」をする者同士が情報交換を行うことで、患者が「自分の感じていたことは、
やはり事実だったのだ」と思い込んでしまうらしい。
デヴィッド・イーリィの小説「G.O'D.の栄光」(短編集『ヨットクラブ』収録)リアル版である。

この本によると、成人の統合失調症の発症率は、0.8〜1%なのだという。
だいたい100人にひとりぐらいの割合だ。

ネットがない時代には、こうした人たちが「仲間」と出会ってしまう確率は低かったのだが、ネットというもので、離れ
た土地に住む見知らぬ人間同士の情報交換が可能になったことが、病人の妄想を拡大してしまう結果になったようだ。
こうしたことが統合失調症の患者が適切な治療を受けるチャンスを奪っているのなら、これは悲劇である。

個人的に面白かったのは、「満州事変はソ連による謀略だった(真実度0%)」。
これは、ユン・チアンという作家(『ワイルド・スワン』の作者)が『マオー誰も知らなかった毛沢東』という本の中で
3行ほど触れていた話で、かの有名な(笑)田母神論文が孫引きの形で引用していた説である。

この『マオ』の更にネタ本が、2000年に発行されたドミトリー・プロホロフとアレクサンドル・コルパジキによる共
著『GRU帝国』で、この説が単なる著者の推論に過ぎないことを著者自身が産經新聞のインタビューの中で明かしているそうだ。
さらに言うならば、『GRU帝国』という本自体、ロシア史の専門家から実証性の欠如を指摘されているものなのだそう
で、元を辿れば辿るほど、アテにならない話になって来る。

いまだに怖いのは、田母神論文を書いた人が、自衛隊で幕僚長をやっていたという事実である。
こんなに簡単にデマに踊らされる人間が指揮官だった時に、万一日本に有事などという事態になっていたら……と思った
ら背筋が寒くなった。

「情報源の確認」なんて基本中の基本だろう。

……どうでもいいこと。
元校正係の職業病で見つけてしまったのだが、284ページの5行目「米国先住民のコスプレをした」のわずか数行後に
「アメリカ・インディアンのコスプレをした」。
これは、明らかな訂正漏れだと思うな。
編集さんのミスだろう。
別にいいけどね、普通は気にならないことだと思うから。

『検証 陰謀論はどこまで真実か』。
陰謀論に興味のある人なら、本棚に1冊、置いておいても良いと思う。

午後。
『毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編』を読む。
ある意味、感心したのは私立中学校の入試面接を受けることになった作者の息子の話。

ちなみにこの子は、母親の仕事の関係で、アジア各地の貧困地帯をなんども旅し、現地の子供たちと遊び、現地の人々と
一緒に「虫料理」まで口にした経験があり、かつ数年前に癌で父親を亡くしている。

で、面接官の「今までで一番感動したことは?」という質問に答えて、
「修学旅行です」
「今までで一番悲しかったことは?」という質問には、
「ありません」

どうやら、忘れてしまっていたらしい。
子供の心というのは、そんな風に出来ているものなのか。
テレビドラマなどによく出て来る、大人と同じようにものを感じ、大人の価値観でものを考える子供が、どうも「子供」
に見えない理由が、なんとなく分かった気がする。

夜。
  “尖閣映像流出 元保安官 起訴猶予で決着”
というニュース。
どうも世論に配慮したらしい。

今後、公務員が守秘義務違反を犯しても、世論を味方につけてしまえばいいという風にはならないか?
仮にウィキリークスのようなものが絶大な世論の支持を集めたとしたら……?
いろいろと禍根を残すことになった事件だと思う。

寝る。

2011年1月20日(木)
ニュースを見ると、雪で大変なところは大変らしいが、東京は今日も快晴。
これはつまり、3月以降に気圧配置が崩れると東京が大雪とかそういうことなのだろうか?

午前中。
SF大会で便乗企画のできそうな情報を求めて、ネットで「宇宙犬作戦」を検索。
……ないね。(笑)

おまけに、なぜか「SBヤマト」の感想がやたらひっかかる。
その中に「ヤマトの乗組員が乗船中に飲酒しているのは如何なものか」的な内容のものがあった。
そう言えば、ヤマトの乗組員は始終、船内で酒を飲んでいた)

実在の海上自衛隊では、乗船中の飲酒は認められていない。
これは、海上自衛隊がモデルとしたのがアメリカ海軍だったからで、アメリカ海軍では乗船中の飲酒は不可なのである。
但しその分、船を降りると飲みまくる。
むかし横須賀でアメリカの将校が頭にパンツを被って踊っていたので、一緒にいた知人が写真を撮り、
「こいつを『朝日新聞』に送るぞ」
と、言ったら、
「それはやめてくれ。送るのなら『東京新聞」にしてくれ」
と、わけのわからないことを……まあ、いいや。(^^;

ええと……
それに対してイギリス海軍は、酒に大らか。
(イギリス製作のドラマ「レッドドワーフ」では、乗組員が船内で飲んだくれている場面が頻繁に出て来る)

日本の旧帝国海軍は、このイギリス海軍をモデルにして作られたため、やはり船内飲酒可だったという。
以上から推測するに、「SBヤマト」に出て来るクルーの描写は、恐らく旧帝国海軍をモデルにしているのだろう。

「SBヤマト」を観ていて、どうも「未来を描いたSF」を観ている気がしなかったのは、あれが結局「旧帝国海軍への
ノスタルジーを描いた作品」だったからなのだな。
(そう言えば、監督は「三丁目の夕日」の人だった)

「SBヤマト」は、どうも若い人にほど評判が悪いらしい。
そりゃ若者に「昔はよかった話」は、ウケないだろうなあ。

昼。
リブロへ。
『検証 陰謀論はどこまで真実か』(ASIOS 文芸社)購入。
古今東西の「陰謀論」を集めて、どこがどう間違っているのかについて検証した本。
執筆陣には、山本弘氏や原田実氏ら「と学会」でおなじみの顔ぶれが目立つものの、「と学会」が「どう笑えるか?」とい
う視点からのアプローチだったのに対して、こちらは真面目な検証となっているので、資料とするのなら、こっちの方が向
いている。

帰り道の地下道。
売店で並んで売られてる「夕刊フジ」と「日刊ゲンダイ」が、揃って菅政権を叩いていたので、笑ってしまった。
いつから仲良しになったんだ、「フジ(反小沢)」と「ゲンダイ(親小沢)」?
(右翼と左翼は突き詰めると似ている、みたいなものか?)

帰宅。
  “都営地下鉄の走行中の車両内で携帯端末のメールやサイトが利用できるよう、通信環境を年内に整備することで、東京都
の猪瀬直樹副知事と、ソフトバンクの孫正義社長が合意した”
というニュース。

東京新聞のサイトには、
  “税金も使わず、利用者サービスにつながる提案がなぜ、ここまで放置されてきたのか。猪瀬副知事は二十日、孫社長と一
緒に会見し「乗客の利便性とは何か」と繰り返し問い掛けた”
とあったが、
「列車内で携帯端末を使ってはいけないのは、ペースメーカーなどの生命に関わる医療機器に悪影響を及ぼすため」
じゃ、なかったっけ?

若者の悪口を言う時には「電車内で携帯電話を使うなんて人殺し同然」みたいに言っていたのが、大企業の社長に要請され
ると「利用者サービスにつながる提案がなぜ、ここまで放置されてきたのか」と、こう来るわけか?

「電車に乗ったら、携帯機器の電源を切るのがマナーです」
は、どうなった?
これだから、大人の言う事は信用できねえ!
47才のこの歳で、マジにグレたくなったぜ!

寝る。

2010年1月19日(水)
朝。
朝刊に、“ナスカの「小顔」地上絵”  という見出しで、ナスカに新たな地上絵が発見されたという記事。
「人間の顔」だという3つの丸が三角に並んだ写真が載っていたが、
(これって、「顔」かあ?)
なんか「丸が2つ並べば目に見える」というパターンみたいな感じもしなくはない写真だな。

午前中。
朝食を摂って本日の予定とかをつらつら考えていたら、いつもの(笑)宅配屋が「宇宙犬作戦」のDVDを持って来た。
これが最終巻。

急遽、予定を変更して、まずメイキングから観る。
レギュラー陣3人のオールアップ時の三者三様のリアクリョンが、私的にはツボだったな。
高梨臨氏が、うっすら涙を浮かべたものの、ごく自然体だったのに対し、片桐仁氏は「終わった、終わった」とはしゃぎ
回り、戸次重幸氏は、黙って合掌したあと、スタジオの床に両手をついてスタッフ全員にお礼を言っていた。

俳優の名前を言われても「誰?」という人のために、3人の配役は以下の通り。
戸次重幸:マルコ・ハヤシ(元宇宙海賊で傍若無人な自己中人間。航海士)
片桐仁:モジャット・ユーグレノフィタ(冷静で慇懃な公務員。船長)
高梨臨:オハナ(元戦闘用アンドロイド。表向きは船内雑務の担当者、実は戦闘要員)

まあ、役者だからある程度はキャラを作っているのだろうが、3人が3人ともまったく違うリアクションをとるというのが面白い。
つくづくキャラの被らないキャスティングをしていたのだな。

なにはともあれ、自己抑制がやたらに効いている高梨氏が、21歳というのは、末恐ろしいような。
今後どういう女優さんになるのだろうね、この人。

ところで、戸次氏と片桐氏の2人が、盛んに「次は劇場版でお会いしましょう」と、言っていたのはマジなのかなあ?
そんな金が出る見込みがあるのだろうか?
予定だけ公表しておいて、資金調達が出来なかった時には、「マルコとモジャットが言ったことですから」で済ませてしま
おうとか?

昼。
さすがにDVDばかりで1日を潰してしまうわけにはいかないので、外出。
いろいろと事務的な用事を済ませて、ついうっかりリブロへ寄り、『毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編』(西原理恵子 
毎日新聞社)を買ってしまう。
並べて売っていた『毎日かあさん4 出戻り編』の表紙が、ちゃっかり小泉今日子と永瀬正敏&子供達になっていたのに
は、ちょっと笑う。
2月に映画が封切られるのだった。

映画版では幼児の2人の子供も、7巻では中学生と小学校の高学年の少年と少女として登場。
母親の仕事に同行して世界各地を旅して回るという話。
これはまた、あとゆっくり読もう。

今日の午後は、ともかく「犬」。
DVDが出ちゃたので、気持ちよく【ネタバレ】するぞ!
未見の方は、要注意。

エピソード17は、高梨臨ちゃんファン大喜びの回。
アンドロイド・オハナが、主人公より大活躍。

そして、放映直後に一部視聴者にネットでいろいろ言われていたエピソード18。
改めて見直してみたが、やはりシリーズものの1本を依頼されて、
・主人公の性格設定
・登場するアンドロイドの外形デザイン
・物語の大筋に於ける基本ルール
この3つを変えてしまったのはダメじゃないのか、脚本家兼監督?

ここまで全部を変えるのなら、まったく別の話として作った方がいい。
その他、細かいところでも、旅の名目上の目的が「資源探査」から「平和大使」に変更されていた理由がまったく不明。
ひょっとして、この人、基本設定に目を通さずに脚本を書いてしまったのだろうか?

おまけに、描かれた物語の内容はと言えば……、
惑星の指導者が「誇り」のために事実上の集団自殺を実行、1億6000万人の民衆が全員、喜んで笑顔で死んで行く、
という気持ちの悪い話。
アブナイ新興宗教か何かか?

極めつけは、ラストで船の床になぜか生えてしまった得体の知れない植物群。
これが操縦席の目の前に視界を遮る形で生い茂るのだが、船長はそれをそのまま留めておくとほざく。
(この状態で、どうやって船を操縦しろと?)

そこで、その後に続く最終話、エピソード19。
船内の植物群、何事もなかったかのように、きれいさっぱり消えている。(笑)
(いっそエピソード18は、夢オチにでもした方が良かったんじゃないのか?)

さて、このエピソード19、クオリティーが異常に高い。
この最終話をやるために、いままで予算をとっておいたのかと思うほど。

最終回は、プロローグでの船長とその妻との別離のエピソードを増幅させる形でなぞる構成。
いままで顔を合わせれば馬鹿なふざけ合いばかりやって来たマルコとオハナが、生死を分けるドア1枚に隔てられて交わす
会話が秀逸。
この期に及んで、この場にふさわしい言葉がぜんぜん見つからない2人の不器用な会話のもどかしさが最高に切ないのだ。

……と、そんなわけで、今日はほぼ、まるまるいっぱい「犬」に潰してしまった。
充実した1日!(笑)
寝よう。

2011年1月18日(火)
午前中。
ポチポチと地味な資料作成作業。
表計算ソフトを使ってデータの整理をしているのだが、バグが多いと評判の悪い最近のMac用エクセルの使用を避けて
他のソフトを使ったものだから、慣れない分、効率が悪い。

昼過ぎにネットのニュースを見たら、日経のサイトに、
  “石川議員聴取、録音の全容判明 検事、脅しまがいの発言”
という見出しの記事が載っていた。
「陸山会」の政治資金規正法違反事件の記事なのだが、この事件も何だかわけが分からなくなっているな。

午後。
どうにか資料の作成を終えたが、プリンターの調子は、相変わらず悪い。
出力するには、そっちを直さないといけないので、完成は明日になりそう。

夕方。
吹き矢の講習。

足の位置を直したら、的中率がちょっと上がる。
信じられないほど不器用な人間なので(赤ん坊の頃、ついに「這い這い」が出来なかったと親から聞いた)練習して何か
が以前より出来るようになるという体験は、人生でこれが初めてかも知れない。
個人的には、結構すごいことなんだが……。
でも、「吹き矢が的に当たりました」って、たぶん感動を分かち合ってくれる人は少ないだろうなー。(^^;

蕎麦屋で夕食を済ませて帰宅。
寝る。

2011年1月17日(月)
朝。
空を見ると真っ青。

昼頃になると気温も上がり、近所まで出かける気になる。
溜まっていた外出仕事をまとめて片付け、午後は午後で、これも溜まっていた書類に取り組む。

午後いっぱいをかけて、地味にパソコンをポチポチ。
夕方、出来上がった書類をプリントアウトしようとして、プリンターに拒否られる。
(なんでだ?)
ドライブの再インストールとか、いろいろやってみるが、何度やっても「プリンターはオフラインです」とほざかれる。

しょうがないのでPDFに落として、佐藤編集長にメールで送信。
プリントアウトを頼んで、今度会った時にでも渡して貰うことにする。

夜。
東京新聞ウエブ版に載っていた社説を読んだら、例の都の青少年育成条例改正騒動によって引き起こされた東京国際アニ
メフェア分裂の問題について、

  “漫画家やアニメ制作者の言い分に耳を傾けようとしない石原知事の姿勢は不誠実だとして、影響力の大きい出版大手十
社が参加を取りやめた”

  “石原知事は「条例改正を理由に来ないんだったら来なくて結構だよ」と切って捨てる。しかし、世界に誇るアニメ文化
産業をもり立てなければならないはずの首都東京のトップとして、また作家という同じ表現者として歩み寄ることを厭うべ
きではない”

と、珍しく石原都知事にも批判的な書き方になっていた。
東京新聞は、石原プロと喧嘩になっても、あまり困らないからか。

……寝よう。

2011年1月16日(日)
朝。
7時に目を覚ますが、異常なほど寒い。
このままでは布団から出られないので、電気ヒーターのスイッチを「ポチッとな」して、また布団に潜り込んだら、しっかり寝てしまった。
再び目を開けると10時過ぎ。
どうやら時空がなんかSFな感じにアレして、タイムスリップしてしまったようである。

昼。
空は晴れている。
出かけようとしたが、外気の冷たさがハンパない。
鼻から息を吸うと鼻の奥がツンとし、口から息を吸うと気管支の辺りが痛い。
(これはきっと、ヒーターから離れたら死んでしまうに違いない)
で、外出中止。
私の祖先は、よくぞ氷河期に絶滅しなかったものだ。

午後。
1号君、来る。
「この間、バイト先の人と一緒に居酒屋に行ってコーラを飲んでいたら、そこの接客態度がすげえ悪くて……」
と、愚痴られる。
「……思わず『天狗』に帰りたくなった」
って、いろんな意味で間違っているぞ、未成年!

夕方。
日が暮れて、ますます気温は下がり、ついに変な咳が出だす。
ずっと部屋の中にいて、この始末なのだ。

寒さに負けないイメージトレーニングのために(?)、北海道の景色が映った動画を探して眺めてみる。
(どうして、あの人たちは、あんないろいろと凍っているところにいて、死なないんだろう?)
映像で見る冬の北海道の風景は、とても美しいのだが。

夜。
ヒーターに寄り添いつつ、なぜか手にはビール。
(だって、熱風の吹き出し口に張り付いていると、咽が渇くから)

そんなわけで、見事に何もしない1日。
風呂に入って、寝るか。

2011年1月15日(土)
朝。
改造内閣の顔写真が1面に並んでいた。
内閣改造で政権の支持率も少し上がったらしい。
なんでもいいから政局を安定させて、経済政策に本腰を入れて取り組んで欲しいと切に思う。

昼過ぎから会議。
そのまま夕方まで。
たぶんあと2ヶ月ぐらいは、ずっとこんな調子だろう。

次回の会議の日程を決めて、本日はとりあえず終了。
それまでに資料を作成しておかなくてはならないのだよな。

佐藤編集長にバッタリ会う。
パソコンのモニターを買いに行くと言うので、つき合う。

池袋の隠れた名所(?)山手通りの古道具屋街。
まあ、「街」ってほどでもない、ポツポツあるんだけどね。
中古モニター1個7000円。
「ドラム式洗濯機、1万8000円」なんてのも見つけたが(買わなかったけど)こんな値段で大丈夫か?

帰宅。
海外ニュース。
チュニジアで政権崩壊。
大統領は亡命したそうだ。

日本では、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で起訴された石川知裕衆院議員が、東京地検
特捜部の再聴取の模様をこっそり録音していて、それを証拠に供述を誘導されたと言っているそうだ。
今度は東京地検か。
これは今後、取り調べに室に録音機を持ち込む人間が続出しそうだな。

夜。
ポータブルのDVDプレーヤーを久しぶりに取り出して使用しようとしたら、壊れていた。

もう寝よう。

2010年1月14日(金)
ここ連続、ずっと寒い朝。
冬なんだから当たり前だが、今年の寒さは、ちょっと厳しい。

ニュースは、「刑法犯が8年連続の減少」。
平和な世の中、めでたい話だ。

昼。
YouTubeの動画で、北海道の劇団が池袋で公演を行った際のドキュメンタリーを見つけて、観る。
スタンディングオベーションというのは、北海道の観客は基本的にやらないそうで、北海道と同じ芝居を池袋でやったら、
「アンコール、アンコール」と、客が立ち上がってあんまり騒ぐので、リーダーの青年が、半泣きになって、
「あの、どうやったら終われるんでしょうか?」

池袋は「芝居者」の多い街で、その分、芝居を観た時のテンションも高い。
さらに言うなら、池袋の街で暮らす人間は、一般的にテンションが高い。
(地下道の壁に「この場所でのダンス・寸劇禁止」なんて貼り紙があるのは、池袋ぐらいだろう)

犯罪が減って、ひとつ困るのは、お巡りさんがヒマになって、こういうバカどもをきちんと取り締まってしまうことだな。
通りの歩道でいきなり始まる寸劇って、結構面白かったのに。

夕方。
今日はワークショップの日……だと思って行ったら、本日は休みだって。
去年の最後の講義を病欠したので知らなかったのだ。
そのまま帰るんのもなんなので、ビックカメラに寄って小型のヒーターを買う。

帰宅してつけたら、そこそこ暖かい。
やっぱり暖房器具ゼロで乗り切るには、今年の冬は寒いからね。

夜。
テレビで「ハンコック」をやっていたので観ようとしたが、あまりのつまらなさに途中リタイア。

ニュースで、俳優の細川俊之が亡くなったことを知り、驚く。
自宅で転んで頭を打ったのが原因の急性硬膜下血腫だそうだ。
(「自宅で転んで」って……)
と、年齢を見たら70歳。
もう1度驚く。
役者さんって、若く見えるね。

さてと、寝ようか。

2011年1月13日(木)
朝刊。
厚生労働省の研究班が公表した「男女の生活と意識に関する調査」によると、セックスに「関心がない」「嫌悪している」
と答えた人の合計は、
男性:18%(08年の前回調査より8ポイント増)
女性:48%(08年の前回調査より11ポイント増)

このうち、16〜19歳では、
男性:36・1%(前回調査 17・5%)
女性:58・5%(前回調査 46・9%)
と、特に男性で2倍以上に急増していることが分かったのだそうだ。

まあ、全体数に関しては、大人はいろいろ疲れているのだろうし、10代の数字は「子供に余計な性への関心を持たせな
い」ために頑張った地方自治体の努力の成果だろう。

青少年が「過剰に」性への関心を持つ事を防ぐために日本各地で青少年なんちゃら条例が作られているようだが、ろくな
実態調査もしないで、「自分たちが若い頃はスケベーだったのだから、今の青少年もきっとスケベーに違いない」という
思い込みで、現実に合わない取り締まりが行なわれているように思えてならない。

少子化で兄弟のいる家の少ない現実では「ろくでもない知識を教えてくれる兄貴の友達」みたいな存在に出会うチャンス
が少ないのだから。
その上で、ネットからの情報はシャットアウト、果ては漫画本まで取り締まってしまっては、子供が「いけないこと」を
学習する機会がなくなってしまう。

これは、少子化が進む日本においては、かなり由々しき問題だと思う。
10代の時に性への関心を持たなかった人間が、20代になった途端、いきなり子作りに励み出すわけはないのだから。

そのうち、星新一のショートショートのように「人類の存続を賭けて子供にエロ画像の閲覧を強要」しなければならなく
なってしまうのではないか?
あるいは、「子供は人工授精で作るのが当たり前」という昔のSF小説にあったような時代が現実化するとか。

16〜19歳の男性の36・1%、女性の58・5%が、セックスに「関心がない」あるいは「嫌悪している」。
(しかもその数字は、はっきりと増加の傾向を示している)
かなり深刻に受け止められるべき問題だと思うのだけれどな。

昼。
ちょっと外出。

町会長の奥さんに会って、開口一番、
「太った?」
と、聞かれる。
頻繁に顔を合わせている近所の人にも分かるほど、外形が変化してしまったか……。
(しかし、痩せる努力はしない)

帰宅。
ネットで拾った海外ニュース。
  “アメリカのマレン統合参謀本部議長が、今月12日にワシントン市内で行われた講演の中で、中国軍のステルス戦闘機
「殲20(J20)」について、「かなりの能力を有しているようだ」と発言”
  “北朝鮮のICBMに関しても「過去数年に実施した核実験とを合わせて考えた場合、米国に対する明確な脅威となる」と述べた”
今後、世界情勢は「米中冷戦時代」みたいな形になっていくのだろうか?

ちょっと明るいニュース。
  “学習塾を展開している学究社が、「伊達直人」を名乗る匿名の寄付が相次いでいる状況を受け、来春小学校に入学する
養護施設の児童に500万円分のランドセルを寄贈すると発表”

少子高齢化社会において多数決で選ばれる政治家は、どうしても子供より高齢者を優先した政策を取りがちなので、経済
界がその穴埋めをしてくれるのは、社会のバランス上有意義なことだと思う。

なんか引っかかったニュース。
  “犯罪事件に絡み、ブログで無関係の不動産会社について「容疑者の実家」という虚偽の書き込みをしたとして、信用毀
損の疑いで、小学校講師の男が書類送検された”
という記事。

ネット掲示板「2ちゃんねる」で「外山不動産が実家か」という書き込みを見つけ、自分のブログに「親は江別で外山不
動産経営です」などと書き込んだというのが、この男の容疑なのだが、
  “「2ちゃんねる」へ書き込んだ人物に関しては、書き込みが疑問形だったことなどから、信用毀損罪が成立しないと判
断、立件を見送った”
のだそうだ。

この事件については、随分と騒がれていたから私も知っていたが、被害者が受けた嫌がらせの電話の多くが、「2ちゃん
ねるを見た」人間によるものだったと聞いているのだよな。
「2ちゃんねらー」は「2ちゃんねらー」だけあって、法の網を潜って悪いことやるのが上手く、捕まえられないので、
その書き込みを下手に引用したブロガーを身代わりに逮捕してお茶を濁した感が、どうしても拭えない。

こういうニュースが報道されることによって、「やっぱり誹謗中傷書き込みは疑問形でやれば捕まらないというのは正解
らしいぞ」という情報が、悪質な書き込みをする人間達の間で広まるのではないかと、非常に心配になった。

寝る。

2011年1月12日(水)
朝から銀行へ行ったり郵便局へ行ったりとつまんない用事でバタバタ。
こういう何もしていない気がする時に限って、時間は早く過ぎる。

昼過ぎになって、やっと落ち着いて朝刊に目を通せた。
  “「反物質」雷で生成 NASA、衛星で証拠発見”
という記事。
(えっ、そんなに簡単に「反物質」が出来ちゃうの?)

この記事には東京大学素粒子物理国際センターの坂本宏教授がコメントを寄せているが、「意外」とか、「不思議」とか、
「特殊な条件がそろっていたのだろう」とか、言葉の端々に「ホントかよ?」な気分がにじみ出ているのが笑えた。
普通は、大気をかけて加速器とかで頑張ってやっと作るものを「雷でもできました」と言われたんじゃねえ……。

午後。
部屋で本を読んでいて、ふとパソコンの画面を見たら「更新中」が表示されている。
放っておいたら再起動して、ドックにApp Storeのアイコンが加わっていた。
サービスのよろしいことで。

夕方。
暖房器具の何もない四畳半は、日が暮れて来ると、さすがに寒い。
2月の末頃まで、南半球に逃げていようか?
(もしくは、ストーブを買うとか)

日経新聞夕刊のトップは「不動産各社が、電気自動車に対応するために駐車場などに専用電源や充電器を備え付けた分譲
マンションの開発に乗り出した」という記事。
電気自動車、普及してくれると東京の空気ももう少し綺麗になるかな?
大気汚染に起因する喘息患者の数が減れば、地方自治体の公害対策課の予算も少しは削減できるだろう。

テレビアニメの「毎日かあさん」を久しぶりに見る。
番組の終わりに映画「毎日かあさん」の宣伝がくっついていて、出演者である子役が2人出ていて、レポーターの「節分は
いつか知ってる?」という質問に「夏?」と答えていた。

映画の中の節分のシーンは、実は夏に撮影されたものなのだそうだ。
当然、役者は子役も冬服で着膨れた状態で撮影が行われた。
去年の夏に、その格好での屋外ロケは、厳しかったろうなあ……。
(でも、誰か子役に本当のことを教えてやってくれ)

夜。
なんとなくテレビをつけたら水谷豊が映ったので、
「ははあ、これが有名な『相棒』か」
と、観てみる。

1時間番組という時間の都合なのだろうが、犯人はえらく簡単に犯行を自白するし、その動機も「そんな理由で人を殺す
か?」というようなものだし……今回だけこうだったのか、全体にこのクオリティの番組なのか。

まあ、連続ものの1回だけを観てどうこう言っても始まらないのだが、若い頃にファンだった水谷豊の相変わらずのセリフ
の棒読みぶりが懐かしく、しかもそれが「味」になってしまっているところが個人的に嬉しかったりした。

寝る。

2011年1月11日(火)
やたら「1」の字の多い日付。

朝からお役所相手に電話を掛ける。
「善処致します」とか「検討させて頂きます」とか、言われた挙げ句、昼過ぎにもういっぺん掛け直すという話になり、
12時過ぎに再び電話。

最終的な返事は、
「検討の結果、いろいろと困難な問題があることが判明し……」。
「早い話が?」
「無理です」
私の半日を返せ!(泣)

急いで次善の案を検討しなくてはならず、そっちの手配で日が暮れた。
不毛な1日。

ニュースは、NHK会長が決まらないとかどうとか。
簡単に言うと、
「引き受け手が見つからないから、誰でもいいから適当な人に頼んじゃおうよ」
と、選んだ相手をマスコミが、
「少々問題のある人らしい」
と報じ、
「そんな人は困る。辞退してもらおう」
と言い出したところ、相手が、
「マスコミの報道はデタラメだ」
と反論。

「結局のところ、どういう人なの?」
となったところで、推薦した当人が、
「実は私もよく知らないんで」
と白状したので、それを聞いた当人が、
「よく知らないで推薦したのか!」
と激怒してしまった……
と、そんな話であるらしい。

そもそもは、NHKの会長職というのが苦労ばっかり多くてなり手がないようなポジションであるというところが問題で
じゃあ今まではどうしていたのかと言うと、郵政関係の政治家や経済界の人に見つけて来てもらっていたらしい。
それが、郵政は民営化しちゃうし、経済界からも独立しようという感じになって、理念は良かったが、そういう人事に関
するノウハウが付いて来なかったということのようで、今年の夏の地デジ化を目前に、大丈夫なのかNHK?

社会面で、最近、話題になっているらしいニュース。
「伊達直人」を名乗って、児童福祉施設にランドセル等を贈るという行為が流行しているらしい。
こういうのは、貰った側も助かるし、贈った側もたぶん楽しいのだろうから、定着させていいことかも。

入学シーズンが近づくと、街で真新しいランドセルを見かけるようになり、
(そう言えば、ランドセルをプレゼントする相手というのが、親戚にも友人関係にもいないなあ)
とか思った人が始めたのかも知れない。

最近のランドセルというのは、デザインも機能も洗練されていて、ちょっと買ってみたくなる。
でも、こればっかりは、新1年生がいないと、使い道がないのだよね。
ランドセルメーカーとかが「あなたが購入したランドセルを当社が福祉施設にプレゼント」キャンペーンでもやってみたら
参加する人はいると思う。
社会が子供を育てるという意味でも、良いことのような気がするな。

……風呂に入って、寝よう。

2010年1月10日(月)
良い天気。
会社が休みの佐藤編集長に誘われて、映画を観に行く。
昨日、ユービックさんから「(ある意味)すごい映画」だと聞かされた「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。

サンシャイン60通りの映画館でチケット売り場に行ったら思ったより空いていた。
休日だからと覚悟して行ったのに、すんなり次の上映会の割といい席が取れ、開場までヒマなのでサンシャイン60ビル
辺りをブラブラする。

20分前ぐらいになったので、戻って来て中へ入ったが、やっぱり空席が多い。
キムタク、池袋での人気はイマイチなのか?

さて、映画が始まった……
【このあとは完全にネタバレになるので、これから真面目に「ヤマト」を観たいという方は読まないやうにね】
 ↓
 ↓
 ↓
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 ↓
 ↓
 ↓
まず、全体に言えること。
役者はずいぶん頑張っていた。
「安っぽい」「テレビゲームのようだ」と散々に言われているCG場面も、「まあ、こんなもんかな」というレベル。
「エイリアンのパクリ」も、この程度なら笑って済ませよう。
主役のキムタク。
艦長の「待て」というセリフの前に体が止まる体勢になってしまっていた、あそこの演技を除いては、ちゃんと台本通り
の演技をしていたと思う。
(あそこだけは、やはりどうしても気になった。撮り直しをすれば良かったのに)

で、結論から言うと、「やっぱり『犬』の勝ち」。
なぜか?

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」には、大きなテーマが2つある。
ひとつは主人公、古代進の指揮官としての成長物語。
そしてもうひとつが、登場人物それぞれの「別離」の物語。
ストーリーの性質上、そのほとんどが死別である。

ここで「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(以下「ヤマト」)のクライマックス・シーンと「宇宙犬作戦」(以下「犬」)
「エピソード00」の冒頭3分間との比較をやってみよう。
「犬」。
場面は、致命的な事故に遭遇した宇宙船内。
緊迫した雰囲気の中、メインブリッジに次々と絶望的な報告がもたらされる。
船を捨てる覚悟をした船長は、脱出方法と避難先についてをクルーに指示。
このときの「君たちは……」というセリフによって船長に死亡フラグが立つ。

夫の身を案じて駆け寄る船長の妻。
ここで2人は夫婦としての会話を交わすことになるのだが、周囲に他のクルーたちがいるので、2人の感情は自然と抑制
されたものになる。

そうこうしているうちに、いよいよ船に危機が迫り、船長はクルーたちを救うために駆け出す。
抑制の糸が切れて、感情のままに夫の後を追おうとする妻。
しかし「危険です」と駆け寄ったクルーたちによって押しとどめられ、心ならずも引き離される2人。
泣き叫ぶ妻の視線の先にある夫の姿は、無情にも閉まる扉の向こうに消え……
非常に分かり易い「別離」の構図となる。

「ヤマト」。
主人公が艦と運命を共にすることを宣言して自ら死亡フラグを立てるところは、「犬」と同じ。
このとき、主人公は自分が死ぬつもりであることを口にしてから親友に逃げるようにと言うのである。
これは段取りとして、悪い。

そんなことを言われたら親友は、すんなり逃げるわけにいかないから、どうしても「主人公が親友を説得するシーン」と
いうのが必要になって来る。
主役に死亡フラグが立ってしまった後のこのやり取りは、観ている側には長く感じられる。
だってこっちは、すでに「主人公が死ぬシーン」を観る気になってしまっているのだから。
それ以外の芝居をだらだらやられても「まだかよ?」的な気分になってしまう。

やっとこの場面が終わり、ここでクルーたちは全員ゾロゾロ出て行ってしまう。
残されたのは、主人公と、その恋人の2人。
愛し合う男女が2人きりになるわけだから、なんの遠慮もない。
ひしと抱き合う2人。

愛し合っている2人が抱き合っているシーンというのは、絵的に非常に安定している。
画面に登場している人物全員の感情と行動が一致しているわけで、従ってこの状態から次のアクションは起こしにくい。
でも、ストーリー的にここで求められているのは「抱き合う2人」ではなく「引き離される2人」の絵なのだ。

(どうするのかなー?)
と、観ていたら、主人公、しょうがないので彼女を気絶させてしまう。
(そうでもしないと引き離せない状況になってしまっているのだ)
で、気絶した彼女をそのままにしておくわけにもいかないので、とりあえず台の上に置いて……。

で、主人公の親友がノコノコ戻って来る。
ストーリーの進行上、気絶した彼女を運び出す役の人間が必要だからなのだが……
(お前、さっき出て行ってから今まで、何をしてたんだ?)
主人公とその彼女が愁嘆場を演じていた間中、こいつはドアの外側で、アホ面下げてつっ立っていたことになる。

えーと……、
ここでめでたく物理的に引き離された2人だが、まだ問題は残っている。
彼女の方が気絶したままなのだ。
このままでは肝心の「感動の別離」のシーンにならない。
で、彼女は、突然に目を覚ます。(笑)
そうして、ようやくのことで感動のクライマックス・シーン。

キムタクも黒木メイサも、決して悪い芝居をしていたわけではない。
でも、観ている側の気分がすでに萎えてしまっている。
せっかくの2時間18分の相当に製作費をかけたっぽい映画の印象が、最後の最後のクライマックス・シーンの段取りの
悪さのせいでグダグダになってしまった。

映画館を出てから、佐藤編集長に感想を聞いたところ、
「いやあ、ええもん観さしてもろたわ。笑ろた、笑ろた」
ということだった。
(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」、コメディ映画として観るには、良い作品かも知れない)

少しそこらをブラブラしてから、早めの夕食を食べて帰宅。
1号君から電話があったので、
「そう言えば、今日はお前の成人式だったな」
と、言ったら、
「寝飛ばした。夕べバイト先の先輩と、カラオケでオールやったもんで」
という返事。
まあ、こいつはそういう奴だ。

寝る。

2011年1月9日(日)
スーパーへ行ったらチョコレートの価格が異常に高騰していたという夢を見る。
別にチョコ好きというわけでもないので、なぜこんな夢を見たのかは、不明。

昼食。
寒いので鍋焼きうどんなど食す。

夕方からSF乱学講座。
早めに家を出たら、電車の乗り継ぎが思ったよりスムーズで、やたら早く着いてしまう。

佐藤編集長と2人、じゃあドトールでお茶でもして時間を潰そうかと駅の方へ戻る。
高井戸駅前の歩道橋には、エレベーターが付いている。
2人で扉の前に近づいたら、ライトが点いた。
「なあ、いままで、明かりは消えていたよな?」
と、言うと、
「人がエレベーターの扉に近づくと、センサーが反応するんだろう」
と、佐藤編集長。
(それは、分かっているのだが……)

エレベーターが降りて来たので中に乗り込み、行き先階のボタンが押されていないことに気づいて押す。
歩道橋の上に着いて、やっぱりどうもおかしな感じがしたので、佐藤編集長に
「なぜライトのセンサーは、あの赤ん坊を抱いた髪の長い女の人に反応しなかったんだろうね?」
と、聞く。

「女の人? 僕が見たのは、がっしりした体格の男の人だった気がするけど……」
2人で同時に後ろを振り返るが、すでに誰もいない。

「いや、華奢な感じの女の人だったよ。だから片手では赤ん坊を抱えられなくて、エレベーターに乗っても行き先ボタン
を押さずに、黙ってじっと後ろに立っているのかと思ったんだから」
「変だなあ???」

たぶん、こういうのが「目撃者の証言の信憑性の問題」というのだと思う。
ただひとつ解決できない問題は、男にせよ女にせよ、人間がそこに立っていたのなら、なぜ明かりが点かずに、暗いまま
だったのかということだけなのだが。

さて、乱学講座。
本日の講座は、「書体の楽しみ方 ―ライトノベルのロゴデザインから電子書籍まで―」というタイトルで、
講師は、『オタクのためのフォント読本 書体の研究』の著者の山王丸榊氏。(無論、ペンネーム)

活字の時代から写植を経て、DTPの時代に到る書体の変化。
横線が細いのが特徴の明朝体が、デジタル文書が増えるに従って、縦スクロール時の見やすさを優先して、次第に縦線の
太い書体に変化していたというのは、言われてみるまで気づかなかった。

意外だったのは「フォント」というものに興味を持っている人が、こんなに多かったのかということ。
こういうものに興味を持っているのは、商売柄そういうものの知識を必要とする人間ぐらいかと思っていた。

帰り道。
サイエンスライターの鹿野司さんが『宇宙犬作戦』のファンらしいことが分かる。
「一緒に企画をやりませんか? 楽しいですよぉ〜」
と、誘ってみたら、
「私は『宇宙犬作戦』なんて知らないっ!」
と、突然、記憶喪失になられてしまった。(笑)

本日の講師である山王丸榊氏、
「本業は何なんですか?」
と、聞いたら、
「特許庁で、特許の審査の仕事をしています」
と、言うので、
「ほー、それは楽しいお仕事ですか?」
と、聞いてみる。

ユービックさんが「ヤマト」の映画を観て来たと言うので、
「面白かったですか?」
と、聞いたら、
「私は決して『犬作戦」は好きではありませんが、『ヤマト』より『犬作戦』の方が上です」
とのことだった。
(「ヤマト」に圧勝「犬作戦」♪)

エビチリでビールを飲んで帰宅。
寝る。

2011年1月8日(土)
午前中。
都立高校の校長に会う。
最近の公立高校は、校舎内にコンビニがあったりするのだそうな。
昔は「購買部」とかだったが。

その後、昼まで会議。
昼食を挟んで、午後も会議。
いくらなんでも2時半頃には終わるかと思っていたこの会議、長引くこと、長引くこと。
夕方の4時近くになっても続いている。
申し訳ないが「この後、用事があるので」と、途中退席させて貰い、地下鉄に飛び乗った。
JRに乗り換えて間もなく、携帯に着信。

駅からの道を歩きながら、さっきの会議の続きの打ち合わせ。
日本SF大会スタッフ会議の会場へ駆け込んだのは5時5分前で、会議は当然終わっていたが、その後、新年会があると
言うので、そちらにお邪魔して企画の技術面の話とか、もっと生臭い話とかをする。
(それにしても、この人たち、新年会の飲み会だと言うのに、なんで揃ってお茶を飲んでいたんだろう???)

隣に座っていた女性から、
「私の結婚披露宴はコミケの打ち上げで、新婚旅行はSF大会だった」
という話を聞かされる。
それはそれで幸せそうで、いいなと思った。

帰り道の地下鉄のエレベーター前。
すぐ前を歩いていた青年が、いきなり足を滑らせた。
どうしたのかと思ったら、バナナの皮を踏んずけたらしい。
コント以外で初めて見たぞ、この光景。

思わず、
「バナナの皮が道に落ちているなんてことが、現実にあるんですね」
と、言ったら、
「本当に滑りましたよ」
と、青年。

青年、とりあえずバナナの皮を通路の隅に片付け、やって来たエレベーターに乗る。
見ず知らずの人と一緒にエレベーターに乗って、無言のまま並んで腹筋を痙攣させ続けるという、大変にレアな体験をして
しまった。

家に帰って、寝る。

2011年1月7日(金)
朝。
なんか起きるのが嫌だなと思ったら、寒いのだ。
しかし今日はメンサの例会予約のための抽選会があるので、そうも言っていられない。
起きる。

和食あっさり系の朝食を済ませ、外に出る。
1月なんだから寒いのは仕方がないが、それにしても今朝は寒い。
抽選会開始前の館長の挨拶で、やっぱり「今日は寒い」という話を聞かされる。

9時から抽選会開始。
これで予約手続きの順番が決まるのだが見事な外れ籤を引いて、手続きを終えたのは10時半頃。

うっとうしく垂れかかる前髪が嫌になり、床屋に行く。
サービスのつもりか、席の前にあるディスプレイに「今日の占い」というのが表示されていて、牡羊座は「決断と実行」
だそうだ。
どう「決断」して、何を「実行」しろと?(笑)

リブロで、『きょうも上天気 SF短編傑作選』 (フィリップ・K・ディック、カート・ヴォネガット・ジュニア他・著 
浅倉久志・訳 大森望・編 角川文庫)を買って帰る。

最初の1編「オメラスから歩み去る人々」を読んでいる最中に、自分が既に話の内容を知っている事に気づく。
以前、空想小説ワークショップで教材に使われた小説だった。
記憶の通りの鬱展開の物語。
なんとなく萩尾望都先生の短編「偽王」を思い出したな。

午後。
「宇宙犬作戦」関連企画の企画書をSF大会に出してみようかどうしようかと、ここ数日迷っていたのだが、とりあえず
番組の制作会社にメールを送ってみることに。
(迷惑メールと思われるかな?)

夜。
『きょうも上天気』の続きを読む。

ニュースによると、今日は東京都心で初氷が観測されたのだそうだ。
そう言えば、帰り道に見た水瓶の水が凍っていた。
なんか冬眠したくなって来た。
寝る。

2011年1月6日(木)
午前中。
部屋に居たら、同じ会社から2度もセールスの電話がかかって来た。
オペレーターは違う声だったので、たぶん名簿のミスだろうが、断って切った直後にまたかかってきた電話に同じセリフを繰り返されると、イラッと来る。

午後。
1号君から電話。
ヒマそうだったので、誘い出して池袋へ。
サンシャイン60の中をウロつく。

案内表示に「スペイン階段」とあったので、
(そんな洒落た階段が、このビルにあったっけ?)
と、行ってみたら、スロープと階段をヘンテコな形で組み合わせたので階段を下りにくいと悪評の高い外階段だった。
この階段に、そんな名前がついているとは知らず、ちょっと驚いた。
(そもそも、どこが「スペイン」なんだか)

ハンズに寄る。
バラエティ用品売り場に、体長50センチほどのコックローチのリアル人形を売っていた。
一体どういう購買層を期待しているのだろう?

帰宅。
300字小説を1本書くが、オチがうまく決まらない。
続きは明日にしよう。

寝る。

2011年1月5日(水)
朝。
生活リズムが狂ってしまい、大幅に寝坊。
いかんな。

日経の朝刊のコラム「春秋」に、今月1日にブラジル大統領に就任したジルマ・ルセフ氏についてが紹介されていた。
この新大統領は、投獄経験も持つ元武装ゲリラであるらしい。
日本で言ったら、元赤軍派の幹部とかが総理大臣になっちゃうような話かな?

日経のコラムは、就任式に行ったのが日本の総理大臣ではなく、自民党の麻生元総理であることを指摘している。
私も、日本政府はこういうところで海外とのパイプ作りを地道にやらないと、いけないと思う。
そして、そういうことがヘタなところが、現政権のネックなのだ。
2大政党制、試してみたら良くなかったんだから、民主党と自民党が連立して、政権を安定させてしまっては?

午前中から夕方までかけて『ホーキング、宇宙と人間を語る』(スティーヴン・ホーキング レナード・ムロディナウ
佐藤勝彦[訳] エクスナレッジ)読了。
宇宙論の概要を素人向けにざっと解説した内容。
お茶目な英国人2人が、割と軽いノリで書いたっぽいジョーク満載の素人向け書籍を日本の一流物理学者が真面目な文体
で翻訳している。
ある意味、非常に笑える本。

よく聞く「量子物理学」だの「宇宙論」だのというのは、だいたいどんなことなのかということを、大雑把に知りたいと
いう人にはお勧め。
読んでいて肩も凝らないし「ああ、カミオカンデは、それで地面の下にあるのね」程度のことは分かるから。

夕方。
今年のSF大会に、「宇宙犬作戦」企画を持ち込むかどうかを検討。
お馬鹿コメディのDVDを真剣に何度も見直すという、傍から見たらそっちがコメディみたいな作業を3時間ほど行う。

気がつけば、夜。
寒いので、風呂に入って、早めに寝る。

2011年1月4日(火)
正月明け。
気分的にエンジンがかからず、部屋で昨日買った『ホーキング、宇宙と人間を語る』を読んでいる。

午後。
お節料理の残りで遅めの昼食。
「今年1年の計画を立てよう!」などと試みる。

夕方。
吹き矢の稽古初め。
フォームを直されて、命中率が一時的に落ちる。
新春の教室内での競技会では、ビリから2番。
的に当たらないのだから、しょうがない。

ところで、この教室、ひとりやたら声のでかい老婦人が通っているのだが、この人が、やたらに上手い。
あまり正確に真ん中に矢が当たるので、続けて吹いた矢が3つぐらい繋がってしまう。
つまり、最初に的に当たった矢に次の矢が刺さり、その矢にさらに次の矢が刺さるという神業的なことをやってのけるの
だ。

で、当人は、
「あーら、ヤダ。こんなことばっかりやってたら、矢が壊れちゃうよねえ!」
と、言って、大きな声でギャハハと笑う。

さすがの指導員も、この人には勝てる気がしないのか、
「ありゃね、耳が遠いんだよ。だから集中力が普通じゃない」
とか小声でヒソヒソ言っている。
戦国時代に生まれていたら、最強の「くノ一」とかになっていた人かも知れない。

帰宅。
風呂に入って、『ホーキング、宇宙と人間を語る』の続きを読みつつ、寝る。

2011年1月3日(月)
正月も3日目になると、自分でもはっきり分かる。
太った。
毎日、餅食って家でゴロゴロしていれば無理はないな。
……と、言いつつ、今日も朝から餅食ってゴロゴロ。

午後。
リブロへ。
SF短編集『きょうも上天気』を買いに行ったのだが、出版社名を忘れた。
(あとで調べたら角川文庫だった)

店内をウロウロしているうちに『ホーキング、宇宙と人間を語る』(スティーヴン・ホーキング レナード・ムロディナウ
佐藤勝彦[訳] エクスナレッジ)を見つけて買ってしまう。

表紙の写真は、無重力訓練中のスティーヴン・ホーキング博士。
彼には本当に宇宙に行って欲しい。

帰宅。
Googleの急上昇ワードの1位が「人生、宇宙、すべての答え」になっているのを発見。
これって、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』の中の言葉だよな?

(なんで今ごろ、この言葉を調べる人間が増えたのだろう?)
などと思いつつ『ホーキング、宇宙と人間を語る』のページを開いたら、第1章の終わりが『銀河ヒッチハイク・ガイド』
のこの言葉についての話題で締めくくられていた。
(佐藤勝彦先生の訳では「生命、宇宙と万物についての究極の答え」)

急にまた流行り出したのか『銀河ヒッチハイク・ガイド』?
2005年に映画化された時でさえ、日本ではあまり話題にならなかった作品なのだが。

『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、イギリスの有名なSFコメディ。
しかし、なぜか日本の視聴者は「笑えるSF」をなかなか理解してくれない。

「レッド・ドワーフ」の時でも、
「SFなんです」
と、説明すると、
「そういう小難しいのは分からないから」
と、言われ、
「いや、笑えるコメディですから」
と、言うと、
「……それって、SFとコメディの2種類があるの?」
と、トンチンカンな答えが返って来てしまう。

「SFで、コメディなんです」
と、説明しても、理解して貰えない。

「ほら、星新一にだって、笑える話があるでしょう?」
と、言えば、
「あれは笑える話で、SFじゃないでしょ」
という返事が来る。
どうも、受け手の側に「SF→科学→真面目で難しい」みたいなイメージが固まってしまっているようなのだな。

夜。
なんか急に「惑星プードル☆星歌」が聞きたくなって「藤岡藤巻」でネット検索をかけたら「尾崎家の祖母」という曲が
引っかかる。
(そうか、コレがアレの  “ルーツ”  か……)

さっそく、クラッシック馬鹿の佐藤編集長に、
「面白い曲を見つけたぞ」
と、メールで教えてやったら、
「こんなのは『音楽』ではない」
という返信が戻って来た。
やっぱり?(笑)

さてと、お笑いSF伝道師になった夢でも見つつ、寝るか。

2011年1月2日(日)
午前中はずっと部屋でゴロゴロ。

午後。
その辺をぶらぶらしてみるも、商店街は正月休み。
郵便受けを見たら年賀状が届いていた。
最近は、2日でも郵便物が届くのか?

その後、1号君のアパートに遊びに行って、2人で炬燵でゴロゴロ。
(場所が変わっただけで、やることは変わらない)

日が暮れたので、帰宅。
途中で持ち帰り寿司を買って帰って夕食にする。

夜。
DVDで「宇宙犬作戦」を観てから(なんせBOXを買っちゃったので)、戸次重幸つながりで「チーム・バチスタ2 
ジェネラル・ルージュの凱旋SP 2011」」を観る。

映画化に先駆けての総集編らしい。
腕はいいが性格がちょっとアレの医者の元に、彼が担当する患者に危害を加えるという内容の予告状が届く。
しかし、この医者、あまりに敵が多く……。

というわけで、問題の医者にどうしてそんなに敵が多いのかを説明するという形で、過去のエピソードを振り返るという
構成。
主眼が「総集編」の方にあるので、予告状事件そのものは、ミステリードラマ慣れしている人なら、出て来た途端「こい
つが犯人だろう」と思うような人間が、そのまま犯人。
最後に軽いひねりがあって、一応そこで感動させる話らしいが、まあ、あくまで「総集編」のおまけだからね。

考えてみたら、この「ジェネラル・ルージュ」が、今年の私の「テレビ初視聴」だった。
ニュースはネットで観られるし、映画やドラマはそこらのレンタル屋でいくらでも借りられるし、テレビをリアルタイムで
視聴する習慣って、今後どんどん減っていくのだろうな。

寝る。

2011年1月1日(土)
新年あけましておめでとうございます。
鳥取の方の皆さん、大雪で大変みたいですが、大丈夫でしょうか? 2011年元日。 朝起きて、まずお屠蘇。 それから雑煮。 うちの雑煮は、餅と鶏肉とダイコンとニンジンしか入っていない、ごくシンプルな奴。 最初はもっといろいろ入れていた気がするが、だんだん面倒臭くなってこの形に落ち着いている。 元日の朝刊の記事。 厚生労働省が発表した、人口動態統計の年間推計によると、2010年の日本の人口の自然増減は、12万3000人の マイナス。 この減少数は戦後最多なのだそうだが、このままで行くと、たぶん今後も「戦後最多」が続くのだろうな。 収入が少なすぎて、子供を作って養っていくなんてとても無理だと考える若者が増えたからだろうね。 総理大臣は、経済をなんとかして欲しいのだが「じゃあ」と関税を自由化しようとすると、マスコミが「農家が困る」と 騒ぎ出す。 どんな政策でも正の面も負の面もあるのだが、小泉内閣の時には妙に「正の面」だけ強調した報道をしていたマスコミが、 その後の内閣では逆に「負の面」ばかり強調して報道しているのは、なぜなんだろう? マスコミに悪く書かれると内閣支持率が下がるので政治家が嫌がる。 こうなると、国家の一番の権力者はマスコミになってしまう。 そもそも「数ヶ月単位で実施される支持率調査」なんて重要か? 大掃除の時には、逆に部屋が散らかるもの。 「掃除を始めて20分後の部屋の状態」についての意見を集めて、大掃除の是非を論じるなんてナンセンスだろう。 掃除が終わるまで待ってから、ものを言え。 昼。 郵便受けに年賀状が届いていたので、1枚ずつ読みながらファイルに整理する。 午後。 初参詣。 帰りに池袋の回転寿司で遅めの昼食。 帰宅して、今朝、新聞と一緒に届いた東京都の広報紙を読んでいたら、漫才師の水道橋博士が連載コラムに、 “石原都知事に「君はお笑いなんてバカなことをやめて、もっと他のものを書いたほうがいいよ!」と、言われた” というエピソードが書かれていた。 彼は文章が上手いので、ちょっと見、気づかないが(たぶん広報の編集スタッフも気づかなかったのだろう)行間に、知事 の人間性に対する不信感がにじみ出ている。 漫才師を職業にしている人に向かって「お笑いなんてバカなことをやめて」とは、なんたる失礼な言い草だろう。 そりゃ、怒るのも無理はない。 夕方。 正月のこんな時間に、私が素面でいるわけはない。 お屠蘇がいつの間にかビールになり、気がつけばただの酔っぱらい。 今年もやっぱりグダグダな元日だった。 寝る。

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