社会脳プロジェクト(基盤A)

社会脳を創発するソーシャル・インタラクション
― 二つの脳の融合に向けて ―


研究の目的と概要

本研究課題の目的は、豊かな社会性を育む脳の機構を前頭葉ネットワークの解明を通して明らかにすることです。微小電極からfMRIまでの先端脳研究の方法をサルから人間にわたって駆使しながら、その全貌をワーキングメモリのはたらきを通して検討していきます。従来の脳研究が生物脳の研究に終始してきたのに対して、本研究は脳を社会的存在としてとらえる社会性脳科学(略して「社会脳(social brain)」)の立場から、社会性の注意(やその障害)、自己や他者の理解などの豊かな社会性を生み出す脳の仕組みを、先端脳科学、認知科学・ロボティクスと社会科学が結合した形で、前頭葉ネットワークが「社会脳」を制御する仕組みを解明すること目指しています。

プロジェクトメンバー(順不同)

研究代表者 苧阪直行 京都大学文学研究科
研究分担者 蘆田宏  京都大学文学研究科
  福山秀直  京都大学医学研究科
  村井俊哉  京都大学医学研究科
  船橋新太郎  京都大学こころの未来研究センター
  坪見博之  富山大学人文学部
  苧阪満里子  大阪大学人間科学研究科
連携研究者 美馬達哉  京都大学医学研究科
  高橋英彦  京都大学医学研究科
  春野雅彦  独立行政法人情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター
  松吉大輔  早稲田大学理工学術院