メディアとつきあうツール  更新:2003-12-12
すべてを疑え!! MAMO's Site(テレビ放送や地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルなど)/サイトのタイトル
<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

2003-12-12

テレビ、その「弱さ」の研究 レジュメ15

1)バラエティとは何か?

○もっともテレビらしいテレビ(番組)
・テレビ草創期に、バラエティはない
・テレビが「独自」の発展を遂げはじめると、広義のバラエティ番組が登場する
・視聴者はもともと多様で多数。それが近年さらに多様化(思考、嗜好、行動)する
・テレビの根本原理「視聴率up」=すべてをターゲットにする
 →1番組内で多様化する
 →コーナー分割し、多くの要素を盛り込む=バラエティ化する

○あらゆる番組はバラエティ化する!?(とりあえずの、しかし有力な仮説)
・作品性から情報性へ
・重厚長大から軽薄短小へ
・テレビが何かを作り出せず、もっぱら何かを増幅するのは、バラエティ化と関係がある

2)急増したいくつかの番組群(ちかごろのバラエティ)

○ドキュメンタリー的な笑い
・芸の解体、芸なきことの芸、芸より裏側
――たけし、さんま、タモリ、とんねるず、ダウンタウン、うっちゃんなんちゃん、ナイナイが本来持っていた(デビュー当時の)芸を見せているのではないことの意味を、よーく考えてみよう
・ヒトの笑いから企画の笑いへ
・プロデューサー主導、ディレクター主導(ドラマにも、この言葉が出てきたことに注意せよ)
・フジの笑いから日テレの笑いへ――「元気が出るテレビ」「電波少年」「ウリナリ」
○「VTR放映+リアクション」構成の番組群――「野々村真」とは何か?(これで卒論1本書けるぞ)
○ワイド情報バラエティ――「王様のブランチ」
○「参加」から「いじり」へ

3)テレビ・バラエティの「弱さ」

○企画の貧困――横並び、モノマネ(パクリ)番組の横行、柳の下にドジョウは5匹?
○ヒトの貧困――吉本とジャニーズに「おんぶにだっこ」
○カネの貧困――安易なつくり、いわゆる「やらせ」