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前に一度,三角波のフーリエ級数展開でやった内容です。 前ページと同じ流れで,まずは相手にする関数を確認しておきます。
まずc0ですが,この関数は原点対称の奇関数なので,明らかにオフセット成分はありません。 よって,c0 = 0ということで,計算を省きます。
ckはいつも通り計算していきます。
ここで,xejkxの項は次のように部分積分するのでした。
すると,ckの式最終段の第1項は,
第2項は,
最後に,第3項です。
・・・ここまでやっておいてアレですが,今回の題材に選んだ波形は計算がものすごく面倒ですね。。 とりあえず,第1,第2,第3項のそれぞれを,オイラーの定理なり,三角関数の性質なりを使って整理していくと,最終的にckは 以下の形になります。
念のため,実フーリエ級数展開したものと整合性を確認しておきます。
・・・ということで,やはり実フーリエ級数展開した結果と同じであることが確認できました。
ここまでの内容だけを見ると,sinやcosでやっていた実フーリエ級数展開を,単に複素数でやったというだけに思えるかもしれません。 しかし,後々フーリエ変換の性質を考える場合には,