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I2Cの実験用回路を作る

使うピンの確認

30F4012で実験することを考えます。
これは、前に作ったテストボード1テストボード2を流用したいからです。

赤線を引いた“SDA”ピンと“SCL”ピンを使います。4012の場合、これらのピンはSPI用のピンやポートFと 重複しているので、I2Cを使う場合はSPIや汎用ポートとして使用できません。

マスターとスレーブ両方のdsPIC同士で、この2つのピンをつなげばそれで配線完了です。 わざわざ新しい回路を作らなくてもこの2本だけなら前に作った基板にちょっと手を加えるだけで配線できてしまいます。 今回は、この2つのピンに加えて、VccとGND線も加えて、ピンヘッダで基板の上へ引き出しておきます。

2つの基盤をつなぐ

とりあえず、実験ということでピンヘッダにそのままフラットケーブルを半田付けしたもので接続してしまいます。

PICkit2接続の際の注意点

30F4012のI2C端子は、プログラム書き込み用端子の“PGD”と“PGC”に重複しています。よって、2つのテスト基板 を接続したままプログラムを書き込むと2つのデバイスが同時に検出される形となり、PICkit2側でエラーとなります。 プログラムを書き込む際はピンコネクタを抜いて、1つの基盤ごとにプログラムを書き込む必要があります。

また、PICkit2はI2C接続です。原理上心配はないと思うのですが、干渉がコワイので実際に動作させる場合は電源だけを供給するように しておきます。(実際、私がテストプログラムを動作させた際にPICkit2を取り外さなかったら正常動作しませんでした ・・・ 汗)

以下のように、電源端子だけをピンヘッダで出して、そこへPICkit2を挿します。 PICkit2のピン配置は、2ピンがVccで3ピンがGNDとなっています。

以上で実験用回路の準備は完了です。




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