4日目(ブハラ)
イスラム教が7世紀に入ってきて、この地に深く根を下ろし多くの建築遺跡を残した。遊牧の民ウズベク族
を率いるシャイバーニがイスラム国家シャイバニ朝を建国した。ブハラは首都として中央アジアの有数の商業
都市として、イスラム世界全体の文化的中心地として繁栄した。今の遺跡は、この頃に建てられたものだ。
1993年に「ブハラ歴史地区」として世界遺産に登録。ブハラとは「僧院」の意味。人口は26万人。
バス兼徒歩でブハラの観光に出発。今日も雲一つ無い快晴。
1.イスマール・サマニ廟
892年から943年にかけて造られた、中央アジアに現存する最古のイスラム建築。日ぼしレンガの美し
い模様。
2.アルク城
1〜5世紀に造られたが今あるのは18世紀のもの。
3.カラーン・モスクとミナレット
12世紀に木で造られたが、16世紀にレンガで再建された。カラーンは「大きい」の意味だが、ブハラで
一番大きなモスク。1127年に完成したミナレットは、高さ46mありブハラで一番高い。
4.ミル・アラブ・メドレセ
カラーンモスクに面して建ち、巨大アーチの両側に青い2つのド−ムをもつ。青と白のモザイクタイルから
なる植物文様とアラビア文字文様を組み合わせた装飾はティムール朝末期の典型的なパターンだとか。今も神
学校として使用。
イスマール・サマニ廟
アルク城
カラーン・モスクとミナレット
ミル・アラブ・メドレセ
5.バザール
6.ウルグベク・メドレセ
ティムールの孫で学者のウルベクが15世紀に建てた。中央アジア最古のメドレセだが、彩釉タイルははげ
落ちている。
7.アブドゥールアジス・ハーン・メドレセ
ウルベクメ・ドレセの 向かい側にある。左右対称になっており、人の顔をした太陽や鳥、花などや赤などの
豊富な色使いが特徴。
8.ラビハウズ
ハウズは「池」の意味。石で造られた45m×36mの池で周囲には老木が茂り
木陰でのんびりお茶を飲んでいる。
タキ・バザール
ウルグベク・メドレセ
アブドゥールアジス・ハーン・メドレセ
ラビハウズ
5日目(シャフリサーブス)
朝7時にホテルを出発。バスでティムールの生誕の地シャフリサーブス(人口:5.3万人)へ向かう。
約4時間で着く。途中、砂漠、草原等はあったがここは木々が多く「緑の街」と呼ばれるきれいな街。7
世紀には、玄奨三蔵もインドへの途中立ち寄った記録があるとか。昼食後、炎天下の中、徒歩で世界遺産
「シャフリサーブス歴史地区」を観光。スペインの観光客もいた。
1.アクサライ宮殿跡
ティムールが築いた夏の宮殿。この宮殿にはアーチがかかり屋上にはプールもあったとか。アクサライ
は「白い宮殿」の意味。16世紀後半、ブハラのアブドゥール・ハーンが、豊かなシャフリサーブスに嫉
妬し遺産を殆ど破壊した。
2.ティムール像
1336年にシャフリサーブスに生まれたティムールの像は、この地に立像、サマルカンドに座像、タ
シケントに騎馬像がある。
3.ドルッサオダット建築群
ドルッサオダットとは「大いなる力の壁」の意味。ティムール が22歳で戦死した長男ジャハンギー
ルの為に建てた廟。
4.ドルティロヴァウト建築群
ウズベキスタンで第二の大きさのドームを持つ。ウルベクが父の為に造ったモスク。中庭にはプラタナ
スの木々がある。
アクサライ宮殿跡
ティムール像
ドルッサオダット建築群 ドルティロヴァウト建築群
車窓から
観光後、バスでサマルカンドへ向かう。約2時間。