3.ダマスカス
バスは、パルミラ遺跡を後にして、シリア砂漠の中をダマスカスへ向け走る事1時間30分、左へ行けばイラクのバクダッ
ドの標識(ここから100kmで国境、その先500kmでバクダッド)。米のイラク攻撃時の映像は見たが、今、
の近くにバクダッドがあるとは。不思議な興奮を覚えた。すぐ先でトイレ(シリア・ヨルダン共に、二人で1ドルの有料)休
憩した土産物と軽食のカフェの名がバクダッド・カフェ。頷ける。そのカフェの裏に土で出来た丸屋根の家があった。シリア
北部で見られる住居・物置とか。
シリア砂漠 バクダッド方向 土の丸屋根の家 右:バクダッドの標識
首都ダマスカス(海抜400m、人口200人)は、メッカ、メディナ、エルサレムに次いで第4の聖地だ。ダマスカスでは
1.国立博物館
ダマスカスに入ると流石に車が多くなる。交差点は多くはロータリー式で信号は無い。市のほぼ中央
にある国立博物館に入る。アルヒ−ラ城の門柱が入口となり、中にはシリア全土からの出土品等が陳列
されており、庭にも石の彫刻等が置かれていた。
2.ウマイヤド・モスク
市の東側の旧市街の中にあり、ウマイヤ朝の時代715年に洗礼者ヨハネ教会を改築して建てられた。 国立博物館
中に入るには、靴を脱ぎ、女性は黒い衣服(ネズミオヤジの様な)を借りて着なければならない。タイル
張りの中庭には宝物庫、水場、黄金のモザイクの「楽園」が、内部には、美しいステンドグラスはきれい
で、床には升目模様の絨毯が敷かれてある。お祈りはこの升目の中でメッカの方角を向いて、頭が絨緞に
付く位置に小さなコルク状の木片を置き、土下座して行なう。中には聖ヨハネの霊廟、聖書の本箱、説教
台等がある。
モスクのミナレット
黄金のモザイク 水場 宝物庫 内部のステンドグラス ヨハネの霊廟
3.サラディン廟
モスクの北門の外側には、エルサレムを陥落し、十字軍の手から各地の領土を奪い返したアラブの英雄
サラディンの眠るサラディン廟があり、木製の棺が安置されている。
4.アゼム宮殿
モスクの南側に1749年のダマスカスの統治者アゼムによって建てられた邸宅で現在は民俗博物館として
公開されている。建物のモザイク模様が美しい。 サラディンの棺
5.聖アナニア教会
ダマスカスで最初のキリスト司教で新約聖書では、アナニアが失明したパウロに洗礼を授け、
彼にユダヤ教から改宗を促した。アナニアがパウロの頭に手をやると目が見える様になり、彼
は改宗した。「目からうろこ」の語源となる。地下には洞窟の様な礼拝堂がある。
6.スーク(市場)
モスク周辺にスークがありスパイス、おもちゃ、日用品、食料等の店が専門店毎い集まって
おりアメ横の様な賑やかさだ。モロッコのスークより明るく道幅も広い。何故かアイスクリー アゼム宮殿 パウロとアナニア
ム屋があり、地元の人、観光客が買い求めて舐めていた。
夜、付近のカシオン山(標高400m)からさほど大きくないダマスカス市の夜景を楽しんだ。
スーク入口 入口付近で談笑する婦人 水タバコを吸う男 スークの雑踏 アイスクリーム屋に群がる
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