グダニスク 2000年10月13〜14日
北の港の都市グダニスクへ向かう特急のコンパートメント(6人)に3人の外
人と同席。食事のサービスがある事を知る(1等のみ)。朝食後なので断ってい
ると、タダだから食べろと周りの人は云う(雰囲気)。車窓からの光景は、山は
おろか丘すら無いまったくの平坦な土地。畑、原野、紅葉した林、時折人家が教
会の塔に集まった村、の連続で何の変化も無く3時間程過ぎる。
マルボルクで途中下車し、駅に荷物を預け、タクシーで10分のマルボルク城
を見学。この城は、川をバックに3方に堀をめぐらせたドイツ騎士団のレンガで マルボルク城
出来た城(世界遺産)で重厚な物。
更に1時間程でグダニスクへ到着。快晴。バルト海の第二次世界大戦勃発の地
(今は記念公園)に行く為にバスに乗る。港の方向へ向かう目的地と結ぶ106
番のバスに飛び乗る。5分程で客は全員いなくなり終点。運転手に聞くと反対方
向へのバスと判明し、そばのバスターミナルを教えられる。運転手から5枚綴り
のチケットを10zt(200円)で買い、車内で5枚共刻印する。バスの中の
料金説明を眺めていて、乗車時間毎に料金が設定されている事を知る(2枚損し
た)。【目的地方向へ向かう物が、目的地に行くとは限らない】 平和を願う碑
今日は、氷雨。戦災から逃れた古汚いレンガの囚人塔、緑の門、再建されたカラフルな中世の街並み(ベル
ギーのブルージュに似た)と桁側の屋根を隠す三角形の装飾壁をつけた4階建ての家に囲まれた旧市庁舎広場、
その威厳を示す旧市庁舎の塔(訪れたどの市にもあった光景)。モトヴァ運河にある水車の様な歯車を持つどで
かい木造クレーン。のんびりした良き時代を連想させる。ポーランド人は、事ある毎に花束では無く、花輪を贈
る習慣があり、露店を含め花屋があちこちに有って、寒い街も華やいでいる。午後近くになって、急速に晴れる。
緑の門 旧市庁舎の塔 花屋の店先