敦  煌(人口:13万人)

 トルファンから夜行寝台で朝、柳園駅に着く。そこからバスで130km離れた

敦煌市内へ。乗ってすぐに中国の乗用車が右側の脇道から、一時停車する事なく突っ

込んでバスの後方右側に衝突。乗用車はボンネットが飛びエンジン丸見え。たまたま

バス会社のバスが後方にいたので、全員乗り換えホテルへ向かう。1時間程遅れたが   

予定通り着く。ホテルで朝食をとりホテルの部屋で休憩し、昼食をレストランでとり

見学へ。                                     事故車

                                        

    1.陽関

 陽関は敦煌の南西65kmにあり、バスで1時間強砂漠の道を走る。2200年前に漢の武帝により造ら

れ唐代までの西域南道の関所として経営された。三蔵法師もインドからの帰国時にここを通過している。狼

煙台跡が残る高台に展望台があり、そこから,荒涼としたゴビ砂漠が展望できる。

 

 

 

 


   陽関入口       ここから砂漠       陽関跡        陽関跡       ゴビ砂漠 

    2.西千仏洞

 敦煌の南西35kmにある。洮河北岸の高さ120mの崖の中腹に幅170mに渡って石窟がある。現存す

る石窟は19窟。交代で6窟が開放されている。特に保存状態よく残っていたのは、16窟の960〜10

28年頃の「説法図」、18窟にある781〜848年頃の「感無量寿経変」、「不空羂策観音」だ。

 

 

 

 

 

 


  西千仏洞     洮河       西千仏洞下から  16窟 説法図   8窟 感無量寿経変 不空羂策観音

 

3.鳴沙山・月牙泉

敦煌の南西5kmにあり、東は莫高窟のある岸壁の頂上から、西は党河の河口まで、東西の長さ40km

南北の幅20km、最高峰の標高は、1715mである。鳴沙山は、赤、黄、白、黒、橙の5色の細かい砂

粒で出来ており、滑り降りると雷の様な音がする事からこの名が付いたと云う。頂上まで木の板の階段があり

30元(約550円)取られる。まともに砂の上を登るのはこの傾斜では無理。鳴沙山の麓に泉があり、三日

月(中国語で月牙)の形をしているので月牙泉と呼ばれている。2000年前から絶える事無く湧き続けて

いる泉が砂漠の中にあるのは驚き。ここに神が住む場所として寺院が建てられている。麓から砂漠の中を駱駝

に乗って戻る。ここの駱駝は2こぶ駱駝で鞍、鐙もあり、立ち上がる(後足)時と座る(前足)時に注意すれ

ば歩行中は問題ない。5頭ずつ繋がれており「月の砂漠」のメロデーを口ずさむ気分。

 

 

 

 

 

 


    鳴沙山       階段を登る      月牙泉        月泉閣        駱駝に乗る

    4.世界遺産莫高窟

敦煌の東南25kmにある。鳴沙山の東の断崖に南北1600mに渡って5段階に多数の石窟が掘られた。

開削は前秦の366年から7世紀の唐の時代まで1000個の石窟があった。人的破壊にもかかわらず今も

500個の洞窟があり5万平方メートルの壁画と2000体余りの彩色塑像が保存されている。1900年

に大量の経文の入った洞窟が発見され「蔵経洞」と呼ばれた。この発見後、各国の探検家が4万点に及ぶ経

書」や壁画、塑像を盗みさり2/3を失なった。

96窟:9層の屋根を持つ建物の中には、35m超の大きな弥勒菩薩の坐像があり、楽山、栄県大仏に次

いで3つ目の大仏である。

 156窟:張議潮出行図

158窟:お釈迦様の涅槃像 15m 背後には諸菩薩や仏弟子が描かれている。

 

 

 

 

 


駐車場から莫高窟への道    莫高窟入り口   入口左手方向      莫高窟      入口右手方向

                              

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   辺の岩山        96窟      158窟 涅槃像      156窟 張議潮出行図

    5.敦煌市博物館

 市内の中心地にある。莫高窟で発見された文物や出土品等、2000点余りを、原始時代から清朝末まで

の各種陶磁器、写経、通貨、銅器、シルク、珠玉、書画等展示してある。

 

 

 

 

 


敦煌市博物館      花や動物を浮き彫りにした墓石 

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