2.アテネ
疲れも何のその、明日ストで閉鎖される公共機関を訪問する。
アクロポリスの丘の下に2009年にオープンしたガラス張りの建物。遺跡からの出
土品が展示されているが、6割は泥棒博物館で名高い大英博物館に持っていかれて
いる。幾何学模様の土器(BC9〜8)、アルカイックスマイルの彫刻(BC6)、
エレクトロン神殿の柱の女神像等が展示。
2.アクロポリスの丘: パルテノン神殿
オリーブの木々を抜け、強い日差しを受けて丘へ上がる。気温38度。前門(プ
ロピレア)を通り、アテネの象徴パルテノン神殿を目前にし、アテネに来たと云う
実感が湧く。BC432年に完成したパルテノン神殿、BC408年に完成したエレクト
ロン神殿(5体の女神像がすばらしい)。パルテノン神殿の右下には、ディオニソス
劇場とイロドアティコス音楽堂(坂本龍一、野村満載など出演)、アクロポリス博
物館、アテネ市街が一望できる。(人口:400万人) エレクトロン神殿
バスでリカビトスの丘(アテネで1番の標高)、ゼウス神殿、国会議事堂、アテネ
大学講堂、図書館等を車窓から眺め国立考古学博物館に着く。
3.国立考古学博物館:
BC16世紀の黄金のマスク、黄金の装飾品、青銅の武器、ブロンズ像、理想の
青年像(当時の美意識で男性のシンボルは子供の物を。錯覚するとこでした。)ヴィ
ーナスとパン(悪魔)とエロス(天使)の像等展示。朦朧状態。 イロドアティコス音楽堂
19時にホテルに戻り夕食。
4.オリンピック会場:
本日はストの為、関係ない場所を見学。収容人員7万人弱のアテネオリンピック
のメイン会場見物。建物の中に競技場があるのではなく、道路側の一方は開放され
ゲートから全ての観覧席を見る事が出来た。
5.古代アゴラ: 国会議事堂
アクロポリスの丘の北側下の遺跡の部品等がゴロゴロしている発掘現場を抜け、
出土品を展示してある列柱博物館を見学。近くの土産物店、タベルナ(食堂)の並
ぶアドリアノウ通りを観てゼウス神殿の前からホテルに戻る。フリータイムを利用
して、ホテルの近くのパルテノン駅から1駅乗って国会議事堂、ゼウス神殿等ゆっ
くり観ながら戻る。地下鉄駅の通路(ロビー)には遺跡からの土器等が展示され、
きれいな駅であった。 ゼウス神殿
ヴィーナスとパン オリンピック会場 古代アゴラ アドリアノウ通り アテネの地下鉄
現地案内人の4*歳の女性は怒って云った。「ストをしているのは、自分の事だけ考えている公務員だけ。
若者は無関心で小遣い稼ぎのバイト。ギリシャの将来を考えて、怒っている若者はいない。」と。日本も同
じ?幕末から明治への変革時の様に、若者が怒らないと変革は難しい。国の経済が破綻しても、アルゼンチ
ンの時もそうだったが、我々の目に見える国民の表面の状態、には何の変化も無い。
アテネの町にはいくつかの丘があり、そのまわり(近くに)は、建築現場の様に造りかけ中(遺跡)、資
材散乱(遺跡、部品、出土品)があちこちに存在した町に感じた。近代的なスマートな市電のバックにゼウ