23. シオンの議定書
その決議文なるものがシオン議定書で、大正9年6月20日、ロンドン・タイムスに暴露されて以来、雑多の疑問が起こっているのであります。彼らユダヤ人はこれを怪文書、偽文書と言っているのであります。
私はその真偽の詮索に、余り力を入れない方針であります。仮令それが偽文書であるにしても、その中に書いてある事が今日逐次に実現すると云うのであれば、これを無名の書として、吾々は大いに研究してみなければなりません。
これに反し、これは確かに自分たちが書きましたと、明らかに名乗りをあげる者が出ても、それが今日の時世とかけ離れているものなら、一顧する価値もなく、紙屑箱に放り込んでしまうのでありますが、この秘密決議に書いてある事は実に今日の時世を穿ち得て、正に妙であります。その24ヶ条の中の第三条の一節を申し上げますと、「他民族の先生は印刷にしたものだと直ちに盲信する癖がある。真理と見せかけて、実際は全く真理から遠去かっている幾多の学説を他民族の中へ流布して、これによって無産者の資本家に対する反感と怨みとをそそるのである。この反感と怨みとは、不景気の到来によって、益々甚だしくなるのである。何となれば、不景気は総ての商業取引を萎縮せしめ、工業を遂に工場閉鎖にまで持って行く事があるからである。あらゆる有効にして、而して人の気のつかない各種の手段を併用し、世界に亘る大不景気を作り、なるべく多数の労働者を、なるべく一時に街頭に放り出せ(即ちうんと失業者を拵える)。これらの失業群衆は極めて簡単な頭から割り出し〔=推論し、結論を導き出し〕、極く幼少の時から羨望の的となっている人達の血を流す事を面白半分に行ない、その財産を没収する事に努めるであろう。しかし彼ら群衆は、ユダヤ人に対しては、何ら危害を加える事は出来ないのだ。何となればその暴動の始まる時期は、吾々ユダヤ人が真先にこれを知るから、吾々自身の防衛はこれを為すの暇が充分にあるからである」と云う事が書いてあります。
私は失業問題について、つい一昨年まで、うっかりしていましたが、大正14年6月に第三インターナショナルの長であったジノヴィエフと云うユダヤ人が訓令を出し、失業委員会と云うのを拵えておるのであります。
英国に於けるその本部は、ハットンガーデン街の105番地にあって、そこで失業問題を取り扱って、段々と革命の準備をしつつあるのであります。これは日本にも一昨年あたりから入り込んだようであります。右の訓令によると、これは独りヨーロッパのみならず、全世界に亘って、資本主義を破壊する為の一大基礎をなすものであると云う事でありました。
[管理人] 四王天氏はシオンの議定書を訳しておられます。
他の翻訳 参照1(抄訳) 参照2
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