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キリスト信者の生活における
毎日の黙想のための実践的な規則

A PRACTICAL RULE OF CHRISTIAN LIFE
FOR DAILY OBSERVANCE.

何事も、神の内に始められなければ良く始まりません。神だけがあらゆる真の善の源泉だからです。だから、毎日を、あなたの目と心を神に上げることから始めてください。

1.朝起きたら、あなたの最初の考えを、この大いなる真理に捧げましょう。すなわち、神はここに居られます。その聖なる現存に対して生き生きとした信仰の行為をしましょう。最初に、初期のキリスト信者たちの習慣に倣い、十字の印をしましょう。そして、最初の言葉は、イエズス様とマリア様の聖なる御名を唱えることです。そして、最初の感情は、あなた自身を神に捧げることです。心からの敬いをもってこう言いましょう:「私はあなたを崇めます、ああ、私の神。私はあなたを、私の全ての心をあげて愛します。私は、あなたがこれまで私に与えて下さった全ての恵みに感謝します。特に、私の霊魂の救いために十字架の上で死なれ、全ての御血を流されたことに感謝します。私を現在まで生かしてくださったことに感謝します。私はあなたに、私の心と私の全てを捧げます」

2.ぐずぐずと遅く起きること以上に、よく規則づけられたキリスト信者の生活に反する事はありません。怠惰の誘惑に負けてはなりません。早く起きて、きちんとした態度で、慎ましい仕方で、服を着なさい。神がここに居られることを意識しなさい。服を着ている間、あなたを地獄の苦しみから救うためにイエズス・キリストがその至聖なる御体で耐えた御苦しみについて思い巡らしなさい。あなたの心を十字架にかけられ給うたイエズス様に捧げなさい。そして、彼の善性によってあなたに与えられたその日を、彼を愛しながら、彼に仕えながら、また、できる限りしばしば彼のお辛かった御受難について思い巡らしながら送ることを約束しなさい。あなたがこれから始めようとしている一日はもしかするとあなたの最後の日になるかも知れないことを心にとめ、この真実を深く心に刻みなさい。そうすれば死は、準備していないあなたを訪れることはなく、あなたはキリスト信者にふさわしい仕方で日々を送ることができるでしょう。

3.服を着終わったら直ぐに跪いて、できる限り深い敬いをこめて、あなたの祈りを唱えなさい。もしこれを省略するならば、宗教の義務においてあなたは欠如状態に陥ることになるでしょう。そのような怠惰は多くの不幸を呼ぶ致命的な源泉であり、無数の霊魂が失われる原因です。神に対するこの感謝の表明を延期すると、他の仕事が割って入って来て、あなたはこの極めて重要な義務を果たすための時間を見つけることができなくなるでしょう。

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