2016.06.04

モルモン教とは何であるか Part 7

性愛の宗教?

LDS の神殿の画像をいろいろと検索していると、検索結果に並ぶ多くのサムネールが目に入ることになるが、それによって否応なしに感じ始めたことがある。それはまず、この宗教が Web を通じて世界に流している写真には新郎新婦の姿がかなり多いということである。彼らはしばしば神殿をバックに写真に写っている。そして幸せそうである。幸せなのはいい。しかし、その “幸せ感” の出し方が、かなり世俗的なことである。写真のかなりの割合に於いて、彼らは所謂「ラブラブ」であり、「アツアツ」であり、男女の「ロマンス感」を強く放出している。つまり、全く「官能的」である。

「神の御前に於いて幸せ」というのとは、ちょっと違う。
宗教的慎ましさに、かなり欠ける。
(あまり見るべきものではないが、確認したければ、検索ボックスに「LDS Temple Wedding」とでも打って、画像や動画を見てみればいい)

しかし──いつもの苦言だが──現代のカトリック聖職者なら、こういうものにも理解を示すのだろう。「現代の若者たちですから」とか「男女の愛情表現にはオープンなお国柄ですから」とか、そんな決まりきったことを言うのだろう。

しかし、違うのである。そういう見方をするわけにはいかない。何故なら、これは世俗のブライダル雑誌を眺めるのとはワケが違うからである。私たちは一つの「宗教」教団が世界に流している写真やビデオを見ているのである。LDS という宗教教団が「プロデュース」した、まるで「結婚の販促ビデオ」みたいなものを。(もっと言えば、“結婚をエサにした入信勧誘ビデオ”  みたいなものを)

そしてそればかりでなく、私は、彼らの宗教そのものが、その “本質” が、「性愛の宗教」とでも呼んでみたくなるようなものを多分に含んでいる、と思う。(これはモルモン教に関する或る種の “常識” かも知れないが)

性の問題に無縁でないこととして、次のような資料があったりする。高橋弘氏の『素顔のモルモン教』から。

 ユタ州はその人口の七割以上がモルモン教徒であるが、そのユタ州に関する意外な事実が報道されている。いくつかの記事を総合すると、次のようになる。

 ユタ州では、離婚率、十代の自殺率が全米平均より高い。女性の自殺率が増えており、自殺が、ユタ州内での死亡原因の第三位。児童虐待が多く、殺人による被害者のうち十五歳以下の子供が二〇パーセントで、これは全米平均の五倍。ソルトレーク市のレイプ被害者数は、報告されたものだけで同規模都市の二倍。ユタ州での窃盗、集団犯罪は、驚異的に膨張している、等。(Salt Lake Tribune 紙、1992年6月26日、8月13日。Los Angeles Times 紙、1983年6月26日。モルモン教の所有する Deseret News 紙、1976年2月11日、1979年9月3・21日、1982年8月25日。WORLD ALMANAC, Uniform Crime Report, 1983, pp. 966-7。)

 もう一つ、デンバー・ポスト紙の特集「ユタ・モルモン州の内側」(1982.11.21、28)から一部を引用すると、「・・ユタの離婚率は、常に全米平均を上回ってきた・・そして、二〇歳が、ユタの女性が離婚するごくありふれた年齢である・・ユタにおける子殺しの率は、全米平均の五倍である・・ユタではベイビーの半数は十代の母親から生まれ、そのうち七割が婚姻関係の外でできたベイビーである・・〔…〕」。

高橋弘『素顔のモルモン教

また、最近もこんなニュースがあったりする。

(ユタ州の総人口に占めるモルモン教徒の割合は約七割だそうだ)

モルモン教について、次回で終わりにする。

私はモルモン教について多く見た。
今回、見た全てを書いたわけではない。
全てを書いたら、あと5記事ぐらい多くなっただろう。

特に、モルモン教の中に多くの性の問題を見た。
そこには非常に多くの問題がある。
ファリシズムの要素さえあるのは間違いないだろう。

しかし、私はそれをここで書かかない。
一旦は書いた。しかし、アップするのはやめる。
何故なら、私は書く時はできるだけ「詳らかに」書きたいのだが、モルモン教のその方面について詳らかに書いた私の記事は酷いものだからだ。世間には出せるだろう。しかし、カトリック教徒たちに見せるものではないだろう。第一、モルモン教がフリーメイソン的な異教であると知った限りは、そんな詳細は必要ないだろう。

「罪の概念は中世の哲学が聖書の内容を悲観的に解釈したものである、という考えを徐々に刷り込むことによって」

フリーメーソンの雑誌『Humanisme』1968年11月/12月号 より

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