2012.08.13

クリスマスの中に紛れ込んでいるもの 13

前回からの続き)
反カトリック
1871年 The American River Ganges(アメリカのガンジス川)
アメリカの学童(公教育)を襲おうとしてアメリカのガンジス川(アメリカ人自身がまだ持っている迷信的な世界)から大挙上陸しようとしている貪欲なワニ達としてのカトリック司教達... であるようだ。 参考 (英文)
1874年 Fact and Fiction(事実とフィクション)
「神聖」
「神聖な事以外なら何でも」
彼の作品の中にはローマ教皇を揶揄したものが多数。 参考 (PDF集)
?年
「ローマ教会」
「モルモン教会」
「Religious liberty is guaranteed : but can we allow foreign reptiles to crawl all over US?(信教の自由は保証されている。しかし我々は外国の爬虫類達に合衆国の至る所を這わせておいていいものか?)」 参考 (英文)
1875年 Beware! The Foundation of Free popular Government.
右の方には「公立学校」「自由」「自由で民主的な政治の基礎」の文字。カトリック聖職者の一人は「あなた方のアメリカの神の無い不信心な教育を無謬のローマの指導に引き渡しなさい(Surrender your American Godless Infidel Education to the Infallible Roman Guidance)」と書かれた紙を持ち、「自由で民主的な政治の基礎」と書かれた一段目のステップに足を掛けている。自由の婦人は険しい顔で彼らに立ち去るよう命じている。左上には自分の子を護ろうとして外敵を喰い殺している母虎。右上の丸の中にはリンカーンの「人民の、人民による、人民のための…」。参考 (英文)
彼の生きた時代や社会のことは私は不勉強で知らないが、それでもこれらの絵によって彼の思想傾向は明らかなように思われる。彼は自由主義者である。そして、ご覧のように、相当激しく反カトリックである。
そんな彼が、世間流の解釈に従えば、カトリックの「司教」でありカトリックの権威から「聖人」の位を与えられた「聖ニコラオ」のイメージの一つの典型(原型)を作り、愛をこめて(?)世界に放出したのである。いかに「ヨーロッパにおいては古来から、聖ニコラオに対する人々の思いは宗教(教会)に属するというより習俗に属していた」というようなことがあったとしても、少し奇妙な話ではないか。
私としての結論(誰にも押し付けない)を書いて、
サンタクロースについてのこの連続記事を終わる。
結論
アメリカにおいて最初に「サンタクロース」を担ぎ上げたのは「フリーメイソン」や「反カトリック」の者らばかりであった。
クリスマスにおいて「加熱する消費主義」だけが問題なのではない。
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