梅田スカイビルと大阪梅田教会のコラボレーション
梅田スカイビルは完全に彼らのモニュメントである。
大阪梅田教会も同様に完全に彼らのモニュメントである。
それを思う時、ここに紹介する事は、事柄としては小さいけれど示唆的である。
そして、七夕とクリスマスには、そのようなディスプレイ以外にも彼らは趣向を凝らす。彼らは来場者にチケットに添えて星形のオーナメント(短冊)を渡し、それに願い事を書くことを勧める。
記入されたオーナメントは、記入者本人によってそれ専用のポストに入れられたり、他の場所(展望台の一角や、七夕なら竹笹、クリスマスならツリー)に吊るされたりするだろう。
この “オーナメント” のことなのだが、七夕のものは別としてクリスマスのものが、展望台に留まっていないのである。つまり、それらは梅田スカイビルを出て、どこか他の場所に行くのである。
クリスマスのオーナメントの全てではない。それらのうち、昨年の場合は40階フロアに設置された「ホワイトツリー」に吊るされたもの(上右の写真)が、次の場所に運ばれたのである。
そう、ここに運ばれたのである。
そして、小聖堂の祭壇の上で司祭の手によって「奉献」されたのである。
(私は「奉献」とはもっと厳粛な事柄に関してされるものと思っていた!)
その言葉( “奉献” )を使っているのは、この事を報告している恐らくは若い子達である。しかし、彼らとて勝手には言うまい。司祭御自らがその言い方を承認しているだろう。(彼にとっては恐らくこうなるのだろう──「 “奉献” と言ってもそんなにかしこまって考える必要はありません。要するに “神様に託す” ということですから」。頗る簡単。)
左の画像はその12月の記事をキャプチャーさせてもらったものだが、まずその中の一番上の写真は梅田スカイビルの展望台に置かれた小さな告知板である。そこにはこう書かれている。
記入コーナー / 星に願いを / 星の形をしたオーナメントに願い事を記入して下さい。
カトリック大阪梅田教会(サクラファミリア)チャペルにて12/25(日)13:00より『星の奉献式』を松村神父様がしてくださいます。
告知板の下の写真は大阪梅田教会の正面玄関に取り付けられたボナノッテ作のこれも何故かリング状のもの(それは宵には光り輝くだろう -
参照)、そして次に建物の正面、そして最後の二枚が神父様が小聖堂でオーナメントを「奉献」しておられる場面である。(敬語は使うがもちろん私はこういうことには賛成しない。というか、賛成とか反対とかの次元ではない。)
その神父様は聖トマス大学の
松村繁彦という神父様のようである。
というのは、気づいてみればその儀式は昨年が初めてではなく、確認できる限り少なくとも2008年から行なわれているようで、当時(2010年まで)場所は「聖トマス大学のチャペル」だったようだからである。そして聖トマス大学には一人の「松村神父様」がおられるからである。
そこにはこうある。
そして空中庭園展望台でたくさんのお願い事が託されました星のオーナメントは、聖トマス大学のチャペルに納めさせてさせて頂きました。
そして、別の人達のブログにはこうある。
この辺の人達はカトリック信者ではないだろう。カトリック信者なら「神に奉献」と言うだろう。「チャペルに奉献」ではなく。
*
というわけで、
世界はある意味正直なり
「類は友を呼ぶ」 は真なり
今回のこの事に気づくキッカケを与えてくれた梅田スカイビルと大阪梅田教会のこれらの外観の類似性にむしろ礼を言う。
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