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第六十八課 信者としての心得

  1. * 毎日の生活を営むについて、どのようにすれば、天主の御旨に適うことができますか。

    天主の御旨に適うには、掟を守り、時間を大切にし、何事をも天主をも天主の御栄のために行うように心がけねばなりません。

  2. * 毎朝、目が覚めた時には何を致しますか。

    目が覚めた時には、まず十字架の印をしてイエズス・キリストの御名を唱え、其の日の仕事も、苦楽も、すべて之を天主に献げ、なるべく早く朝の祈をするようにせねばなりません。

  3. * その外、何時、祈をとなえるように心がけねばなりませんか。

    一日の主な仕事や食事の前後に祈り、又、朝、昼、晩に御告の祈などをとなえるように心がけねばなりません。

  4. * 職業に対しては、どのように心がけねばなりませんか。

    熱心に職業に従事することは、天主の御栄となり、又自分の名誉であり、その上罪の償にもなりますから、救主が此の世でお過しになった御生涯を模範として、之に務めねばなりません。

  5. * どのような心持で、艱難病苦を堪え忍ばねばなりませんか。

    艱難病苦は天主の御摂理によるものでありますから、イエズス・キリストの御受難に合わせて之を天主に献げる心で堪え忍ばねばなりません。

  6. 他人と共に居る時には、特に何に注意しなければなりませんか。

    他人と共に居る時には、其の行は勿論、讒言(ざんげん)、誹謗(そしり)、邪淫等に関(かかわ)る話を注意して避けねばなりません。

  7. 種々の娯楽については、どのように考えねばなりませんか。

    健全な娯楽である限り、教を守りつつ之を楽しむのは正しいことであります。

  8. 誘惑に逢う時には、どのようにしなければなりませんか。

    誘惑に逢う時には、速に天主の御助を祈り求めて、之を防がねばなりません。

  9. もし大罪を犯したならば、どうしなければなりませんか。

    大罪を犯したならば、すぐに之を痛悔し、なるべく早く悔悛の秘蹟を受けねばなりません。

  10. * 夜になったら、何をしなければなりませんか。

    夜になったら、夕の祈をとなえ、当日犯した罪を糺明し、之を痛悔せねばなるません。

  11. 家族揃って祈をとなえるのはよいことでありますか。

    家族揃って祈をとなえるのは、最も善いことで、天主に嘉(よみ)せられ特別の御恵を受けるのであります。

  12. * 寝床に就く時には何をいたしますか。

    寝床に就く時には、十字架のの印しをし、イエズス、マリアの御名を唱え、守護の天使に身を委せます。

  13. このように務めてゆく信者は、どのような報を受けることができますか。

    このように務めてゆく信者は、此の世では常に心安らかで、天主の御寵愛を蒙り、後の世では、天国の幸福を受けるのであります。

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