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第六十六課 品級

  1. * 品級とは何でありますか。

    品級とは、公教会に於て聖職を奉ずる為の、権力と、之をふさわしく行うための聖寵とを与える秘蹟であります。(ルカ 22:19、コリント前 11:23-24、ヨハネ 20:23、徒 6:6、13:3、チモテオ前 4:14、チモテオ後 1:6)

  2. 品級には幾段ありますか。

    品級には下級四段(守門、読師、祓魔師、侍祭)上級三段(副助祭、助祭、司祭)の七段があります。これを皆受けた者が司祭で、司教はこの秘蹟のすべての権力を有する大司祭であります。

  3. 品級によって、司祭はどのような権力を得ますか。

    品級によって、司祭はミサ聖祭を献げ、秘蹟を授け、教を説くなどの権力を得ます。(コリント前 4:1、コリント後 6:1以下、ヘブレオ 13:17)

  4. 品級を授ける者は誰でありますか。

    品級を授ける者は司教だけであります。

  5. 品級を受ける者は誰でありますか。

    品級を受ける者は、天主の特別な聖召(めしだし)を蒙り、司教の選(えらみ)に適った者に限るのであります。

  6. なぜ司祭は独身生活を守るのでありますか。

    司祭が独身生活を守る理由は、イエズス・キリストに倣い、身も心も潔く保って聖職に従事し、又、妻子に引かされることなく、専ら救霊の務を尽くすためであります。

  7. 品級による階級の外にも、聖職者の階級がありますか。

    品級による階級の外にも、教会行政上の階級があります。これは品級によって得られるものでなく、教会長上の命によって定められるものであります。例えば、枢機卿(カルジナル)、教区長、司教代理などであります。(第十八課「公教会」参照)

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