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第五十九課 聖体拝領

  1. * 聖体拝領とは、何でありますか。

    聖体拝領とは、イエズス・キリストと一致し、且、霊魂の糧とするために、聖体を受け奉ることであります。

  2. なぜ、聖体を拝領しなければなりませんか。

    聖体拝領を必ずしなければならない理由は、イエズス・キリストが「我が肉を食せず我が血を飲まざれば、汝等の中に生命を有せざるべし」と宣うたのを以ても明らかであります。

    イエズス・キリストはパンと葡萄酒の、いずれの外観の下にも、完全に存在し給うのでありますから、パンの外観の下に、之を受ければ十分であります。

  3. 何時、聖体を拝領しなければなりませんか。

    少なくとも毎年一度御復活祭の頃、及び、生命の危(あやう)い時には、必ず聖体を拝領しなければなりません。なお、度々之を拝領することは極めて有益であります。

  4. * 聖体拝領の効果は何でありますか。

    聖体を拝領すれば、成聖の聖寵が増し、私慾が弱り、小罪が赦され、大罪を避ける力が授けられて、終なき生命に至ることが出来るのであります。

  5. 聖体拝領には、どのような準備が必要でありますか。

    聖体拝領には、霊魂および肉身の準備が必要であります。

  6. * 聖体拝領に必要な霊魂の準備とは何でありますか。

    それは、聖寵と善意とをもつことであります。

  7. 聖寵をもつとはどういうことでありますか。

    聖寵をもつとは大罪のないことをいうのであります。

  8. 大罪のある者は、聖体を拝領する前に何をしなければなりませんか。

    大罪のある者は、聖体を拝領する前に、必ず悔悛の秘蹟を以て霊魂を清めねばなりません。

  9. 大罪がありながら、聖体を拝領すれば、どういうことになりますか。

    大罪がありながら聖体を拝領すれば、涜聖の甚だしい罪を犯すことになります。

  10. 善意を有(も)つとはどういうことでありますか。

    善意を有つとは、聖体を拝領するに当って、天主の御恵に適う志をもつことであります。例えば天主に一致し、善に進み、罪を避ける力を求めることなどであります。

  11. * 聖体拝領のもっと完全な準備は何でありますか。

    それは、小罪までも之を忌み嫌い、信、望、愛の心を起して熱心に祈ることであります。

  12. * 聖体拝領の肉身の準備とは何でありますか。

    聖体を拝領するためには、その三時間前から固形物およびアルコール飲料、一時間前から水または湯以外の非アルコール流動物を飲食してはなりません。なお聖体拝領に際しては恭しく身を整えることであります。

    死の危険にある病人の最後の聖体拝領には断食の必要がありません。病人は非アルコール飲料および薬品(固形、液体の如何を問わず)を何時でもとることができます(附録二参照)

  13. * 聖体拝領の後には、何をしなければなりませんか。

    聖体拝領の後には、心の中にお降りになったイエズス・キリストを相当の間、一心に礼拝し、深く天主に感謝し、自分のためにも、必要な御恵を願わねばなりません。

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