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第五十八課 ミサ聖祭

  1. * ミサ聖祭とは何でありますか。

    ミサ聖祭とは、パンと葡萄酒との外観の下に在し給うイエズス・キリストの御体と御血とを、聖父に献げる祭であります。

    犠牲とは天主を最高の主として礼拝するために献物(ささげもの)をなすことであります。旧約の犠牲は牛、羊などを屠(ほふ)って之を献げることで、すべて新約の犠牲のかたどりでありました。
    新約の犠牲はイエズス・キリストが、十字架上に於て、御自ら御生命を献げ給うたことであります。ミサ聖祭はこの犠牲の継続であります。
    ミサ聖祭は司祭によって献げられますが、実はイエズス・キリストの御手を以て、直(じか)に之をお献げになるのであります。

  2. * ミサ聖祭と十字架上の犠牲とは同じでありますか。

    ミサ聖祭と十字架上の犠牲とは、献げ方が違いますが、その実体に於ては全く同じであります。

  3. ミサ聖祭と十字架上の犠牲とがその実体に於て全く同じであるとは、どういう意味でありますか。

    それは、イエズス・キリストが十字架上でなされたように、ミサ聖祭でも自ら御自身をお献げになるからであります。

  4. ミサ聖祭と十字架上の犠牲と献げ方が違うとは、どういう意味でありますか。

    それは十字架上の犠牲と異り、ミサ聖祭では、イエズス・キリストは目に見えては御血を流さず、御死去にならず、司祭の手をもって御自身をお献げになるからであります。

  5. 信者は、ミサ聖祭に対してどういう役割をもっておりますか。

    信者は、司祭を総代としてミサ聖祭を献げ、又、主を頭とする神秘体の一部分として、キリストと共に己をも献げるのであります。

  6. * ミサ聖祭を献げる目的は何でありますか。

    ミサ聖祭を献げるのは、一、天主を礼拝し、二、其の御恩を謝し、三、罪を贖い、四、御恵を求めるためにであります。

  7. * ミサ聖祭にはどのような功力(くりき)がありますか。

    ミサ聖祭は、聖父に無限の光栄を帰し、且、十字架上の犠牲の功徳を、此の世の人と煉獄の霊魂とに施すもので、その功力には限がありません。

  8. * 信者は、どのような心構で、ミサ聖祭に与らねばなりませんか。

    ミサ聖祭に与る時には、キリストの御受難、御死去を思い出し、司祭と心を合せて之を献げ、成可(なるべく)聖体を拝領するよう心がけねばなりません。

434B.

ミサ聖祭は何時献げますか。

 

ミサ聖祭を献げる時間は、普通午前中でありますが、教区長の許可があれば、午後四時以後にも献げることができます。

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