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第五十七課 聖体

  1. * 聖体とは何でありますか。

    聖体とは、パンと葡萄酒との外観の下に、イエズス・キリストの御体と御血とが、実際に在し給う秘蹟であります。

    パンと葡萄酒との外観とは、パンと葡萄酒との色、形、味など五官によって感じられるものをさすのであります。

  2. * 聖体の中にはイエズス・キリストの御体と御血とだけが在すのでありますか。

    聖体の中には、イエズス・キリストの御体と御血とだけではなく、その御霊魂も天主の性も、すべて在し給うのであります。

  3. イエズス・キリストはパンと葡萄酒との各々の外観の下に、同様に完全に在し給うのでありますか。

    イエズス・キリストはパンと葡萄酒との各々の外観の下に、又、それらの一部の下にも、同様に完全に在し給うのであります。

  4. イエズス・キリストは何時、聖体をお定めになりましたか。

    イエズス・キリストは御死去の前日の晩餐の時に、聖体をお定めになりました。

  5. イエズス・キリストはどのようにして聖体をお定めになりましたか。

    イエズス・キリストはパンを取って之を祝し、使徒に与えて「汝等受けて之を食せよ、これ汝等のために(死に)わたす我が体なり」と宣い、次に杯を取って之を祝し、使徒達に与えて「汝等受けて之を飲め、これ我が血なり」と仰せになって、聖体をお定めになりました。(マテオ 26:26-29、マルコ 14:22-25、ルカ 22:19-20)

  6. イエズス・キリストが「これ我が体なり、これ我が血なり」と仰せられた御言葉によって、どのような変化が起りましたか。

    此の御言葉によって、パンは変じて御体となり、葡萄酒は変じて御血となりました。

  7. イエズス・キリストは聖体の秘蹟を行う権を誰にお授けになりましたか。

    イエズス・キリストは十二使徒及びその後継(あとつぎ)の司教、司祭にその権をお授けになりました。

  8. どのような御言葉をもってイエズス・キリストはこの権をお授けになりましたか。

    イエズス・キリストは「汝等わが記念として之を行え」との御言葉をもって、この権をお授けになりました。(ルカ 22:19)

  9. 司教、司祭は何時この権を用いるのでありますか。

    司教、司祭はミサ聖祭の時に、この権を用い、パンと葡萄酒とをイエズス・キリストの御体と御血とに変化させるのであります。

  10. なぜ、イエズス・キリストは聖体をお定めになりましたか。

    イエズス・キリストは、一、世の終まで人々と共に住み、二、ミサ聖祭によって十字架上の犠牲を聖父に献げ、三、聖体拝領によって人々の霊魂の糧となり給うために聖体をお定めになりました。

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