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第四十八課 対神徳

  1. * 対神徳とは何でありますか。

    対神徳とは、聖寵によって与えられ、天主を直接の目的とする、信、望、愛の三つの徳であります。

  2. * 信、望、愛の徳は、救霊に必要でありますか。

    信、望、愛の徳は、救霊に最も必要であります。それは、一、天主の啓示によっても知られ、また、二、これらの徳のみが人を天主に一致させるからであります。(マルコ 16:16、ヘブレオ 11:6、ロマ 8:24-25、マテオ 22:35-40)

  3. どのような時に、信、望、愛の心を起さねばなりませんか。

    信者は物事を弁えることのできる歳から、しばしば信、望、愛の心を起すように努めねばなりません。殊に、これらの徳に背く誘惑が起った時、及び死に臨んだ時などには、それが最も必要であります。

  4. * 信徳とは何でありますか。

    信徳とは、誤りない真理に在す天主が、公教会をもって教え給うた事柄を、悉く信じさせる超自然的徳であります。(ヘブレオ 11)

  5. どのようなことが信徳に背く行でありますか。

    教理を学ぶのを怠り、信ずべきことをわざと疑い、信仰を失わせる危険に近づき、異説を唱え、公教を棄てることなどが、信徳に背く行であります。

  6. * 望徳とは何でありますか。

    望徳とは、全能全善に在す天主の御約束によって、この世では必ず聖寵の助を得、これによって、後の世において終なき幸福を得られると希望させる超自然的徳であります。(ヨハネ 6:40、コリント後 5:2)

  7. どのようなことが望徳に背く行でありますか。

    救霊に就いて失望し、或は天主の助を頼み過すことが、望徳に背く行であります。例えば、罪を犯して自暴自棄に陥り、或は徒(いたずら)に改心を延し、又は己の力を信じて罪を犯す危険に近づくことなどであります。

  8. * 愛徳とは何でありますか。

    愛徳とは、限りなき善に在す天主を万事に超えて愛し、又天主を愛するが為に、他人をも己の如く愛させる超自然的徳であります。(第二十六課、第二十七課 愛の掟参照)(マテオ 22:37-39)

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