第二誡 汝天主の名をみだりに呼ぶなかれ。
天主は第二誡を以て、何を禁じ給うのでありますか。
天主は第二誡を以て、其の名をけがし、之をみだりに呼び、又、之によって悪しき誓を立て、呪いをすることなどを禁じ給うのであります。
天主の御名をけがすとは何でありますか。
天主の御名をけがすとは、天主又はその御教をののしり、或は聖人をそしることであります。之を冒涜と申します。
天主の御名をみだりに呼ぶとは何でありますか。
天主の御名をみだりに呼ぶとは、何の理由もなく、或は軽々しく天主の御名を口にすることであります。
天主の御名によって悪しき誓を立てるとは何でありますか。
天主の御名によって悪しき誓を立てるとは、正しくないこと、偽のこと、或は無益なことを誓うことであります。
呪をするとは何でありますか。
呪をするとは、自分或は他人の身の上に禍を祈ることであります。
天主は第二誡を以て何をお命じになりますか。
天主は第二誡を以て、願を立てた時に之を果すことを命じ給うのであります。
願とは何でありますか。
願とは、特別に善いことを行おうと志し、必ず之を果そうと、天主に対してする特別の約束であります。それ故、願を破るのは罪になります。
修道誓願とは何でありますか。
修道誓願とは、修道生活を送るために立てる清貧、貞潔、従順の三つの願であります。
童貞生活を送るのは善いことでありますか。
童貞生活は、天主の特別な聖召(めしだし)を受けたものに取っては、たやすく完徳に進み、献身的に社会に奉仕することが出来るので、善いことであります。
願を立てようと思う時には、よく将来のことを考え、且、司祭に意見を尋ねるべきであります。