天使や聖人を崇敬し、また之に祈るのは、正しいことでありますか。
天使や聖人を崇敬し、また之に祈るのは、正しく、且、為になることであります。(ヨブ 42:8)
なぜ、聖人を崇敬しなければなりませんか。
聖人は此の世に於て大いに徳を積み、天国に於て終のない光栄(さかえ)を受けている人々でありますから、之を崇敬しなければなりません。
天主に対する礼と、天使、聖人に対する礼とに、相違がありますか。
天主に対する礼と、天使、聖人に対する礼とには、大きな相違があります。天主は万物の創造主として礼拝しますが、天使、聖人は、天主の御意(みむね)に適う者として崇敬するのであります。
なぜ、天使、聖人に祈るのでありますか。
天使、聖人に祈るのは、天使、聖人は天主から優れた御寵愛を受けていますから、その取次の力によりすがる為であります。
天主に対する祈と、天使、聖人に対する祈とに、相違がありますか。
天主に対する祈と、天使、聖人に対する祈とには、大きな相違があります。天主に祈る時には、直接御恵を願うのでありますが、天使、聖人に祈る時には、之を天主に取次ぐように願うのであります。
聖人の中で、特別に崇敬し、且祈らねばならぬ御方はどなたでありますか。
聖人の中で、特別に崇敬し、且祈らねばならぬ御方は、聖マリアであります。
十字架や、イエズス又は聖人の御絵、御像、御遺物などを崇敬するのは、正しいことでありますか。
十字架や、イエズス又は聖人の御絵、御像、御遺物などを崇敬するのは、イエズスや聖人を尊ぶことに当りますから、正しくもあり、且、信心のために大変有益であります。(列王 13:21、徒 19:12)