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第三十一課 第一誡(三)

天使、聖人の崇敬

  1. 天使や聖人を崇敬し、また之に祈るのは、正しいことでありますか。

    天使や聖人を崇敬し、また之に祈るのは、正しく、且、為になることであります。(ヨブ 42:8)

  2. なぜ、聖人を崇敬しなければなりませんか。

    聖人は此の世に於て大いに徳を積み、天国に於て終のない光栄(さかえ)を受けている人々でありますから、之を崇敬しなければなりません。

  3. 天主に対する礼と、天使、聖人に対する礼とに、相違がありますか。

    天主に対する礼と、天使、聖人に対する礼とには、大きな相違があります。天主は万物の創造主として礼拝しますが、天使、聖人は、天主の御意(みむね)に適う者として崇敬するのであります。

  4. なぜ、天使、聖人に祈るのでありますか。

    天使、聖人に祈るのは、天使、聖人は天主から優れた御寵愛を受けていますから、その取次の力によりすがる為であります。

  5. 天主に対する祈と、天使、聖人に対する祈とに、相違がありますか。

    天主に対する祈と、天使、聖人に対する祈とには、大きな相違があります。天主に祈る時には、直接御恵を願うのでありますが、天使、聖人に祈る時には、之を天主に取次ぐように願うのであります。

  6. 聖人の中で、特別に崇敬し、且祈らねばならぬ御方はどなたでありますか。

    聖人の中で、特別に崇敬し、且祈らねばならぬ御方は、聖マリアであります。

  7. 十字架や、イエズス又は聖人の御絵、御像、御遺物などを崇敬するのは、正しいことでありますか。

    十字架や、イエズス又は聖人の御絵、御像、御遺物などを崇敬するのは、イエズスや聖人を尊ぶことに当りますから、正しくもあり、且、信心のために大変有益であります。(列王 13:21、徒 19:12)

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