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第十課 旧約時代

  1. 旧約時代の人には救霊の道がありましたか。

    旧約時代でも、天主の教を守り、約束された救主に依頼(よりたの)み、良心に従った生活をした人は、救霊を得ることが出来ました。

  2. 太古の人は、天主の教を守り、約束された救主に依頼んで、良心に従った生活をしましたか。

    太古の多くの人は、天主の教を守らず、約束された救主を忘れて、良心に背いた生活をいたしましたので、天主は洪水を以て人々を罰せられました。

  3. 洪水の時、生きながらえた者がありますか。

    洪水の時、ノエという善人の一族は、天主の御摂理により、之を免れて生きながらえました。

  4. ノエの子孫はどうなりましたか。

    ノエの子孫の多くは、再び次第に悪に流れ、天主を忘れて、日、月、星、人、鳥、獣(けだもの)などまでも拝むようになりました。

  5. その時、天主は真の教を保つために、どうなさいましたか。

    天主はアブラハムを選んで、イスラエル人の先祖となし、此の民によって、真の教と救主に対する希望とをお伝えになりました。

  6. 天主は、その後どのようにして、イスラエル人をお導きになりましたか。

    天主は、モイゼを選び、シナイ山に於て十戒を授けて真の人の道を明らかにし、祭式と律法とをお示しになりました。(出 3:1-10、出 19:31)

  7. イスラエル人は、その後、自分の使命をよく果たしましたか。

    イスラエル人は、その後も屡々その使命を忘れ、天主に背きましたから、天主は、多くの預言者を遣わして之を戒め、又、彼等を罰するために度々敵の手にお渡しになりました。

  8. 預言者とは何でありますか。

    預言者とは、天主の啓示によってその御意(みむね)を人々に告げ、又、未来の出来事を知らせる者であります。旧約の預言には、特に救主に関ることが細かに述べられています。

    天主は、イスラエル人以外の人々にも、
    一、原始的天啓を彼等の間に保たせ、
    二、禍を下して彼等を戒め(ノエの洪水など)
    三、特別な指導者をその中から出し(ヨブ、メルキセデク其の他の善人)或は他から遣わし(ヨナ、ダニエル等)
    四、イスラエル人によって彼等の間に聖書を弘めさせなおどして(トビア 13:4)救主に対する準備をおさせになりました。

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