司祭は罪を言い表わす者にはいつも罪のゆるしを与えますか。
司祭は、罪のゆるしを受けるに足ると判断した者にのみ罪のゆるしを与えます。
聴罪司祭は、時によって、罪のゆるしを延ばしたり拒否することができますか。
聴罪司祭は、時によって、罪のゆるしを延ばしたり拒否することができるだけでなく、この秘跡を汚さないためにそうする義務があります。
罪のゆるしにふさわしくないのはどんな人ですか。
罪のゆるしにふさわしくないのは、主に次のような人です。
1. |
主な信仰の奥義を知らず、各自が身分に応じて知っておくべきキリスト教の教義を怠慢から学んでいない人 |
2. |
良心の糾明を著しく怠り、痛悔の念も後悔のしるしも示さない人 |
3. |
他人から奪った財産を弁償し、名誉をつぐなうことができるのに、それを拒否する人 |
4. |
本心から敵をゆるせない人 |
5. |
悪い習慣から逃れるために必要な手段を講じない人 |
6. |
罪の近因的機会を避けようとしない人 |
罪のゆるしを受けるにふさわしくないと思われる人にゆるしを与えるのを延ばす聴罪司祭はあまりにも厳しすぎないでしょうか。
罪のゆるしを受けるにふさわしくないと思われる人にゆるしを与えるのを延ばす聴罪司祭はあまりにも厳しいとは言えません。かえって、愛情ある処置であり名医が病人の生命を救うためにたとえ苦痛を与えることがあってもあらゆる治療法を試みる態度に似ていると言えます。
罪のゆるしを延ばされたり、拒否された人は、告解をあきらめるべきですか。
罪のゆるしを延ばされたり、拒否された人は、絶対に告解をあきらめるべきではありません。謙虚に自分の恥しい状態を認め、聴罪司祭の良き助言を聞き入れ、できるだけ早く、罪のゆるしを得るのにふさわしい人になれるよう努力しなければなりません。
聴罪司祭を選ぶにあたって何をすべきですか。
信心深く博識ある慎重な聴罪司祭を得るために、まず神の御助けを願うのが良い信者のすべきことです。そして、選んだ聴罪司祭を信頼し、その人を裁判官か医者であると思って、完全に従わねばなりません。