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3回目の御出現

日付: 1944年5月15日(月)
時刻: 18:00
その場に居た者: アデライデ、2人の女友達、100人
ヴィジョン: 聖家族(これまでよりも明るく映じた)

アデライデの日記から:

6時少し前に、お友達のイターラ・コルナとジュリア・マルコリーニと一緒に御出現の場所に着きました。道が人で混んでいたので、その場所に着くのに長い時間がかかりました。間もなく二羽の鳩に先行された光の点が現われ、聖家族のお姿を以前よりも明るく表わしながらゆっくりと近づいて来ました。特に今回、幼子イエズス様の明るい青い御目が私の注意を引きました。彼の御頭から御爪先までをすっぽり包んだ小さなフロックは、金色の星が散りばめられた薔薇色の柔らかそうなものでした。聖母は青い服を召され、御頭から非常に長い白いベールをかぶっておられました。小さな星々が彼女の御顔の周りの光芒を形成していました。彼女の御足許には2輪の薔薇の花があり、彼女の組まれた両の御手にはロザリオがありました。

多くの人が、彼らの子供を癒してくれるよう頼んでくれと、また、平和はいつ回復されるのか訊いてくれと、私を急かしました。私はその全てを聖母にお伝えしましたが、聖母はこうお答えになりました:「彼らにこのように伝えなさい。もし彼らが子供を癒して欲しければ、彼らは悔い改めなければならず、たくさん祈らなければならず、罪訳注1を避けなければなりません。もし人々が悔い改めるならば、戦争は今から二ヶ月以内に終わるでしょう。さもなくば、もう二年弱続くでしょう」。彼女は私と一緒にロザリオ一連を唱えた後、ゆっくりと遠ざかり、消えてゆかれました。

その後に押し寄せた群衆の数から見て、聖母がご要求になった祈りと償いはすべて成し遂げられたと信じられ、誰もが戦争は2ヶ月以内に終わるだろうと考えていた。実際はどうなったかと云えば、この〔1944年〕5月15日から2ヶ月経った7月20日(木)、ドイツの衰退の始まりとその後の敗北のキッカケとなったヒトラーに対する暗殺未遂事件が起きた。以降、敵対行為は徐々に弱まって行ったが、戦争は1945年の復活節の終わりまで続いた。


[訳注1]  ただ「罪」と訳しておいたが、原文では「certi peccati」。これを英訳すれば「certain sins」。しかし、どう訳せばいいのか分からない。

ところで、今訳しているこのサイトの筆者は別のページで同じ「certi peccati」という言葉を使って次のように書いている。

子供の病気の多くは両親の悪い傾向(薬物、セックス、アルコール … )によるものであり、それらの行為の悲しい報いであり相続である。倫理的原則が落ち、certi peccati(避妊、中絶、離婚、婚前および婚外関係)が完全な市民権を得ている。そして今、いのちへのすべての敬意がなくなって、…

また、次回見る4回目の御出現でも聖母は同様の警告をなさる。しかし、その時の言葉は「gravi peccati」である。これを英訳すれば「grave sins」。つまり「重大な罪」「大罪」である。

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