マンホールの蓋って、本体に留められていないって知っていますか?
乗っかっているだけなんですよ。
だから、大雨などで下水道管を流れる水の量が急激に増えた時、
水圧でマンホール蓋が浮上してはずれ、どこかに流されてしまうこともあります。
そうなると道路の真ん中にポッカリと穴があいてしまうわけですから、
危険極まりないですよね。
実際、人の墜落事故も時々発生しています。
ですから、最近は本体と蓋が留められる浮上防止タイプが採用されるようになり、
旧型マンホール蓋の取り替え工事も徐々に進められています。
先日、我が家の前でも取り替え工事が行われました。
日本全国にある1100万個を超えるマンホール蓋のうち、
4割近くがまだ旧型とのこと(日本グラウンドマンホール工業会)。
最近は気候変動の影響なのか、ゲリラ的な豪雨が各地で頻発していますから、
浮上防止タイプの必要性が高まっていると言えそうです。
ところで。マンホールって何かご存知ですか。
地上で目にするあれは、マンホールの蓋。
本当のマンホールは地中に埋まっているんですよ。
蓋を開けて、中に人が入り、下水道管路の維持管理をしているんです。
日本語で書くと「人孔」。”じんこう”と読みます。
マンホールの蓋は、言ってみれば「地中世界への入口」ですね。
最近は蓋のデザインも趣向を凝らしたものになっています。
写真上のマンホール蓋は、中央に川崎市の花であるつつじを、
その周りに7つの区を表すツバキがあしらわれています。
写真下は奈良県の法隆寺駅から法隆寺にむかう歩道で見つけました。
その土地ならではのマンホール蓋を探してみるのも楽しいかもしれません。
でも、デザイン化がすぎるとスリップしやすいなどの課題もありますけど・・・。 |

浮上防止タイプのマンホール蓋。
真ん中に川崎市花のつつじ、
周りに7つの区を象徴するつばき

法隆寺の近くで見つけました
いかにも、それっぽい |