給電部
 
 無線機で作った信号は、アンテナカプラでインピーダンス変換され、フィーダーを通してアンテナに給電される。この部分は、いったん揚げてしまうと簡単に降ろして手直しをするわけにはいかないので十分に注意して組み立てる必要がある。
 マストパイプ先端に「アイボルト」を組み付け天高く揚がっていて見えないかも知れないが見た目を重視した。6ミリのボルトを貫通して取り付けていて、この「アイボルト」の冠にエレメントを繋ぎ、フィーダーがたるむように接続して、当然エレメントの引っ張り荷重が掛からないようにしてある。フィーダーをマストに固定している支持器は、給電部とマスト下側も同じ物を使っていて、歌の文句ではないが、「風に吹かれて何とやら」にならないようにフィーダーを固定している
両側のマストへの固定は、0番のキャップに「シャックル」を縛りつけ、これに上下用の滑車を取り付けている。この上下用滑車にステンレスワイヤーを通してエレメントを上げ下げできるようにしている。この上下用ワイヤーにベント滑車が着けてありエレメントが折れないようになっている。
 上下ワイヤーとベント滑車を通ったエレメントの先端からのエレメント引っ張りワーヤーをパンザマストの途中に取り付けている軽量腕金に止めてある。このマストの途中の理由は、ワイヤーの長さが不足していた為と言う理由で深い意味はない。

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マストパイプを垂直に建てる方法を思案している時、このベント滑車を利用するを事を思いついた。エレメントを張るために、鉄道の架線を張る方法を参考にして、コンクリートブロック2個をエレメントの先端からのワイヤーに錘としてぶらざげた。ワイヤーの振れ止めのためにマストの途中に取り付けた腕金に「アイボルト」を取り付け、このアイボルトの環の中を延長のロープを通しておいたこれで中央のマストには左右同じ引っ張り荷重がかけられるのでマストは垂直に建つことになると考えた通りになった事は言うまでもない。
アンテナの組み立て
マスト先端の金具

 パイプの内側と外側からナットで締めてボルトもパイプの一部の強度負担できるようにしてある。また、ダブルナットとして緩み止めになるようにしている
給電部のマストは、まっすぐに建った
エレメント端末

 中央のコンクリート柱と両側のパンザマストの間隔は、配置の都合上一直線に並んでいるが、その間隔は20m以下なので、いわゆるベントダイポールと為らざるを得ないのでエレメントを曲げる工夫を必要とする。エレメントのアルミパイプ同軸は、12CXXXで外形12.5ミリあるので、単純に曲げるのでは折れてしまう。この様なパイプを折れないで曲げる為には、その直径の数倍の半径で曲げなければならない。そこで、ベント滑車なる滑車を使って曲げることを考えた。具体的には、百円均一の店で適当な取り皿を見つけこれを加工して滑車をでっち上げた。

 この滑車は、2011年に台風被害でマストをやられ、復旧の際にAWX化した際に金属製の物に取り替えた
給電部
 エレメント支持部分よりフィーダーのリード部分の方が長い
錘とエレメント上下ロープの触れ止め
マスト下部のフィーダー支持
 ワイヤーの固定には、シンプルと言う丸冠状のシンプルと言う機材を使って、ワイヤーの丸めるようにして止めている。
引っ張りワイヤー止め
パンザマスト先端
ブロック2個の錘