冶具パイプの取り付け状態




 冶具パイプを地上近くでパンザに取り付けた状態、偶然後方の建物に立っているパイプがまるでパンザに沿っているように写ってしまった。(ジグの漢字は、「サンズイ」ではなく元々は「ニスイ」)

 画像の中で個々の部分の説明を書き込みました

        


  



2020.11.05 追記

 関東の局から問い合わせのメールを頂き、上記の画像の模式図として加筆した、

   
                                   初期の方法       改良した方法

 台付けワイヤーは、右端の画像の様にして取付け、荷重がパンザ表面に限りなく短い距離にして、曲げモーメントをより小さくする。そして、台付けワイヤーは、動滑車に繋げ、2倍の引っ張り力を得ている。シメラーのワイヤーでパンザを抱き込むことでパイプに偏荷重をできるだけ少なくして垂直荷重になる様にもしている。

 抜くパンザに吊り上げロープを掛ける位置は、必ずロープを最上段の足場ボルトを使い、吊るパンザの重心が下になるような位置にしないと、抜けた瞬間に上下反転し非常に危険な状態にとなる

 シメラーで引っ張り荷重をかけて、重なり部分をカケヤで叩く(一般にドツクと言う)。推測だが、パンザは鉄の錆で固定されるのでは無く、メッキされている亜鉛同志で接合している事が抜く際の大きな抵抗になっているらしい。従って、この接合を衝撃振動で離してやればパンザ自身の嵌め合い抵抗のみになるので人力でシメラーを引っ張る力でも抜ける。

 5ミリ程抜ければ、ドツク度に面白いように抜ける。後は、吊り上げロープで地上に降ろせば良い


 この仕掛けで抜けるのは、10番位までで以降の番手の物はそれに見合った強度を持つ冶具(工具)を用意しなければならない。

 ウンKWの局から、同軸のM型接栓が壊れたとよく聞くが、それは壊れたのではなく「壊した」のだ。機械的な強度、電力に対する強度いろんな強度があるけど、それに見合った強度を持つ部品を使うのは当たり前である。勘違いするなと言いたい。





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