フィーダー支持器について

 天高く揚げたアンテナからフィーダーを地上に引き降ろさなければ、アンテナカプラに繋げない。そして、無線機にもつながらない事になり、単に飾りに終わってしまう。また、平衡給電用の平行線フィーダーなのでこの線の間隔を保たなければならない。この為に、間隔を保つグラスファイバーでできたパイプのスペーサーを1m間隔で組み付けてはあるが、今度は支柱にしっかりと止めなければ、風に吹かれて何とやらである。

 アンテナの簡易な絶縁物の材料として塩化ビニール製の物を使っているのをみかけるが、当地のような海岸では、台風時の荒れ狂う太平洋からの南風、三河湾から吹く冬の北西風は潮風である。過去に、水道用の塩ピパイプをダブレットアンテナの絶縁に使ったところ、強風の後に原因不明の受信感度の低下、送信の異常を呈し、そして、雨の後に回復するという現象に悩まされたことがあった。解かってみれば、単純なことで、塩ピパイプにそって放電した痕跡が見られ、炭化した条跡を発見した。この炭化した条跡が、絶縁破壊して導通状態になったのではと想像される。手抜きの最たるものだったので、早速、定番のタイト製の波型碍子に交換して、この現象から開放された経験がある。

 この苦い経験(手抜き)から、アンテナ系の絶縁にはタイト製の部品を必ず使う事とした。この為に,ラグチュウに明け暮れるお馴染み局から譲って貰った(贈られた?or 無心した?)ノップ碍子を使い、一工夫してみた。これを支える絶縁物としては、安価な塩ピの水道パイプを止む無く使うこととしたが、一応フィーダー線はノップ碍子で高周波的な絶縁を保てるものとしてこの方式を採用した。


  


1)フィーダーを給電部のマストに固定する支持器
  ノップ碍子にフィーダーのスペーサーを直接縛り付ける形式で、ノップ碍子に短冊状の板を取り付けて、この板をマストパイプにホースリングで固定した


2)中央のコンクリート柱から引き下ろす支持器
 塩ピのパイプを補助材に使い、フィーダー固定部にはノップ碍子を使う形式
 ノップ碍子の底は窪みがあるのとパイプとの直径が、ほぼ同じなので中央に貫通たボルトで固定する時にずれが生じないように、ノップ碍子の窪みにを埋めるようにリング状の補助材を用意した。
 貫通している貫通ボルトで全体を締めて固定している。これを水道用のパイプでコンクリート柱の腕金に「Uボルト」固定している「Uボルト」のふところの深さが不足したので、ねじソケットを使って長さを延長した


          


3) アンテナカプラを設置する倉庫への引き込みの支持器
 基本的には、2)と同じだが、中央の「アイボルト」に「貫通ボルト」を通して回転止めとする固定方法に変えている。軒下にボルト止めにする為にこのような構造とした



       
  

4)倉庫の壁を貫通させる碍管

 
 貫通碍子を使うのが、最良と考えて、手持ちをジャンクボックスから探し出してはいたが、ふと思い立って「築うん十年」の、古民家としても値打ちがあるかもしれない我が家の土壁から外してきて、再度のご奉公を勤めて貰うことになった。
(勿論、この屋内配線は現在では使用していない)


       
           
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