エレメントの比較      パイプにリード線をつける端子    パイプに巻きつけ、ネジ止めした


 フィーダーの接続には、相手がアルミなのでアルミ半田としゃれ込みたかったが、高周波であることを考えて、接触面積を大きくとってお茶を濁すことにして、リード線をハンダ付けしたリード端子を使い、これをパイプに巻きつけネジ止めする方式とした。この接続部分を防水も兼ねて自己癒着テープをしっかりと保護してから、ビニールテープと熱収縮チューブで仕上げておいた。もちろん、接触面は、十分に磨いてからリード端子を組み立てることは当然で言わずがなもである。
 中央ある黒い被覆の線が、これまで使っていた直径4ミリの硬銅線で文句は無いのもである。緑の被覆の線をフィーダーに使った


 
     

給電部側の様子           熱収縮チューブで念を入れた    エレメント端末 
下にあるのが「巻き繰り」

 エレメントの引っ張りに対しては、電柱のメッセンワイヤーを止める「巻きぐり」なるものを参考にして、2条の1.6ミリのステンレスワイヤーをスパイラル状に巻きつけ4ヶ所に同じく0.8ミリのワイヤーを巻きつけて固定している。この、引っ張り方法は、給電部と端末ともに同じ方式で引っ張るようにしてある。

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ANTelement

 アンテナのエレメントは、かねてから思い描いていたアルミパイプ同軸を採用しているが、特別な理由がある訳ではない。ただ、太いエレメンであれば、使用できる有効な帯域が広くなると聞いていたことから使ってみたいと思っていたものである。このアルミ同軸は、12CXXXなる規格のCATVで幹線ケーブルに使用されている物である。芯線は、アルミで銅コーティングされていて「1メートルで150グラム」と非常に軽量である。したがって、80メートル帯の半波長分の長さ40メートルでも6Kgにしかならない。10年程前、CATV工事現場で破棄される端数といっても数10メートルあるケーブル束の山をを眺め、3・5のアンテナエレメントしたら面白いなあと考えて、数束を貰っておいたものである。
 文献に依るとエレメント太さが、0.0001λ以下ならば短縮率を98%位にするのがFBであると言われているが、今回のエレメントはかなり太いことから短縮率を95%にしてある。詳細については、アンテナに関する文献を参考にしてほしい。

 くどいが、アンテナのエレメントは、 同軸ケーブルの外部導体のアルミパイプで芯線は使っていない