有紀寧

 第一印象。佐祐理さん再来。終了後印象。佐祐理さんおかえりなさい。
 まずこの言葉から入るのが適当かと。さすがに大げさかもしれませんが、キャラの表面はまんまそのまんま、内面は兄と弟の違いこそあれ、妙に一致する過去を持っていますから。シナリオ上のキャラの扱いも、メインキャラにはならないけれど、さりとて他のサブキャラとは一線を画しているこの状態もKanonの形式と一致します。唯一テーマ曲を持っているサブキャラですし。
 シナリオとしては良くもなく悪くもなく、Keyの方針を外しているわけでもなく、さりとて泣かせるわけでもなく。言ってしまえばKeyの中でただの平均的なシナリオになっていました。ボリュームも比較的少なめで物足りない感がします。でもおまじないは大変笑わせてくれましたが。古河の…親父、なんか最高です。
 泣かせる部分も佐祐理さんと同じ過去の独白の形式を取っています。違うのは最後に主人公との関係がどうか変わるか、の一点ですね。今回はCLANNADのテーマでもある恋愛の方向に進んでいるみたいですね。悪くはないんですが、でも、ある意味それが興醒めでもありました。

 有紀寧シナリオのCLANNADは「兄」ですね。

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