このゲームのメインですね。とりあえずアフターストーリーの方は置いといて、メインシナリオの中でのこれの存在について書こうと思います。
 キャラの第一印象。ふつー。。。普通のキャラクターみたいです。ええそのまんまの。属性が何もない、と言ったらいいでしょうか。Keyのメインヒロインに多い天然ボケが見えず、幼馴染でもなく、年上と言う感じは全く感じない。それこそ無個性が個性になるような濃いキャラの中でこれはいいですが、しかしそれをメインヒロインに持ってくるのはどうか、と思いました。
 終了後印象。天然ボケ、頑固、健気、所により一時犬チック。並べてみたら頑固のあたりどんなキャラか微妙ですが、いや可愛いですね。そりゃもう年上属性なんて全力で無視して。毎回早送りで「手伝う/一人でやらせる」で止まるたびそのいい表情を惜しげもなく披露してくれますからね。ついつい「手伝う」をクリックですよ。

 萌える単語集。
  • あんパンっ…
  • ハンバーグ…
  • えへへ…
(随時追加予定)

ごめんなさい…時間たっててあんまり思い出せません…。
 所で、こちらのサイトのKeyスタッフ紹介で、麻枝さんは「「AIR」では萌えしか考えていない鍵っ子を突き放した。」と書かれていました。これは私も同感で、っていうかAIRは萌え考えてないでしょ、と言いたいです。キャラは好きですよ。でも萌えがないんです。記号論的・属性論的な萌えを無視すると、AIRって正直な話それ以外の萌えがなかったですから。Kanonからメジャーな口癖と言う記号の数々は、述べるまでもなく頭に浮かぶと思いますが、これと比較してAIRは「にはは」と「がお」で大きく失敗しているんです。

→Q.ここはCLANNADレビュー渚の頁じゃなかったのか?
 A.その通りです。

 無理矢理な軌道修正。つまり私が言いたいのは、前作で見限った麻枝さんの萌えは健在だったと言うことです。普通のキャラに(終わってみれば疑問ですが)萌えを付けるのは記号にも属性にも頼れないので難しいと思いますが、でも渚は萌えなんです。
 萌えを語るのはこの辺にして、シナリオの方を。今回のメインシナリオでメインテーマを握る立場上、家族を外すわけにはいかないです。秋生さん早苗さんどちらもいい両親やってますね。最初に家族団欒の図を見せられたとき、これこそ理想的な家族だ、と思いましたね。でも二人が渚にとって良い親になっているのは、かつて渚に生死の境を彷徨わせた反省からで、その前は渚を放置して夢を追いかけていた、と。所でこの時幼い渚が取った行動が、バスケットボールを持って佇む姿にダブらせているのは上手い演出ですね。思わず涙腺が…。で、話を戻して、二人が理想の家族となっているのは反省と義務感ではないのか、と思わせるのですが、最後にはこの二人の夢は渚に託された、と締めています。皮肉じゃなく、綺麗なシナリオですね。
 とりあえずアフターを考慮しなかったらこの辺までしか書けないので終了。ここで愚痴を少々。イベントCGの並べが空白ばかりで、しかも最後の一枚(朋也と桜の木の下を歩いてる絵)が1/2で、さらには渚はもう一年辛い思いをすることになる。これで終わったはずがない!と、いろいろ試して5周とか回ってるんですが。はあ…。いけませんよそんなタネと仕掛けは…。

 渚のCLANNADは言葉通り「家族」ですね。

戻る