第一印象はかなり良かったです。こういう変なキャラは好きですし、私はロリ属性を自覚してたりします。は〜りぃすたーふぃっしゅもCLANNADで最初に気に入った曲ですから。やっぱり放っとけなくて乗りましたね。風子マスターは二回目に。一回目は「おまえに、レインボー」でしたから。 それで最初に「どうしてここにいるのかよくわからないんです」が来たときには「Keyが前々作の公式解答を出したな」と思いましたね。まあ、要するにあゆと同じ存在なわけですから。風子は姉の結婚式を祝ってもらうため、本当は姉に自分のことを気にし過ぎないように伝えるためにあの学校に姿を現したんですから。 ここで、あゆと風子の対比を。
製作段階を想像するなら、あゆは名雪と栞のシナリオに絡ませて話に出したい、風子は渚シナリオを書く上で、成功されると話がおかしくなるから、そして風子が忘れられてしまうのは、あゆのときに生じた矛盾を発生させないため、見えなくなるのは覚えているキャラと覚えていないキャラが同時に風子のそばに存在できるようにするため。 あゆの正体を、わかりきってはいましたが公的に示されたといえますか。 あゆシナリオとの共通点は、どちらも自分の存在をかけて目的を果たすこと。相違点は、あゆは目的を果たした上で祐一の幸せを願うという山場が用意されていて、逆に風子はその願いを果たすのが全てであるということでしょう。あゆの泣き所は「…ボクのこと、忘れてください…」ですが、風子の泣き所は「届いた…おまえの思い」と、[俺はその名を呼ぼうとした…けど…その名は出てこなかった…]です。ともにその儚さ健気さが泣ける所ですね。 似てる似てないの話はこの辺にして、総括を。必然的にあゆシナリオと似てくるかなと思ったらそんなこともなく、後味のいい終わり方でしかもかなりおいしい。Keyのシナリオの中でも上位に食い込めるものでしたね。風子の存在を忘れた人々が、そのヒトデのシンボルによって結婚式に集まる。結果的に風子は人々の記憶に留まることが出来たというわけです。泣きには7点です。(「何点満点ですか?」「10点」) |
最後に。風子シナリオのCLANNADは「姉を想う妹・妹に優しい姉」ですね。