27C128/27C256/27C512を2732/2764ソケットに挿して使う

 MZ-700/1500で使用されているROMは2種類あります。

 ROMにパッチを当てるなどの場合、これらを差し替えることになります。2732/2764をそのまま焼ける環境があればいいのですが、最近のROMライタが27C64以降にしか対応していなかったり、小容量のROMの入手が難しかったりという事情があります。

 27xxシリーズのROMはピン配置がだいたい同じになるように設計されていますので、上位の容量のROMにちょっとした加工をすることで2732/2764のソケットに挿せるようになります。27C256などは現在でも入手が簡単ですので、これらを代替品として使用できます。

ピン配置

 左図が2732〜27512のピン配置です。内側が2732のピン番号、外側が2764のピン番号および信号名で、カッコ内は上位のROMで追加・変更されている部分です。2732の24番ピンはVdd(+5V)です。24ピンの2732と、28ピンの2764以降でほとんどピン配置が共通化されていることがわかります。

 上位のROMを2732/2764のソケットに挿すには、これらの追加・変更されたピンのレベルを適切に処理してやる必要があります。電源ピンの都合もありますので、すべて+5Vに吊ってしまうのが手っ取り早いでしょう。スズメッキ線の切れ端でピンの根元あたりをハンダ付けして結線してしまえばOKです。

 ただし、加工してしまうと当然ROMの内容は焼き直せないので注意しましょう。ICソケットを加工して、MZ本体のソケット〜加工したソケット〜ROM、という2段重ねにしたほうがよいかもしれません。

27C128/27C256/27C512を2732用ソケットに挿す(1Z-009A/B, CG-ROM)


27C128/27C256/27C512を2764用ソケットに挿す(9Z-502M)

※MZ-1500の本体側を加工してしまうという手もあります。もともとNCなので、特に副作用はありません。

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