Memory of NANA
なまえ |
なな |
血統書名 |
グレイス |
種類 |
チンチラシルバー |
性別 |
女の子 |
生年月日 |
1983年 8月20日 |
お☆になった日 |
1999年11月31日10:58p.m. |
NANA のプロフィール
ペットショップで、転げまわったり、じゃれ合ったりしている他の無邪気な小猫ちゃんたちとは違って、あなたは前足をきちんとそろえてお行儀良く座り、訴えるように一心に私を見つめていたね。
(なんか似たようなCMあるね)
まだ2ヶ月足らずの片手に乗るくらい一番小さいあなたがうちの子になった日のこと。
グリーンの瞳、濃いピンクの鼻、くっきりのアイライン、歩くたびキラキラ輝くシルバーの毛。
チンチラの中でもナナは本当に美猫。
でも、飼主以外には絶対人に慣れず、玄関のチャイムが鳴ると、一目散に2階に駆け上がり、お客様が帰るまで出てこない。
タイミングをはずし逃げ遅れた時はピアノの上で固まってしまい微動だにしないのでたまたまナナの瞬きと遭遇したお客は、「え!本物?ぬいぐるみだとずっと思ってた。」
うちの旦那様は、家と猫付きの私と結婚し、長男は、私にとっては第2子のような感じ。息子もナナを姉貴分と一目置いていたのか師匠と思ったか、何故か異様にハイハイ(膝をつかない高這い)が上手だった。
ある台風の日に、庭で雨宿りしていた野良猫さん母子がかわいそうで、ついつい雨足が弱まるまでと家に上げたのが間違いで、ノミがぴょんぴょんしてしまった以外は、幸せな年月が過ぎた。
もともとあまり健康に恵まれなかった、息子に異変が起きたのは、彼が年長(保育園)の時。
これまで風邪を引くとゼイゼイして、呼吸困難になり、喘息性気管支炎と診断されていたが、発作の頻発で、ついに気管支喘息の認定を受ける事に。
医師から、
「動物は飼ってませんよね。」と当たり前のように言われ、
「・・・生まれた時からずっと猫がいます」と恐る恐る答えると、
当然の如く「すぐ処分してください!」
うちから歩いて5分くらいの所にある私の実家は、母が猫嫌い。
忙しい家業もあって、引き取れないと釘をさされた。他人に慣れないナナはとてもよそにやることなどできない。保健所にやることなんて絶対できない。
当時長女を妊娠していた私は、ナナを手放さねばならないショックと、長男の夜中の急患通いで、自分の大きなおなかを、気遣う余裕などなかった。
見るに見かねた私の実家が、結局ナナを預かってくれる事になり、とりあえずナナの行き先が決まった。