いとうわんぱくクリニック

B型肝炎ワクチンについて

2018/5/23 更新

(2) ワクチンの時期とスケジュール

(1) B型肝炎のあらまし

生後2ヶ月以降で実施できます。接種回数は3回で、標準的には下記のように接種します。

 B型肝炎はヒトの肝臓に感染し,慢性肝炎や肝細胞がんの原因になります。
血液・体液で感染するため,今まで母児感染防止を主体に予防が行われていましたが,
それでも感染患者は毎年増え続けており,母児感染の防止のみではB型肝炎が減少しない
ことが明らかになりました。最近成人で感染しても慢性化しやすいウイルス型の報告が増加
しており,B型肝炎の防止は,欧米並みに小児全員を対象とする必要があります。

 現在世界の90%以上の国が,B型肝炎を三種混合やはしか風疹ワクチン同様「定期接種」
の予防接種として全小児にワクチンを実施しています。日本でも遅まきながら平成28年4月
から,1歳未満の小児を対象に定期接種が始まりました。低年齢で接種するほど確実に免疫が
つく傾向がありますので、公費接種の対象外のお子様でも、早めに接種を終えることを
おすすめします。

(3) ワクチンの効果と副作用

・3回のワクチンで,約90%の方がB型肝炎の抵抗力を持つことができます。
 免疫のでき方には個人差がありますので,3回のワクチン終了後1ヶ月以上経過してから,ワクチンの
免疫がついているか確認することをお勧めします。
・ワクチン3回接種できちんと免疫がついた場合は免疫が5-10年と長く続きますが,十分な免疫がつかな
かった場合,半数が約3年で免疫が消失するとされています。この場合もB型肝炎ウイルスに接触すると
急速に抵抗力を回復すると言われていますが,定期的な抵抗力の確認と,必要な場合は再接種をお勧めします。

1回目:生後2ヶ月以降

2回目:1回目の4週間後

3回目:1回目から20〜24週(5-6ヶ月)後 

2016年4月1日以降生まれで、1歳未満の方は定期接種の対象となり、無料で接種
できます。ただし今まで有料で接種した回数は、終了したものと見なします

(4) 料金(自費 1回あたり)

10歳未満:   4;350円

10歳以上:   5,500円

【公費接種(定期接種)を受けるうえでの注意】

・公費接種は平成28年4月1日以降の出生のこどもさんが対象です。
・必ず1歳の誕生日になる前に接種を終了してください。

・標準接種方法は上記と同じです。
  #1回目と2回目は4週間以上あけます
  #1回目と3回目は20週間以上開けます(約5ヶ月)
  #2回目と3回目は1週間以上開けてください(できるだけ2ヶ月以上開けてください)

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