画期的な薬が出来ましたね。教科書を全面的に書き換えなくてはいけないくらい。ためしてガッテンなどでもしきりに取り上げられていますが、薬の選択が幅広くできるようになりました。糖尿病を発症しHbA1cが6.1を超えた時点で膵臓のインシュリンを分泌するべータ細胞の数は半分ぐらいになっています。放っておくとどんどんβ細胞の数は減って、さらに機能も落ちていきます。このβ細胞は若い人は再生するのですが、中年以降は再生出来ないのです。DPP4阻害薬と呼ばれる新薬はこのβ細胞の活性(活き)を取り戻す薬と思ってください。生き残っているβ細胞の活性をあげてインシュリン分泌能を高めます。非常に役に立つ薬で第一選択としてもいい薬でしょう。したがって、糖尿病を発症したら、なるべく早く治療を始めた方がいいとわかっています。β細胞が少なくなってからでは遅いのです。
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