渡久地クリニック
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     最近の話題: 新しい乳幼児向けワクチンについて(その1)

       インフルエンザ菌b型(Hemophilus Influenzae菌b型:Hib、ヒブと略す)ワクチン、
         商品名アクトヒブ(第一三共)が、平成20年12月から日本でも市販されました。
         Hibは、インフルエンザビールスとは、全く別の細菌です。
         Hibの全身感染症は、5才までの乳幼児に多く発症し、6才以降の発症は稀の
         ようです。
         Hib感染症は、化膿性髄膜炎を起こすことが多く、死亡率が高く、救命できても
         難聴、知能障害などの重い後遺症が見られます。
         早期の症状は、発熱のみで、通常の「かぜ」と区別できず、早期発見は困難です。
         世界では、Hibワクチンが100カ国以上で既に導入されており、WHOの推奨により、
         94カ国で定期接種に組み込まれ、予防効果が上がっていると言われています。
         (千葉大学医学部付属病院 小児科 講師 石和田 稔彦 先生の目黒区医師会
         学術講演録から引用)
         Hibワクチンは、日本では平成20年、任意接種(有料)という形で導入されました。
         平成25年4月から定期接種(無料)に組み込まれました。

             新しい乳幼児向けワクチンについて(その2)

    小児用肺炎球菌ワクチン、商品名プレベナー(ワイス社)が、平成22年2月から
      日本でも市販されました。
      日本国内で、細菌性髄膜炎を発症する子供は、年間約1000人で、原因の7割以上
      が、前記のインフルエンザ菌b型(ヒブ)と肺炎球菌のどちらかだと言われています。
      肺炎球菌が原因となるケースは、約2〜3割で、発症した子供のうち約7%が死亡し、 
      約30%に水頭症、発達の遅れ、てんかん等の重い後遺症が見られます。 
      小児用肺炎球菌ワクチンは、生後2ヶ月から10才未満が接種の対象で、年令によって
      接種回数は1〜4回と異なります。2才以上は、1回の接種のみとなります。
      免疫ができれば、髄膜炎以外にも、細菌性の肺炎、中耳炎、気管支炎などの予防にも
      効果があります。
      平成22年1月現在、プレベナーは世界97カ国で発売され、うち45カ国で定期接種
      されています。 このたびの日本の発売は、世界で98カ国目となります。
      (平成22年5月9日毎日新聞朝刊、ワイス社ホームページ http://www.prevenar.jp
      より引用)
    
      小児用肺炎球菌ワクチンも、上記のヒブワクチンと同時に、定期接種(無料)に組み込まれました。
      

      (平成25年6月22日更新)
    
 
     

     

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