2012/01/20/fri/ Ysasayama

▼ Rep-10「カラーバリアフリー」色覚のタイプ Color_confusion_locus

色覚と混同する色について

2色覚は、一般に色覚を働かせる三種のS/M/L錐体(S:短波長錐体…アオ系、M:中波長錐体…ミドリ系、L:長波長錐体…アカ系)いずれかを先天的に保有していないタイプです。そのため、異なる2つの波長の色を混同することがあり、それらを「色度図」上に印し、得られた分布の直線図から「混同色軌跡」を割り出すことで、色覚タイプの理解向上に役立てます。
 混同色軌跡に引かれた線上の、または隣接する直線間にある色は、明度が似ると識別することが困難になり、中性点[N](無彩色に見える点)を通る直線上の色に近いと、色味は消えてなくなる(無彩色になる)とされています。
 1型はアカ長波長錐体が先天的に存在せず、2型はミドリ中波長錐体が、3型は稀ですがアオ短波長錐体がないとされるタイプです。1型/2型ともに、中性点[N]よりも上部の長-中波長:アカ-ミドリ域から複数の色を選び、同時に利用するには慎重な検証が必要です。図中の「Red」と「Green」はある直線上に並んでいるため、その線上にあるいかなる色も「同一」や「同等」に見えるのです。また2型の短波長:アオ-ムラサキ域も(「Blue」と「Reddish Purple」が一直線上に位置する)、カラー設計上での混同を避ける配慮が必要であることがわかります。

「色度図」:虚構的にすべての色所在表現を可能にした馬蹄形状の色体系地図。全体は、湾曲する線部=スペクトル長波アカ-短波アオムラサキの色相の軌跡と、下部の直線部=スペクトルに含まれない紫外線-赤外線(ムラサキ-アカムラサキ)の軌跡とで囲まれる。ヨコ軸=アオ〜アカ;タテ軸=アオ〜ミドリ;白色点=(x0.33/y0.33)付近とする。

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