■ garden
2010 / 9min / 8・16・35mm→video
music- SJQ (http://www.dubdb.com/sj/)

冬の終わり。庭に雪が積もっていた。
フィルムに映った像は、いつかどこかで見たことがある風景。草、木、花、ゆっくりと変化していくイメージは心象風景と重なり意識の中に溶け込んでいく。そして、激しくカットアップされた音楽は私たちを混沌へと導く。 そこから見えてくる景色の映画。

At the end of winter, the snow had piled up in the garden.
The image catch on film is scenery that i have seen somewhere before.
Grass, tree and flower. Those images of changing slowly overlaps with the mindscape, and melt in to my consciousness.And, the sound cut up fast and thickly leads us to chaos. Film of scenery comes out from there.

Music by the Japanese experimental jazz band "SJQ (Samurai Jazz Quintet)".

 


 onde
2009/ 10min / 8mm→video
music-BusRatch & Otomo Yoshihide

・イメージフォーラムフェスティバル 2010
  ジャパン・トゥモロウ 優秀賞・観客賞(福岡会場)受賞

・かわなかのぶひろ <映像の地下水脈 #16>


私の家にはたくさんの植物がいる。
芽が出て花が咲き次第に枯れまた新しい命がやどっていく。
私は死んで枯れた花や枝をフィルムに貼り付けコラージュをしてみた。
クローズアップされた植物たちは動き出し、
新たに生命が与えられているかのように見えた。

私はそれらのフィルムを元に相反するイメージを作り出した。
光と影、水と炎、静と動…。
それらは互いを打ち壊しながらも重なりあい、
ひとつの物語が浮かび上がっていた。


次第に聴こえてくる音と映像。10分間奏でられる映像詩。

ondeはフランス語で
「波、波紋、波動、水、海、(感情などの)高まり」の意味を持ちます。

 


■ dorothy (ragged film#4)
2008 / 9min / 8mm→video
music-BusRatch

・ロッテルダム国際映画祭(オランダ)
・レッドクロス上映会(東京)
・ASK?映画祭 ASK?賞 (東京)
・かわなかのぶひろ<映像の地下水脈#11、#16>(東京)
・動夢〜オムニバスアニメーション〜(東京)

「ragged film」シリーズの4作品目。
 
不要なフィルムをペイント、コラージュしそれらを蝋燭の光を使いデジタルに変換。
それらを編集を作り上げた映画。
次第に変化していく映像、偶然に重なりあったイメージたちが何かの意味や物語を紡ぎ出していく。
音楽は京都のターンテーブルディオBusRatchによるもの。

The film that became unnecessary was burnt, painted, and did the collage. They are projected onto the digital camera by using the candlelight and edited.
The image changed gradually, and those images that overlapped began to make the meaning and the story of something.
Music by the Japanese experimental turntablists BusRatch.

 


■ ragged film#1-3 
2008 / 15min / 8mm→video

・イメージフォーラムフェスティバル2009 ジャパン・トゥモロウ 入選 
 ※ragged film#1-4 (東京・京都・名古屋・福岡・横浜)
・かわなかのぶひろ<映像の地下水脈#11>(東京)
・ロカルノ国際映画祭凱旋上映(東京)
・ロカルノ国際映画祭(スイス)
・イメージフォーラム映像研究所2007年度卒業制作展(東京)

私が撮影したフィルムや、
人の不用なフィルムをコラージュして制作した作品。
様々な風景が現れては消えていきます。
意図もなくコラージュした映像に、
何かの意味が現れてきてしまうことが不思議です。