考える葦の文章
パスカル(Blaise Pascal 1623〜1662 フランスの学者)の著書「パンセ」の中の一節です。
人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない
しかしそれは考える葦である
これをおしつぶすのに宇宙ぜんたいはなにも武装する必要はない
風のひと吹き水のひとしずくでじゅうぶんことたりる
しかしたとえ宇宙が押しつぶそうとも人間は人間を殺すものより尊いであろう
なぜなら人間は自分が死ぬことを知っており
宇宙が人間のうえに優越することを知っているからである
宇宙はそれについてなにも知らない
それゆえ我々の尊厳はすべて思考のうちにある
我々が立ち上がらなければならないのはそこからであって
我々の満たすことのできないところからではない
だから我々はよく考えるように努めよう
ここに道徳の根源がある
数学問題集「考える葦」