イネ科の多年草葦は温帯および暖帯に広く分布し、水辺に自生しています。地下には長い根茎があり、大きな群落となります。 葦の成長は早く、半年で2〜3メートルにもなります。 葉は二列に互生し、笹の葉に似ています。 秋、ススキに似た大きな紫褐色の穂を出します。 葦の浄化作用葦は生育時に水の浄化と多量の二酸化炭素の吸収を行います。葦の浄化能力が注目され、各地で葦群落の保全が行なわれています。 1992年に「琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」が施行されました。 昔から生活に使われている葦葦の茎は中空で硬く、すだれ・よしず・草葺き屋根を作る材料となります。葦の茎から葦笛が作れます。 刈り取った葦はパルプにし、紙製品の原料となります。 その他、葦について葦の群落は水鳥・魚類・水生昆虫の重要な生息場所となっています。「人間は考える葦である」というパスカルの言葉が有名です。 葦のほかに、蘆や葭などの漢字が使われることもあります。 アシが悪しと同じ音なのを嫌い、ヨシとも言います。 葦は昔から身近にある植物で、「古事記」や「万葉集」にもでてきます。 |