歴史科学協議会

『歴史評論』２０２１年１１月号（第８５９） Historical Journal(REKISHI HYŌRON)　November ２０２１ vol.８５９

特集／いま『歴史評論』を読んで考える　“Review and Discussion : The role of REKISHI HYŌRON (Historical Journal)　” 　　

定価　９５７円 　

　毎月みなさんのもとに届けられる『歴史評論』は、ご存じのとおり特集を中心に編集されています。編集委員会では、委員同士が意見交換をしながら特集のテーマを考え、また、それぞれの論文の内容と、どなたに執筆を依頼するかということを議論しています。そして雑誌の刊行後も、特集の反応が気になりますし、読者のみなさんとのコミュニケーションの機会を設けて、さらによい特集をつくっていきたいとも考えています。そこで本特集では、ここ数年の『歴評』のなかからいくつかの号を選び、それらについてさまざまな視点から、論じてもらうことにしました。
　『歴評』特集を読んで、ある研究テーマがこれまで、あるいは現在どのように論じられているかを知る。そして、特集の企画にインスパイアされて新たな発想で研究にふみ出していく。このような学術的な読まれ方だけではなく、社会批評としての役割、すなわちまさに世界で現在起こっていることを歴史学的な視点から考えていく、ということも可能だと思います。それに『歴評』の特集を大学などの場で、教材として活用してもらう。このような読まれ方も大変うれしいことです。
　本特集は、こんな編集委員会の思いからつくられました。わたくしたちは、今後もさまざまな時代・分野を対象としながら、独自の切り口で『歴評』の一号、一号を生み出していきたいと考えます。その意味で本特集が、読者のみなさんとのさらなるコミュニケーションに寄与することを望んでいます。（編集委員会）