歴史評論  第664号 2005年8月号(2005年7月10日発売) 定価・770円

特集/日本近世の書物・出版と社会変容

書物・出版に熱い視線を送っていたのは歴史研究者だけではなかった。 本特集では、歴史研究者だけでなく、文学・語学・民俗学といった諸専攻の研究者に書き手を求め、 日本近世において、書物・出版が社会・文化、 そして政治の変容と相互に密接に関わっていることを明らかにした。

特集にあたって 編集委員会
論説 「代官手代」菊田泰蔵
―地域知の媒介者―
高橋章則
論説 地方書商の成長と書籍流通
―信州松本書肆高美屋甚左衛門を例に―
鈴木俊幸
論説 蚕書にみる近世社会
―技術と商品と風雅の交流―
杉仁
論説 海民と節用集 佐藤貴裕
論説 家相の民俗と書物
―口頭伝承と文字文化の交錯―
宮内貴久
歴史のひろば 古文書調査における角筆文献の発掘 西村浩子
投稿 天明期 越後長岡藩の藩政改革と農書
―読書による藩家老の政治構想―
小川和也
歴史のひろば 『歴史評論』データベースの完成 鵜飼政志
書評 片倉芳和著『宋教仁研究』 田中比呂志
科学運動通信 「首都大学東京」の開学と闘いの終わり

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