燃費計測方法編


ここでは、あなたの車の燃費を測定する方法について紹介します。

おおよそ3つの方法があります。

@満タン法
A車載純正燃費計
B各種燃費測定機器を追加で装備



@満タン法
  有名な測定方法で、一般の人がよく参考にする燃費測定方法です。
  やりかたは、以下のとうりです。
     @まず燃料満タンにする
     Aトリップ(走行距離のところのスイッチ)を0にする
     B普通に走行します。(この走行時の燃費がわかる)
     C走行後、燃料を満タンにしたときの給油量をとっておく。(レーシートを取っておく)
     D給油した時に、トリップ(走行距離)の値を書きとめておく。(レシートに書き込むと便利)
     EDの走行距離(km)÷Cの給油量(L)=燃費(Km/L) となります。

  一般に純正車載燃費計より悪い値になる傾向にあるようです。
  給油条件により誤差が大きくなります。

例:私の愛車ライフターボ 2WD 2004年式

すべて私が同じ走行テクニックで走行していますが、冷気始動回数、走行コース、給油条件などが違います。

  走行距離(km) 給油量(L)  満タン法(km/l)  燃費計(km/l)  誤差(%) 
1回目   522.1  27.92  18.7  22.8  21.9
2回目 241.3   10.46  23.1  24.4 5.6
3回目 129.4   7.88  16.4  18.7  14.0

と、このように給油条件や走行条件などにより誤差が非常に大きくなる場合があります。

誤差を小さくする方法(満タン法)

@最初に満タンにするときは、十分走行(20kmほど)走行して十分に燃料タンク温度を上げておく
A給油して満タンにするとき、ノズルはいっぱいまで入れて、給油開始。
B自動で一度給油が止まったら、給油口に耳を近づけて泡がはじける音がしなくなるまで待つ。
C再度、給油して自動で止まったところを満タン(基準)とする。(ノズルが十分に入ってないか、給油速度最大にしてないと自動で止まりにくいかもなので注意です!)
D燃料タンクが空ギリギリまでできるだけ減るまで走行する。
E走行後、@〜Cを再び繰り返すことにより基準満タン量を一定にする。

これで誤差はかなり小さくなるはずです。


誤差の原因

要素はおおよそ↓の3つです

  @燃料タンク温度
  A残燃料温度と残燃料量
  B給油時の泡

  誤差の原理
    @燃料タンク温度が上がると燃料タンクが温度で膨らむことにより、給油できる量が変動する。
    A残燃料の温度膨張により、追加して入れられる給油量が変動する。
    B給油時に泡が燃料に交じるので泡の分だけ給油量が変動する。

  これらの誤差原理から、誤差を少なくする給油方法を取った場合、温まっって膨らんだ燃料タンクに密度の高い冷えた燃料が
  入るので、一般に給油量が多めに計測され、満タン法が純正燃費計より悪い値になるものと推測される。


A車載純正燃費計

  これが一番お勧めの計測方法です。簡単に区間燃費がわかり便利です。
  カタログ燃費を測定するのとおなじ精密な測定装置で計測された値を反映しています。

  問題点:
    燃料噴射装置(インジェクター)の流量誤差を反映する仕組みにはなっていないので、車間で個体差が若干ある

B各種燃費測定機器を追加で装備

  玄人向けですが、さまざまな市販の燃費計測装置を取り付け、満タン法との比較を行って、誤差を補正し
  満タン法の値と一致させる機器を取り付ける。

  問題点:
    インジェクターの誤差を補正できるが、満タン法に合わせるがゆえに、満タン法の値に誤差があると実燃費と差ができる



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