エアコン編(エアコンの原理からエアコン操作の実態と低燃費にするコツ)

エアコンは基本的に以下の図のような仕組みで冷気を作っています。(除湿もします)
暖房はエンジン冷却水の温水から熱交換して暖房を行います。
つまり冷房か除湿が必要な時だけA/CをONにするのがエンジンの負担を減らして燃費を良くする秘訣です。
暖房が必要でも除湿が必要なければA/CをOFFにしてもブロアーを動かすなり設定温度を上げるなりで暖房はききます。
(年中いつもA/C ONって人がけっこういますが、これだけで5〜20%くらい燃費悪化します)
普通のエアコンの仕組み




新型プリウスのエアコン

ちなみに新型プリウスは電動エアコンが採用されているので、さらに複雑で、以下のような感じで冷気を作っています。
エンジンとA/Cの間を発電機とバッテリーを迂回して動力を伝えるので見た感じ効率が悪くなるように思えます。
が、しかし動力をエンジンから直接取らないので、エンジン回転数に依存しないところが良いとこのようです。
カタログにも乗ってますが、A/C ONでもアイドルストップできる!のと、エンジン回転に依存しないので
目標温度まで室内温度が下がったら、エンジン回転にかかわらずA/Cの負荷を下げられるところです。
つまり無駄に動力を使いにいかないところが良いところです。
新型プリウス電動エアコン図




エアコン応用編

冬場は窓の曇りとり以外でA/CをONにする必要はないです。(暖房はエンジン冷却水から熱交換するのでA/C OFFでも
ききます)
私も初心者ドライバーだったころはこのA/Cスイッチの意味がわからず、冬場の暖房にもA/Cは必要だと勘違いしてました。
夏場はさすがにONにしないと、せっかくエアコンを装備してるのですからどんどん使ってください。
ただし、ちょっと上手に使うコツがあるので紹介します。

@炎天下に放置していた車を始動してエアコンが効いてくるのを車外で待つのは無駄です。
 普通のエアコンはエンジン回転を上げて、外気と熱交換することによって冷気を作っているので、車の外で待っているよりも、
 乗りこんで走り出した方が早く車内が冷却されます。アイドル暖気の無駄が省けて早く冷えるのですから一石二丁です。
 (新型プリウスならバッテリーから盛大に電気を使って冷やしてくれるのでしょうから、電動エアコン装備の車では車外で待つのも  有りかもです。まあバッテリーから電気を持ってくるってことはいずれエンジンで発電しないといけないので、EV走行区間が
  減るし発電ロスのことを考えれば、電動エアコンというのもちょっと考えものです。カタログ燃費を狙いにいくだけなら、
  A/Cのプーリーを回しにいかないだけ得をするので、おそらくカタログ燃費狙いの装備と思われます。実用上は、冷却能力が
  大きく不足する状況では、思いっきり発電しながら冷房するので発電ロスやA/Cを電動するロスが大きく逆に燃費で損を
  するかもです。)

A登り坂や加速が必要になった時は、一旦A/CをOFFにしましょう。
  10秒くらいA/CをOFFにしたところですぐに冷気がでなくなるわけではないし、OFFにするとエンジンの負担が減って
  気持ちよく登り坂を上れたり、加速が楽になるので燃費も良くなります。
  道路状況を予測して無駄なA/Cを減らしましょう。

B春や秋はエアコンを使うのではなく、窓を開けて換気で、冷却した方がお得です。
  窓を開ければ、空力は悪くなるし、騒音や排気ガスの匂いなんかもするかもですが、20%も燃費が良くなると思えば、
  エコのため少々の騒音は我慢してみるのも良いと思いませんか?
  ちなみに騒音については別の項で書くつもりですが、人間は走行時の走行音が小さいと
  速度を上げたくなるというか、余裕があるのでもっといける気がすると思うようです。
  窓を開けて騒音を大きくすると自然と平均速度が下がり、結果、走行抵抗が下がることにより実用燃費も総合的に上がります。


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