燃費測定モード

国土交通省が定めた燃費と排出ガス測定モード

10−15モード

実際にはモード走行前の条件が存在します。

@慣らし走行3000km(走行距離ゼロ近辺の新車状態では各駆動部分の摩擦が高い状態が残っているので燃費も悪いです)
A暖気モードが存在し60km/hで15分(エンジンが十分に暖気されている。タイヤ表面温度が高いので転がり抵抗も低いです)
Bナビなどの電気機器はOFF(電気を使えば使うほど発電しようとエンジンから動力を奪うので燃費悪化します)
CエアコンOFF(エアコンのエアーコンプレッサーはエンジンの駆動力で動かすので燃費悪化します。またブロアーを動かすと
  電気を消費するので発電ロスで燃費悪化します。ヒーターはエンジン冷却水から熱交換して室内を温めるので、使うと
  エンジン冷却水の熱を奪いますので熱効率の面から言って燃費悪化する傾向にあります)

これだけ燃費に有利な前条件で測定を開始するのでカタログ燃費が良くて当たり前です。
しかしこのモードにも弱点がいくつかあります。
それは減速とアイドルと最終加速です!
@ほとんど間違いなく減速はフットブレーキでの減速(燃費の悪い減速法)となる。
Aアイドル時間が比較的長いので燃費悪化する。
B加速初めは実走行より加速度遅めですが目標速度に近づくにつれ、実走行では加速度を落とすのですが、
  10-15モードでは等加速度で加速するので加速終盤が目標速度の割に急加速になっていて燃費悪化します。

ハイブリッド車のカタログ燃費が良いのは・・・・弱点を補っているのです。
@減速を回生ブレーキでエネルギー回収して損失を最小限にしている。
Aアイドルはアイドルストップするので長ければ長いほど有利。
B推測ですが、加速終盤でモーターアシストすれば、エンジンの負担が減る。
C推測ですが、暖気モード中に充電し、10-15モードパターン走行時はモーターアシストを多用して放電ぎみにし、見かけの燃費
  を良くしている。(低速でのモーターアシストやモーターだけ駆動を多用していることから推測される。電費は算出されない)


JC08モード


11モード
燃費には関係ありませんが排出ガス測定のためのモードです



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